マニキュアを塗った消防士に、世界から称賛の声 その理由に心打たれる
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爪に紫色のマニキュアを塗り、ポーズをとる2人の男性…アメリカの消防署のFacebookに投稿されたこの写真が人々から称賛されています。
写っているのはユタ州のノース・デイヴィス消防署に勤務するチーフのアレン・ハドリーさんとキャプテンのケヴィン・ロイドさん。
この日、2人は一緒に交通事故の現場に向かいました。事故を起こした乗用車には母親と幼い女の子が乗っていました。
救急隊員が母親のケガの具合を確認している時、後部座席にいた少女はケガはしていないものの、事故のショックで動揺し、泣き叫んでいたといいます。
その時2人の消防士は、少女がマニキュアのボトルを持っていることに気が付きます。そこで彼女に優しく話しかけ、少しおしゃべりをした後でこんなお願いをしたのです。
「僕たちの爪にマニキュアを塗ってくれないかな?」
少女は快諾。アレンさんとケヴィンさんの爪に持っていたマニキュアを塗り始めます。
するとほんの数分後には少女は落ち着きを取り戻したのだそう。マニキュアを塗るのに集中することで事故の恐怖を一瞬でも忘れることができたのです。
幼い女の子が一生懸命塗ってくれたマニキュア。爪からはみ出していますが、アレンさんとケヴィンさんの思いやりの証です。
この投稿は6千回以上シェアされ、2人の消防士の機転の利いた対応を称賛するコメントが殺到しています。
海外メディア『AP NEWS』によると、アレンさんとケヴィンさんは2人とも娘を持つ父親なのだとか。彼らは女の子が怖がったり興奮している時にどう対処すればいいか分かっていたのですね。
なおこの事故で大きなケガをした人はいなかったということです。
交通事故というのは外傷がなくても精神的に大きなショックを受けるものです。まして小さな子供にとっては想像を超える恐怖に感じるかもしれません。
とても自然なやり方で女の子の気持ちを落ち着かせた2人の消防士の優しさに、大きな拍手を送りたいですね。
[文・構成/grape編集部]