眼科医「まばたきしないで」 目薬の正しいさし方に「ウソだろ」「ずっと間違ってた」
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目薬をさした後、眼球に目薬を行き渡らせるようにパチパチとまばたきをする人は多いでしょう。
しかし、実はこの行動は「おすすめできない」のだとか。
千葉県船橋市で、めめ眼科船橋の院長を務める、眼科医の安田向壱医師から、その理由と正しい目薬のさし方をうかがいました。
『目薬をさした後のまばたき』はやってはいけない?
実は、目薬をさした後にまばたきをすると、目薬が涙と一緒に流れ出てしまうのだそう。
目薬を入れると一時的に目の中の液体量が増えるため、まばたきを繰り返すと涙とともに薬液が排出され、せっかくの成分が角膜や結膜に十分とどまりません。
これでは、せっかくの効果も半減してしまいます。
また、目薬をさした後に、ノドの奥に違和感を覚えたことはないでしょうか。実はこれも、まばたきが関係している可能性があるのです。
勢いよくまばたきすると、薬が涙の通り道(鼻涙管)を通って鼻の奥へ流れてしまうこともあります。
鼻とノドは、その通り道でつながっているため、目薬が伝って苦みを感じたり、内服薬のように吸収されてしまうことで副作用につながったりすることもあるようです。
正しい目薬のさし方とは?
では、目薬をさした後はどのようにするのが正解なのでしょうか。
目薬をさしたら「1分ほど目を閉じる」
安田医師によると、目薬をさした後はまばたきせず、1分ほど軽く目を閉じた状態をキープするのがよいとのことです。
こうすることで、目薬が角膜の表面にしっかり浸透していきます。また、目を閉じている間は目頭を軽く押さえると、薬が鼻へ流れにくくなり、より効果的です。
「目薬がうまく入らない」人におすすめのコツ
なかには、「そもそも目薬をうまくさせない」という人もいるでしょう。そんな人におすすめの、目薬を上手にさすコツもうかがいました。
まずは姿勢から。あまり顔を上に向けすぎると目薬がこぼれやすくなるため、寝転ぶか、やや上を向く程度にしておきましょう。
下まぶたを引っ張るとさしやすい
また、下まぶたを軽く指で引っ張り、ポケットを作るのもおすすめです。その状態で、白目の部分にポタッと1滴垂らすイメージでさしてみましょう。
黒目に直接当たるとびっくりして反射的に閉じてしまうので、白目側に入れるのがコツです。
なお、目薬をさす際は2滴以上入れても目からあふれてしまうので、1滴で十分とのこと。
コンタクトレンズをしている人は、医師からの指示がある場合やレンズ対応のものを除いて、外してから点眼しましょう。
子供にさしてあげる際のコツ
自分で目薬をさせない子供には、親がさしてあげることも多いですよね。しかし、「いつも目をつぶってしまって、うまく入れられない」という声も。
安田医師が、眼科でも実際に指導している方法を教えてくれました。
横になってリラックスさせる
座った状態よりも、寝転んだ姿勢のほうが安定しやすく、親も手元を見やすくおすすめです。
下まぶたを軽く引いてポケットを作って白目部分にさす方法のほか、なんと目を閉じた状態でさすこともできるのだとか。
「目をぎゅっと閉じていいよ」と声をかけ、閉じたまぶたの上から目頭のあたりに1滴たらす方法もあります。
子供が自然に目を開いた時に薬が目に入り込むため、無理に目を開かせる必要もないそうです。目薬が苦手な子供でも、これならできそうですね。
目薬の容器を見せない
目薬をさしてあげる時には、真上から顔に近付けていく人が多いでしょう。
しかし、容器が見えることで怖がってしまう子供も多いのだとか。そのため、顔の正面ではなく、横や上から自然に近づけるほうがいいようです。
また事前に声掛けをして、恐怖心を取り除いてあげるのもいいでしょう。
目薬をさす前に「お薬を入れると、目がスッキリするよ」といった声かけをして安心させるのも大切です。
なお、目薬は清潔に保つよう心がけてください。大人はもちろん、子供が自分でさす際にも、容器の先がまつ毛や皮膚に触れないよう注意しましょう。
使用後はしっかりキャップを閉めて冷暗所に保管します。特に小児用の抗菌薬やアレルギー用点眼は、開封後1か月を目安に新しいものに交換が必要です。
間違った方法で目薬をさしてしまうと、治療効果が半減してしまう可能性があります
正しい方法を知るとともに、ちょっとした工夫を取り入れることで、より快適かつスムーズに点眼できるでしょう。
「いつもうまく入らない」「子供にさしてあげるのに苦労していた」という人は、この方法を取り入れてみてくださいね
監修・取材協力 安田向壱医師
めめ眼科船橋の院長。
些細な目の症状から失明まで、幅広く対応。「見える喜びもあなたにも」共有できるような眼科クリニックを目指しています。
→クリニックのウェブサイト
[文・構成/grape編集部]