秋の長距離ドライブでお尻が痛い… 専門医が教える対策とは?
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紅葉狩りや旅行など、過ごしやすい秋は車で遠出をする人もいるでしょう。
長時間のドライブ中、渋滞でなかなか休憩できず、「お尻が痛い」「足がむくんできた」と感じたことはありませんか。
「一時的なものだ」「座りっぱなしだから仕方がない」と、見過ごしてしまいがちですが、思わぬ不調につながるおそれもあります。
長時間のドライブで引き起こされるのは?
長時間のドライブで引き起こされる可能性があるのは、痔や下肢静脈瘤の症状です。
下肢静脈瘤とは、足の血管がこぶのように浮き出る病気。むくみやだるさを伴うこともあります。
長距離ドライブとの関係や移動中の対策、受診の目安について、広島県広島市にある『広島DS 内視鏡・日帰り手術クリニック』の藤解邦生院長に話をうかがいました。
――長時間座り続けると、痔や下肢静脈瘤に影響はありますか。
長時間座っていると、肛門周囲に負担がかかり、血流が滞りやすくなります。もともと痔がある人は、うっ血によって腫れや痛みが悪化することがあります。
また、足を動かさずにいると、血液を心臓へ押し戻すふくらはぎの筋肉が十分に働かず、むくみやだるさにつながることもあります。
ただし、長時間座ったからといって、必ず痔や下肢静脈瘤を発症するわけではありません。
――渋滞などで便意を我慢すると、痔に影響はありますか。
一度我慢しただけで痔になるわけではありませんが、繰り返すと便秘につながる可能性があります。
便が腸の中に長くとどまると硬くなりやすく、排便時に強くいきむことで肛門に負担がかかります。
長距離ドライブの際は、出発前にトイレを済ませておきましょう。途中で立ち寄れるサービスエリアやパーキングエリアも確認しておくと安心です。
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――渋滞などですぐに休憩できない場合、車内でできる対策はありますか。
同乗者は、座ったまま足首を動かしたり、ふくらはぎに力を入れてゆるめたりして、無理のない範囲で足を動かすとよいでしょう。
運転する人は、安全運転が最優先です。ペダル操作に影響する運動は避け、安全に停車できる場所に着いたら、車から降りて少し歩くなど、身体を動かしてください。
また、水分不足は便秘につながることもあります。適度な水分補給も心がけましょう。
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――お尻の痛みや足のむくみがある時、受診の目安を教えてください。
長時間座った後の痛みやむくみは、一時的なこともあります。歩いたり姿勢を変えたりして改善する場合は、必ずしもすぐに受診が必要とは限りません。
ただし、症状が強い、休憩しても改善しない、何度も繰り返す場合は、医療機関に相談してください。
肛門からの出血や腫れ、しこり、強い痛みが続く場合も、受診の目安です。特に出血がある時は、「痔だろう」と自己判断しないことが大切です。
また、片足だけが急に腫れたり、痛みや赤み、熱っぽさを伴ったりする場合も注意が必要です。突然の息苦しさや胸の痛みがある時は、すぐに医療機関へ相談してください。
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長距離ドライブは、休憩を予定に組み込もう
長距離ドライブでは、目的地までの移動時間だけでなく、休憩の時間も含めて計画を立てておきましょう。出発前に立ち寄れる場所を確認しておくと、気持ちにも余裕が生まれそうです。
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お尻の痛みや足のむくみを「座っていたから仕方がない」と見過ごさず、体調に合わせて無理のないペースで移動することも大切です。
気になる症状が続く時は、医療機関に相談しましょう。身体をいたわりながら、秋のお出かけを楽しんでくださいね。
取材協力 藤解邦生(とうげくにお)
広島DS 内視鏡・日帰り手術クリニック院長。
2024年、広島市中区に開院した内視鏡検査と日帰り手術に専門特化したクリニック。
父が営んだ「とうげ外科胃腸科」の歩みを引き継ぎ、消化器のがんを早い段階で見つけることと、痔や下肢静脈瘤の日帰り手術に力を入れている。打ち明けにくい不調や検査への不安に配慮し、鎮静剤を使った検査や、回復を見守る体制、落ち着ける空間を整えている。
⇒HP
[文・構成・取材/LUIS FIELD]