医師「生で食べるのは控えて」 花粉症の人が注意すべき食材に「マジか」「知恵袋だ」

By - grape編集部  公開:  更新:

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※写真はイメージ

「スギやヒノキの季節じゃないのに、また鼻がムズムズする…」

そんな経験はありませんか。原因は、花粉ではないかもしれません。

本記事では、花粉症のような症状が出る原因、そして花粉症の人が注意したい食べ物によるアレルギー症状について、専門家の解説をもとに分かりやすく紹介します。

教えてくれたのは、静岡県静岡県にある草ケ谷医院で院長を務める、草ヶ谷英樹医師です。

スギ、ヒノキ以外でも起こる『鼻のムズムズ』の原因とは

ブタクサの写真

※写真はイメージ

スギやヒノキ花粉が飛ぶ2〜4月以外でも、鼻水やくしゃみ、目のかゆみなどの花粉症のような症状が続く場合は、ほかの季節性アレルギーや、1年を通して起こる通年性アレルギーが原因かもしれません。

季節ごとに違う『ほかの植物の花粉』

春先のスギやヒノキだけでなく、実際には春から秋にかけて、さまざまな植物の花粉が飛散しています。

季節ごとで花粉の種類が変わるため、時期によって原因が異なることがあるのだそう。

季節 主な花粉 特徴
春から初夏 シラカンバ(白樺)、ハンノキ 北海道から東北で主に発生。
夏から秋 カモガヤ、オオアワガエリ(イネ科) 公園や道端の草花。6〜9月に症状が出やすい。
ブタクサ、ヨモギ、カナムグラ 河川敷や道ばたに多く、9〜10月がピーク。

「スギやヒノキの花粉の時期は終わったのに、また鼻がムズムズする…」という人は、こういった別の花粉に反応しているのかもしれません。

1年中続くなら『通年性アレルゲン』の可能性も

花粉の季節に関係なく症状が出る場合、次のような身近なアレルゲンが原因かもしれません。

通年性アレルゲン

・ダニ(死骸、フン)…ハウスダストの主成分

・ペットの毛、フケ

・カビ…梅雨、秋など湿気が多い時期に増えやすい

アレルギー以外が原因の場合も

アレルゲンの存在に関わらず症状が出る場合に考えられる原因も、草ヶ谷医師が教えてくれました。

草ヶ谷英樹医師のアイコン
草ヶ谷英樹医師

花粉やアレルギー以外の原因としては、温度差や刺激で鼻の血管が反応し、くしゃみ・鼻水が出る『寒暖差アレルギー(血管運動性鼻炎)』の可能性も考えられます。

ただ、厳密にはアレルギーではなく、一種の反射に近い症状です。通常のアレルギーで働く、IgE抗体は関与しません。

そのほか、花粉症の時期には薬剤性鼻炎も起こりうるのだとか。

これは、ある種の薬効成分が入った点鼻薬を用いると、血管収縮作用により一時的に鼻水がおさまったとしても、そのうちかえって悪化するというものです。

薬の長期使用や連用でしばしば起こります。

「花粉症かな?」と思ったら

「鼻がムズムズする」「何かのアレルギー?」と思ったら、医師の診察を受けましょう。

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草ヶ谷英樹医師

鼻炎や目の症状が長く続く場合は、耳鼻科・アレルギー科での検査をおすすめします。 血液検査や鼻腔内の観察、目周囲の観察や皮膚のテストで、どの花粉・アレルゲンに反応しているかを特定できます。

原因が分かれば、花粉の飛散量が増える前から、予防的に治療を始めることで症状を抑えられるのだそう。

日々の生活では、花粉情報をチェックし、飛散の多い日は日中の外出を控えるほか、マスクをしたり、洗濯物に花粉が付かないようにしたりするなどの工夫が大切です。

室内はこまめに掃除し、寝室は布団乾燥機や掃除機を使って、ダニ対策を心掛けましょう。

また、飲酒や喫煙、睡眠不足はアレルギーを悪化させやすいとのことなので、日々意識したいですね。

花粉症の人が注意したい『花粉食物アレルギー症候群(PFAS)』とは

野菜や果物の写真

※写真はイメージ

そもそも花粉症は、身体が花粉を有害だと認識することで起こります。花粉に反応してIgE抗体が作られると、再び花粉が入った際に、くしゃみや鼻水、目のかゆみなどの症状が現れるのです。

このIgE抗体がもとで、別の症状が現れることもあるのだそう。

それが、『花粉食物アレルギー症候群』、PFAS(Pollen-Food Allergy Syndrome)です。

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草ヶ谷英樹医師

PFASは、花粉に含まれるアレルゲンと似た構造をもつ食べ物を食べたとき、口や喉にアレルギー反応が出る病気です。

スギやヒノキ、シラカンバなどの花粉に対して作られたIgE抗体が、構造の似たタンパク質をもつ果物や野菜に対して、誤って反応してしまう交差反応によって起こります。

花粉に反応しやすい食べ物の代表的な組み合わせは、以下の通りです。

花粉 反応しやすい食べ物
シラカンバ、ハンノキ りんご、もも、さくらんぼ、梨、キウイ、アーモンド
スギ トマト
ブタクサ メロン、スイカ、バナナ
イネ科(カモガヤなど) トマト、メロン、スイカ、キウイ

症状は多くの場合、口の中やノドの軽いかゆみ、ピリピリ感にとどまりますが、まれに蕁麻疹や呼吸困難といった全身症状を起こすこともあります。

対処法

野菜や果物を食べてなんらかの違和感を覚えた際は、どうすればいいのでしょうか。

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草ヶ谷英樹医師

一般論として、加熱して食べると症状が出にくいとされるため、軽い症状しか出ないものであれば、原因食物を加熱することで安全に摂取できるケースがあります。

ただし、もともと症状が出ると分かっている食材については、なるべく避けたほうがいいとのこと。

特に、強い症状が出たことがある食材は、自己判断で再摂取しないことが重要です。

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草ヶ谷英樹医師

原因食物を特定するために、アレルギー検査(特異的IgE検査)を受けると、症状と合致するか確認することができます。

IgE検査は、実際に食べたり接触した時に症状が出たことのあるものについて、その症状がアレルギーによるものかを見る検査です。

検査結果を参考にすることで、症状が出やすい食べ物やなどを把握し、日常生活での対策に役立てることができます。

ただ、症状のないものまで幅広く調べることは必ずしも有益とは限らないため、一般的にはおすすめしないとのこと。必要に応じて検討、医師に相談してみましょう。

なかなか止まらないくしゃみや鼻水、口内の違和感などは、日々の生活を送るうえで大きなストレスになりかねません。

アレルギーを正しく理解するとともに、医師の診断にもとづいて適切な治療を受けることで、症状が抑えられるだけでなく、予防にもつながりますよ。

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監修・取材協力 草ヶ谷英樹医師

草ケ谷医院の院長。
ぜんそくや花粉症、食物アレルギーを得意とする、呼吸器内科・アレルギー科専門医。大病を乗り越え静岡一の呼吸器・アレルギー・おもてなしクリニックを目指します。
クリニックのウェブサイト


[文・構成/grape編集部]

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