「ごめんあそばせ」の由来がサムライ語だった お嬢様言葉の意外なルーツ
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謙譲語や尊敬語など、さまざまな使い分けが存在する日本語。それぞれの言葉を適切に使うことは、なかなか難しいですよね。
先日、仕事先とのコミュニケーションを見直すために、言葉使いについておさらいしていた筆者。
すると、『すみません』の類義語の中に『ごめんあそばせ』というワードがあることに気が付きました。
漫画やアニメの中では耳にしたことのある『ごめんあそばせ』。
実際に使ったことはないですし、そもそも『あそばせ』にはどんな意味があるのでしょうか。
気になったので『ごめんあそばせ』という言葉の使い方や由来について調べてみました!
『ごめんあそばせ』とは?
調べた内容によれば『ごめんあそばせ』は、『あそばせ言葉』という敬語の一種なのだそう。
『あそばせ言葉』はほかにも、『ごらんあそばせ』『おいであそばせ』といった言葉が当てはまります。
もともとは東京の山の手周辺に住む女性が使っていたこともあり、『お嬢様言葉』として定着していったそうです。確かに、育ちのいい女性が使っているイメージが強いですよね。
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この『あそばせ』という言葉には、『~なさってください』という意味が込められています。
映画などで時々耳にする『ごめんあそばせ』という言葉は、「許してください」「ごめんなさい」といった意味合いになるとのこと。
現代で使う「すみません」や「ごめんなさい」と同じ場面で使われていたわけですが、よりていねいで格調のある表現として機能していたようです。
主に明治・大正時代に利用されていた言葉のようですが、現在は日常的に使用している人はほとんどいなくなってしまいましたよね。
ここからは『ごめんあそばせ』の由来について、面白い説をご紹介したいと思います。
『ごめんあそばせ』の由来はサムライ!?
それは『ご免、阿蘇馳せ参じ奉る』という言葉が転じて『ごめんあそばせ』に変わったのではないかというものです。
時は西南戦争が起きた明治の時代。戦地となる熊本県の阿蘇へは、他県からも士族が集まっていました。
戦いに参加する際、阿蘇へ向かう士族たちが別れの際に放ったセリフが『ご免、阿蘇馳せ参じ奉る』だったというわけです。
「ご免」は「お許しください」という意味合いで、家族や仲間への別れの言葉として使われていたのでしょう。戦地へ向かう緊張感と覚悟が、その一言に凝縮されているようです。
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確かに2つのワードはかなり発言が近く、『許してくれ』という意味のニュアンスも近いように感じます。
武士の出陣の言葉が、時代を経て山の手のお嬢様たちの日常会話に溶け込んでいったとすれば、言葉の旅路としてなかなかドラマチックですよね。
お嬢様言葉として使われていたことからは想像ができないギャップですよね。
令和の現在では、仲のいい人との冗談交じりのトークでしか登場しない『ごめんあそばせ』という言葉。
そこには西南戦争に臨んだラストサムライ達の、強い決意が込められていたのかもしれませんね…!
[文/キジカク・構成/grape編集部]