その古着、欲しい人がいる 服を捨てない社会づくりに貢献するプロジェクト、日本で 提供:産経新聞社 By - grape編集部 公開:2016-11-15 更新:2018-06-16 エコチャリティー寄付服 Share Post LINE はてな タンスやクローゼットに眠っている着なくなった服の数々…。みなさんはどうしていますか? 中小企業基盤整備機構の調査によると、日本の家庭から年間約100万トンの衣料品が排出されているそうです。1着の重さ(長袖のシャツ)が300グラムだったら、33億着が不要になっているということになります。 しかも、捨てられた衣類の60%以上は、埋立または焼却処分されているのです。 古着を着るのはカッコいい! 一方海外では、リユース衣類を使うのは盛んになっており、人気のファッション・スタイルのひとつして捉えられています。リユースの服だけでコーディネートしたファッションを投稿し、大人気を得ているインスタグラマーなども存在するほどです。 自分が使わなくなった服は”誰か使いたい人に渡す”という発想を持っている海外の多くの国々。例えば、リユース意識の高いドイツでは60%以上の衣類は再利用・リサイクルされているのだとか。欧米の街角ではよく、古着を回収する場所が設置されているのを見かけますよね。 特に日本で流通している衣類は、質もデザインも良く、リユースでもジャパニーズ・ファッションを試してみたいと思っている人も海外には多く存在します。 そんな『まだ十分に着られる・使える衣類』を日本国内で集め、そこで得た収益金で国内の障がい者スポーツを支援するプロジェクトがあります。 “服”から”福”の輪が生まれるように 『ふくのわプロジェクト』は、個人や企業から、使わなくなったけどまだまだ使える衣類を寄付してもらいます。その衣類を国内外の中古衣料マーケットで販売する企業に買い取ってもらい、その収益金を全額、日本財団パラリンピックサポートセンターに寄付するそうです。 毎年、日本の家庭から捨てられる衣類の1%をふくのわで集めることができたなら、車椅子バスケット用の車いすを約200台購入できるそうです。 捨てられてしまう衣類をリユースすることで、パラスポーツ界の発展を応援しようというこのプロジェクト。 主催は産経新聞で、今年度の東京都環境局の「持続可能な資源利用」に向けたモデル事業に選ばれ、都と連携して、関わった人皆が笑顔になれるような取組みを目指しているそうです。 回収イベントに潜入! 『ふくのわプロジェクト』がまず掲げたゴールは、「ふくのわ」にちなんで、4日間で2908キログラムの衣服を集めること。それはおよそ9,700着と、かなりの量です。 高いハードルを掲げた『ふくのわプロジェクト』。その衣類回収イベントが大手町の東京サンケイビルで行われました。 イベントを聞きつけた方が、次々と衣服をたくさん詰めて袋を持ってやってきました。寄付をする人が途切れることはほとんどなく、スタッフも大忙し! 大切にとっておくのも良いですが、たんすに服をしまっておくと傷んでしまう…。着ないのなら、誰か着たいと思ってくれる人に、譲って、つなげていくのはいいことかもしれない。そんな気持ちになりました。 今日は着なくなった服や、サイズを間違えて買った服を持ってきました。もったいなくて、罪悪感があって、なんだか捨てられないんですよね。でも、必要としてくれる誰かのために、しかもその収益金がパラスポーツの為になるのなら、思いきって服を寄付することができました。 日に日に増えていったイベントへの来客者。東京都の広報やテレビや新聞をみて、電車で来てくれたり、宅配便で送ってくれた人もいたそうです。 イベントで集まった衣類は、なんと738.2キログラム!たった数日間の回収イベントで早くも、掲げた目標の4分の1を達成しました。 この結果に、プロジェクトの担当者も、感謝の気持ちでいっぱいでした。 こんなビジネス街に、本当に服を持って来てくださる方がいらっしゃるだろうか?とドキドキしていました。でも、そんな心配は杞憂で、たくさんの方が足を運んでくれ、中には宅配便で送ってくださった方も。 まだヨチヨチ歩きのプロジェクトですが、皆さんの温かいお気持ちを無にしないよう、ふくのわを育てていきたいと考えています。 寄付された衣服は、リユース専門業者を介してマレーシアに運ばれ、東南アジア約15か国の中古衣料マーケットの店頭に並ぶそうです。オシャレを通じて自分を笑顔にさせてくれた服が、また世界の誰かに笑顔をもたらすなんて、素敵ですね。 目標に向けて更なるイベントも 着実に成果を収めることができた『ふくのわプロジェクト』の衣服回収イベント。さらに多くの衣服を集めるべく、次の回収イベントを計画しています! 出典:Wikimedia Commons 次回はお台場。11月29日の11時から17時までの間、フジテレビの1階にあるシアターモールに回収スペースが設置されます。 さらに当日は、パラアスリートのトークショーのほか、富士紡ホールディングス(株)の協力で「B.V.D.」の防寒インナーなどが格安で販売されるチャリティーバーゲンも開かれます。 イベントに行けなくても、ブランド品宅配買取サービスを行っているブランディアから参加したり、原宿シカゴの倉庫に衣服を直送することにより『ふくのわプロジェクト』に貢献できるそうですよ。 夏物でも冬物でも、かつては気に入っていたけど、今は使っていない衣服があったら、それをふくのわに寄付してみませんか?その服が、また誰かのお気に入りの一着になるために。 ふくのわプロジェクト フジテレビ(お台場)回収イベント 2016年11月29日(火)11:00〜17:00 フジテレビ 1F シアターモール ※イベントは終了いたしました。 Share Post LINE はてな
タンスやクローゼットに眠っている着なくなった服の数々…。みなさんはどうしていますか?
中小企業基盤整備機構の調査によると、日本の家庭から年間約100万トンの衣料品が排出されているそうです。1着の重さ(長袖のシャツ)が300グラムだったら、33億着が不要になっているということになります。
しかも、捨てられた衣類の60%以上は、埋立または焼却処分されているのです。
古着を着るのはカッコいい!
一方海外では、リユース衣類を使うのは盛んになっており、人気のファッション・スタイルのひとつして捉えられています。リユースの服だけでコーディネートしたファッションを投稿し、大人気を得ているインスタグラマーなども存在するほどです。
自分が使わなくなった服は”誰か使いたい人に渡す”という発想を持っている海外の多くの国々。例えば、リユース意識の高いドイツでは60%以上の衣類は再利用・リサイクルされているのだとか。欧米の街角ではよく、古着を回収する場所が設置されているのを見かけますよね。
特に日本で流通している衣類は、質もデザインも良く、リユースでもジャパニーズ・ファッションを試してみたいと思っている人も海外には多く存在します。
そんな『まだ十分に着られる・使える衣類』を日本国内で集め、そこで得た収益金で国内の障がい者スポーツを支援するプロジェクトがあります。
“服”から”福”の輪が生まれるように
『ふくのわプロジェクト』は、個人や企業から、使わなくなったけどまだまだ使える衣類を寄付してもらいます。その衣類を国内外の中古衣料マーケットで販売する企業に買い取ってもらい、その収益金を全額、日本財団パラリンピックサポートセンターに寄付するそうです。
毎年、日本の家庭から捨てられる衣類の1%をふくのわで集めることができたなら、車椅子バスケット用の車いすを約200台購入できるそうです。
捨てられてしまう衣類をリユースすることで、パラスポーツ界の発展を応援しようというこのプロジェクト。
主催は産経新聞で、今年度の東京都環境局の「持続可能な資源利用」に向けたモデル事業に選ばれ、都と連携して、関わった人皆が笑顔になれるような取組みを目指しているそうです。
回収イベントに潜入!
『ふくのわプロジェクト』がまず掲げたゴールは、「ふくのわ」にちなんで、4日間で2908キログラムの衣服を集めること。それはおよそ9,700着と、かなりの量です。
高いハードルを掲げた『ふくのわプロジェクト』。その衣類回収イベントが大手町の東京サンケイビルで行われました。
イベントを聞きつけた方が、次々と衣服をたくさん詰めて袋を持ってやってきました。寄付をする人が途切れることはほとんどなく、スタッフも大忙し!
大切にとっておくのも良いですが、たんすに服をしまっておくと傷んでしまう…。着ないのなら、誰か着たいと思ってくれる人に、譲って、つなげていくのはいいことかもしれない。そんな気持ちになりました。
今日は着なくなった服や、サイズを間違えて買った服を持ってきました。もったいなくて、罪悪感があって、なんだか捨てられないんですよね。
でも、必要としてくれる誰かのために、しかもその収益金がパラスポーツの為になるのなら、思いきって服を寄付することができました。
日に日に増えていったイベントへの来客者。東京都の広報やテレビや新聞をみて、電車で来てくれたり、宅配便で送ってくれた人もいたそうです。
イベントで集まった衣類は、なんと738.2キログラム!たった数日間の回収イベントで早くも、掲げた目標の4分の1を達成しました。
この結果に、プロジェクトの担当者も、感謝の気持ちでいっぱいでした。
こんなビジネス街に、本当に服を持って来てくださる方がいらっしゃるだろうか?とドキドキしていました。でも、そんな心配は杞憂で、たくさんの方が足を運んでくれ、中には宅配便で送ってくださった方も。
まだヨチヨチ歩きのプロジェクトですが、皆さんの温かいお気持ちを無にしないよう、ふくのわを育てていきたいと考えています。
寄付された衣服は、リユース専門業者を介してマレーシアに運ばれ、東南アジア約15か国の中古衣料マーケットの店頭に並ぶそうです。オシャレを通じて自分を笑顔にさせてくれた服が、また世界の誰かに笑顔をもたらすなんて、素敵ですね。
目標に向けて更なるイベントも
着実に成果を収めることができた『ふくのわプロジェクト』の衣服回収イベント。さらに多くの衣服を集めるべく、次の回収イベントを計画しています!
出典:Wikimedia Commons
次回はお台場。11月29日の11時から17時までの間、フジテレビの1階にあるシアターモールに回収スペースが設置されます。
さらに当日は、パラアスリートのトークショーのほか、富士紡ホールディングス(株)の協力で「B.V.D.」の防寒インナーなどが格安で販売されるチャリティーバーゲンも開かれます。
イベントに行けなくても、ブランド品宅配買取サービスを行っているブランディアから参加したり、原宿シカゴの倉庫に衣服を直送することにより『ふくのわプロジェクト』に貢献できるそうですよ。
夏物でも冬物でも、かつては気に入っていたけど、今は使っていない衣服があったら、それをふくのわに寄付してみませんか?その服が、また誰かのお気に入りの一着になるために。
ふくのわプロジェクト
フジテレビ(お台場)回収イベント
2016年11月29日(火)11:00〜17:00
フジテレビ 1F シアターモール
※イベントは終了いたしました。