父を嫌っていた娘　かけがえのない父の愛を知る…タイの泣けるCM

ドラマチックで色々考えさせられるCMを作ることで定評がある国・タイ。ここでご紹介するのは、「Silence of Love」というタイトルの生命保険のCMです。

主人公の女子高生は、聴覚障害を持つ父に不満を持っていました。彼女は「普通のお父さんが欲しかった」とつぶやきます。

学校にバイクで送ってもらっても、娘は父の「言葉」を最後まで聞かずに行ってしまいます。

そんな彼女は、父親のことでクラスメートにからかわれ、喧嘩になることも。

「他の子のお父さんみたいに、わたしの声が聞こえたら」エスカレートするいじめと、寂しさなどから、彼女の胸は張り裂けそうです。

「何時だと思ってるんだ！」遅く帰った娘に怒る父。「話せたら…もっとわかって欲しいのに」娘は限界を感じていました。

数日後。今日は娘の誕生日。父はケーキを買ってきてお祝いするつもりです。しかし、娘の部屋からただならぬ音が。

異常を感じた父は娘の部屋へ。そこには、手首を切って痛々しい姿が…。

病院へ担ぎ込まれる娘。父は必死になって「どうか、どうか娘を！金も家も、全部失くしてしまってもかまわないから」と医者に懇願します。

意識が無い娘の脳裏に、父の様々な思いやりの言葉が甦ります。ケーキを前に「しゃべれない父さんでごめんな」と語る父の映像。

「他の父親みたいにしゃべれないけど、お前をとても愛している。それをわかって欲しい」彼は娘に告げたい言葉を何度も練習していたのです。

「わたしの血をどうか娘に！」と、輸血を申し出る父。そして、チューブを伝って、父から娘へ思いのこもった血液が。

そして朝になり、まだ眠っている父の手を、息を吹き返した娘はしっかりとつかみ、嬉し泣きを見せます。血液と共に、父の真心が伝わったのでしょうか。

最後に、ナレーターは語ります。「理想の父親などいないだろう。けれど誰よりもあなたを愛している父親がいる。あなたの大切な人を守ってください」と…。