「お一人さま一席でお願いします」 お行儀よくスズメが並んでいた場所は？
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写真家
中野さとる
「スズメの会話が聞こえる写真を撮りたい」という思いを持ち、スズメたちの姿を撮影。愛らしく温かみのある写真の数々が高い評価を得る。
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- 協力
- @aerial2009
「お1人さま1席でお願いします。『スズメ会議』が始まるね」
2025年12月14日、中野さとる（@aerial2009）さんはそんな一言とともに、Xにスズメたちの写真を投稿しました。
スズメたちは、ある場所でお行儀よく並んでいて…。
木の柵の間に1羽ずつとまっていた、スズメたち。
1羽ずつ、きちんと自分の席に収まっているようにも見えて、なんだか微笑ましいですよね。
中野さんのスズメの写真には「お1人さまのラーメン店みたい」「かわいい！私も参加したいです」などの声が寄せられていました。
スズメ写真家が明かす『撮影時のエピソード』
grapeは中野さんに取材。撮影時に印象に残ったエピソードなどをうかがいました。
――スズメたちは、どこに止まっているのでしょう。また、なぜこの場所に集まってきたと思いますか。
ここは、大きな池がある公園なので木の丸太で作られた柵があるんです。池の周りにはスズメの群れがいて、人間が来ると何かもらえるかもしれないと集まってくることがあります。
私は顔を覚えられていてあまり逃げないので、じっくり観察してみるんです。すると、柵下からひょっこりと顔を出して隙間にそれぞれ乗ってこちらを見てきました。
ちゃんと、1つのスペースに1羽という風にマナーを守ってるように見えて、かわいらしいですよね。
丸太でできた『指定席』は、スズメたちのお気に入りのスペースのようですね。中野さんによると、撮影された場所では、ほかにもスズメのいろいろな姿を見られると言います。
もっとたくさん集まる時には、この狭い『指定席』に2～3羽入る時があるんです。ぴったりとくっついてかわいいですよ。
あと、カラスやカワウなど大きな鳥が急に上空に現れると、スズメはびっくりして藪の中に避難するのですが、その時にこの柵の隙間をすごいスピードですり抜けます。
柵の間の一瞬だけは翼をたたんで滑空するんですよね。スズメの目のよさと運動神経のすごさを見せてくれます！
スズメは街中にもいる身近な野鳥ですが、警戒心が強いので、愛らしい姿を近くで観察したいと思っても、すぐに逃げられてしまいます。
日々、スズメたちの近くにいる中野さんだからこそ、多くの人が気づかないような一瞬をとらえることができたのでしょう！
※本記事は投稿者様の許諾を得た上で掲載しております。
[文・構成・取材／grape編集部]