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ちあきなおみの近況は? 今でも人気が衰えずコンセプトアルバムがヒット!

By - grape編集部  公開:  更新:

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ちあきなおみさんは、1972年にリリースされた『喝采』で高い歌唱力を披露し、一世を風靡した歌手です。

おしどり夫婦といわれた夫が急逝した直後、公の場から姿を消し、デビューから50年経った現在も表舞台には現れていません。

しかし、2019年4月にはファン待望のコンセプトアルバム『微吟』(びぎん)を発売。売り上げ2万枚を突破するほどの人気ぶりです。

そんな歌姫・ちあきなおみさんの、近況とこれまでの軌跡など、さまざまな情報をご紹介します。

ちあきなおみの『喝采』は発売3か月でレコード大賞を受賞!

ちあきなおみさんの大ヒット曲『喝采』は、発売からわずか3か月という異例の早さで『日本レコード大賞』大賞を受賞しています。

『喝采』で第14回日本レコード大賞の大賞を受賞後、横綱・北の富士さんに抱きかかえられた、ちあきなおみ

『喝采』で第14回日本レコード大賞を受賞後、横綱・北の富士さんに抱きかかえられた、ちあきなおみ

歌詞がストーリー仕立てになっており、ちあきなおみさんの『私小説歌謡』としても売り出された『喝采』。私小説歌謡とは、歌い手が自身の体験を歌詞に投影する方法で、『喝采』にも同様の手法が使われています。

歌の主人公は歌手。ステージの幕が上がる直前に、かつての恋人の訃報が届くという歌い出しで始まり、過去の回想部分の詞がサビに配され、1番では3年前の別れの場面、2番では葬儀の場面となり、再びステージへと戻る。

ニッポン放送 ーより引用

実は、この次に発売された『劇場』の方が私小説歌謡に近く、自身が10代の頃から前座歌手を務めた経験もあり、過去を投影させたような作品になっています。

コンサートでは、終盤のクライマックスで必ず『劇場』『喝采』の順に歌われています。

『喝采』で歌唱力の高さが評価された、ちあきなおみさんはその後、次々とヒット曲を生み出しました。

ちあきなおみは俳優としても活躍していた

歌手として人気絶頂だった1978年、ちあきなおみさんは俳優の郷鍈治(ごうえいじ)さんと結婚。充電期間に入っています。

充電期間を終え、カムバックした1980年代には、映画『象物語』の主題歌を録音したり、カバーしたアルバムを年に1枚のペースで発表したりと、マイペースに音楽活動をしています。

その一方で、ちあきなおみさん自身のユニークなキャラクターが、ドラマや映画で評判になり、俳優としての地位も確立していくことに。

ちあきなおみさんが出演した映画には、1983年公開の映画『居酒屋兆治』があります。

『居酒屋兆治』は、函館の小さな居酒屋が舞台。店を経営する兆治こと藤野伝吉と、その初恋の女性・さよとのすれ違いや、店に集まる人々の人生模様を描いています。

その『居酒屋兆治』の向かいの小料理屋『若草』の峰子役で、ちあきなおみさんは出演しており、カラオケで客の人気を集めている陽気な女性という役どころです。

また、1984年公開の映画『瀬戸内少年野球団』にも、ちあきなおみさんは出演しています。

同作品は、敗戦直後の淡路島が舞台。江坂町国民学校の教師・中井駒子と、子供たちの絆を野球を通して追っていくというストーリーで、ちあきなおみさんは『猫屋』というバーの女給・美代役で出演しています。

1986年公開の映画『傷だらけの勲章』は、エジプトの砂漠で起きた一流企業社長の暗殺事件を追う刑事の姿を描いており、ちあきなおみさんは狙撃された社長の妻・倉田喜枝役で出演。

悲劇の未亡人からのどんでん返しに、都築刑事が翻弄されながらも、真実を暴くというストーリーです。欲に目がくらんだ悪女を、見事に熱演しています。

また、ちあきなおみさんはCMでも活躍。『タンスにゴン』のCMでは、コミカルなキャラクターが話題になり、大人だけではなく子供からも人気を得ました。

1989年には、ミュージカル『LADY DAY』で主演。歌と演技が絶賛され、翌年にも再演されました。

1991年にはミュージカル『ソングデイズ』で主演を務め、順調に芸能活動を続けています。

ちあきなおみは子供の頃から舞台に立つ

ちあきなおみさんは、芸能ごとが好きだった母親の影響で、4歳からタップダンスを習い始め、5歳で日劇の舞台に立ちました。

その後は、米軍キャンプを回りながら歌と踊りをレッスンし、13歳で歌手活動をスタートさせています。

小・中学校時代は、仕事が入れば迎えの人がくるという状況だったようで、子供ながらに、熱心で真面目な性格がうかがえます。

前座歌手の経験もあり、下積みで実績を重ね、それを認められたということでしょう。

音感がよく、独特のハスキーボイスで洋楽を歌い、ジャズや演歌も歌えるレパートリーの広い歌手に成長。1969年に『雨に濡れた慕情』でレコードデビューをします。

1970年発売の『四つのお願い』が大ヒットし、音楽番組『NHK紅白歌合戦』(NHK)に初出場を果たしました。

ちあきなおみは今どこ? 夫の死後、公の場から姿を消す

ちあきなおみさんは、夫である郷鍈治さんを1992年に亡くしてから、芸能活動を休止しています。

夫の「もう無理して歌わなくていいよ」の遺言を守り続け約27年間、一切の芸能活動を休止したまま今日に至る。

zakzak ーより引用

2人の出会いは、ちあきなおみさんが『喝采』で『日本レコード大賞』大賞を受賞した直後。当時レコード会社の妖艶なイメージ戦略に悩み、男性不信になっていた、ちあきなおみさんを救ってくれたのが郷鍈治さんだったのです。

事務所にて結婚報告会見を行った、歌手のちあきなおみ(右)さんと、俳優の郷鍈治(左)さん

事務所にて結婚報告会見を行った、歌手のちあきなおみ(右)と、俳優の郷鍈治(左)

おしどり夫婦と呼ばれるほど仲がよかった2人ですが、1992年9月11日、肺がんのため郷鍈治さんは55歳という若さで他界してしまいます。

最愛の夫の死を受け止めるため、ちあきなおみさんは静かな時間を過ごしたいと公の場から姿を消しました。

現在は、郷鍈治さんが眠るお墓に近いマンションに住み、命日には必ずお墓参りをしているといいます。

ちあきなおみのコンセプトアルバム『微吟』の売れ行き好調

2019年でデビュー50周年を迎えた、ちあきなおみさん。表立った芸能活動は控えているものの、同年4月にはコンセプトアルバム『微吟』を発売しています。

微吟

微吟

ちあきなおみ
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『微吟』には、デビュー曲の『雨に濡れた慕情』や『日本レコード大賞』大賞受賞曲『喝采』、ちあきなおみさんにしか歌えないともいわれている歌芝居『ねえあんた』などが収録されています。

音源はすべて昔のもので収録されており、まるでコンサート会場にいるような臨場感を味わえると評判。

発売以来、Amazonミュージックや山野楽器銀座本店で人気上昇中で、ランキングのトップを維持するロングセラーとなっています。

売り上げは2万枚を超えており、依然ちあきなおみさんの人気は衰えていないことが分かります。

ちあきなおみの現在・これから

ちあきなおみさんが休業に入ってから、彼女のベスト盤CDが発売されるたびに復帰待望論が巻き起こります。

ファンや関係者からは、今も復帰を期待する声が聞かれる、ちあきなおみさん。公の舞台に出ないことで『幻の歌手・ちあきなおみ』の神話として昇華されたと思わざるを得ません。

ちあきなおみ プロフィール

生年月日:昭和22年9月17日
出身地:東京都板橋区
身長:162cm
所属事務所:テイチク

1947年、東京都板橋区で生まれ、4歳からタップダンスを習い始め、5歳で日劇のステージに立つ。米軍キャンプを回りながらレッスンを続け、ロカビリーなどの洋楽曲やジャズ、演歌などレパートリーを広げる。コロンビアのオーディションをきっかけに、1969年に『雨に濡れた慕情』でレコードデビュー。その後『喝采』で存在感を表す。最愛の夫の死をきっかけに公の場から姿を消す。2019年4月に発売したコンセプトアルバム『微吟』の売り上げが好調で、令和の時代にもその歌声で人々を魅了し続けている。


[文・構成/grape編集部]

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出典
テイチクニッポン放送zakzak

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