「次の会社にバレるかも…」 退職代行の不安に社労士が回答!
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近頃、上司や会社に退職の意思を伝えられない人が、『退職代行サービス』を利用するケースが増えているようです。
心身ともに疲れ果て、追い詰められている人にとっては、現代の『駆け込み寺』ともいえる存在なのかもしれません。
一方で、「退職代行を使ったことが、次の会社にバレてしまったら…」「業界のブラックリストに載って、再就職できなくなるんじゃないか」といった不安を口にする人もいます。
社労士「『ブラックリスト』は、法律違反の可能性有り」
退職代行を使って退職したらバレてしまうものなのでしょうか。
大阪府茨木市で社会保険労務士法人こころ社労士事務所を運営する香川昌彦さんに、話を聞いてみました。
――退職代行サービスの利用は、次の会社にバレたり、ブラックリストに載ったりするのでしょうか?
前提として、「退職代行を利用した」という事実は、極めてプライベートな個人情報にあたります。本人の許可なく第三者に漏らすことは、法的に許されません。
退職代行を利用した人のリストを作成し、本人の同意なく企業間で共有することは、個人情報保護法に違反する可能性が高いと考えます。
一部で噂されるようなリストサイトも存在しますが、真っ当な企業がそのような違法な情報を採用の判断基準にするとは考えにくいです。
――では、バレる心配はないのでしょうか?
残念ながら、「絶対にバレない」とはいい切れないのが実情です。
ブラックリストが存在しなかったとしても、人づてに情報が漏れてしまうケースはありえるでしょう。辞めた会社の元上司や人事担当者が、転職先の人と知り合いだった場合などが典型例です。
特に、同業種の会社が集まるような、業界が狭い世界では、噂が広まってしまうリスクは高まるかもしれません。
本当に考えるべきこと
退職代行を使った事実が漏れるリスクはゼロではないと聞くと、やはり不安になってしまいますよね。
しかし、ここで一度、立ち止まって考えてみてほしいのです。
もし「退職代行を使った」というだけで、あなたを採用しない会社があったとしたら、その会社は、体面や古い慣習を過度に重んじる場所かもしれません。
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もちろん自分の口で退職の意思を伝えるに越したことはないでしょう。
しかし、それが難しい場合があるのもまた事実です。
そう考えると、『バレるかどうか』を心配するよりも、『自分を守るために、最善の選択をする』ことのほうが、ずっと大切だといえるのではないでしょうか。
[文・取材/ことのは 構成/grape編集部]