【オールドルーキー 第6話感想】恋愛フラグ!?増田貴久の見せるギャップに胸キュン
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grape [グレイプ] entertainment
ドラマ好きなイラストレーター、ゆう。(@yamapyou)さんによるドラマコラム。
2022年6月スタートのテレビドラマ『オールドルーキー』(TBS系)の見どころや考察を連載していきます。
綾野剛が主演を務める日曜劇場『オールドルーキー』の第6話は、増田貴久演じる梅屋敷聡太役の意外な一面が見られる貴重な回となった。
梅屋敷は、スポーツマネジメント会社ビクトリーでもエリートであるが、ツンとしていて他人にあまり心を開かないタイプだ。
演じている増田貴久も同様に、恋愛のイメージがあまり結びつかない。最近出演していた『古見さんは、コミュ症です。』(NHK)でも学生の甘酸っぱい青春が描かれていたが、恋愛要素はそれほど強くなかった。
ドラマでもバラエティでも個性的で独自の世界観を貫く彼の恋愛をしている姿は新鮮ではないだろうか。
今回は主人公・新町亮太郎(綾野剛)が晴れて正社員となって初めて担当する業務に加え、視聴者も予想していなかったであろう、梅屋敷と塔子(芳根京子)の関係についてピックアップする。
『何事も諦めない姿』は応援される
日曜劇場の最大の魅力である、主人公の仕事に対する前向きな姿勢は毎回私たちに月曜から働く活力をくれる。
正社員となった新町が初めて担当することになったのはバスケットボール選手の新垣和人(浅利陽介)。
しかし、新垣が大ケガを負ったことでほぼ確実だった移籍は白紙となり、所属していたチームの契約も満期で終了してしまうことに。
復帰には半年以上かかる状態での移籍交渉は非常に厳しいものとなった。
周囲も諦めムードの中、主人公の熱意だけは冷めなかった。
どんな時も笑顔を絶やさない主人公を演じる綾野剛。彼の演技には惹きつけられるものがある。
ただ元気がいい時もあれば、少し無理して笑っている時の絶妙な違いも上手く表現されている。
厳しい状況の中、どうすれば移籍先を説得させられるのか、頭を抱えて必死に考える姿は視聴者の心を掴む。
そして今回はビクトリーの仲間たちの協力のもと、ケガから復帰した選手のデータを資料にすることに。
みんなで徹夜で仕事に励む姿は、学生の時の学園祭準備を思い出させる。一生懸命、チームで取り組むことの素晴らしさを感じさせてくれた。
あの梅屋敷でさえも、手伝いたい意思を見せていたのは驚きだった。
「この人のためなら手伝いたい」
そう思わせてくれるのは、何事も諦めずに取り組む姿なのかもしれない。
資料のおかげで移籍を勝ち取った新町。彼のおかげで会社全体の潮目が変わったように思えるラストも見事だった。
梅屋敷の恋愛の行方
予想外だったのが、梅屋敷と塔子の関係である。二人はビクトリーでもトップの成績を誇り、互いをライバル視している関係であった。
しかし、どちらから誘ったのであろうか、仲良く並んで食事をする二人。
気付けば隣でほろ酔いの梅屋敷。普段は強気な態度なのに、お酒に弱いというギャップも可愛らしい。
お酒のせいなのか、塔子のせいなのか定かではないが、熱を冷ますように「ふう~~」と息を吐く姿は少しあどけない子供っぽさもあった。
お酒が弱いのに見栄を張ってワインを飲んでいるところもなんだか憎めない。
最も衝撃だったのはこの発言である。
「深沢が俺を酔わせるんだ」
あの梅屋敷から…あの増田貴久から…!予想すらできなかった言葉に視聴者も驚いたことだろう。
仕事とは異なるプライベートな梅屋敷も「もっと見たい」と思わせてくれた。
恋愛になると途端に不器用になる姿、今回のシーンでキュンと来た視聴者も多いはず。
いつもはカリカリしていて近寄りづらいが、それでも嫌いになれないキャラクターなのは増田貴久だからこその魅力だろう。
これからの二人の恋の行方が気になるばかりだ。オールドルーキーの楽しみがまた一つ増えた瞬間だった。
仕事に、恋愛に、いろんな楽しみ方をくれるオールドルーキー。後半戦もこの勢いのまま完走したい。
[文・構成/grape編集部]