ほんの数秒の『間』があなたの印象を変える「がっかり」されないためにできること
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吉元由美の『ひと・もの・こと』
作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。
たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。
『間』という余裕から生まれるもの
何事においても『間』は大切です。
どんなに仲のいい友達同士であっても、適度な距離、『間』があったほうがいい。
お互いに近づきすぎると遠慮がなくなり、言葉が過ぎてしまうこともあるかもしれない。
そんなほんの小さなことで人間関係にヒビが入ることがあります。
会話にも『間』が必要です。
流れの早い川のように話す人。まくし立てるように話す人。相槌や、言葉を挟む間もなく話す人がいます。
伝えたいことがたくさんあり、伝えたい一心なのかもしれない。
でも、それは『会話』とは言えないし、その人の話も入ってこないでしょう。
会話はキャッチボールですから、ポーンと投げる。キャッチする。そしてポーンと投げ返す。
そのリズムが会話を深めていくのではないかと思います。
マウントを取る、という言葉があります。
「あ、それ知ってる知ってる」と、相手の話に被さるようにして、会話を奪う。延々と自分のことを話し続ける。
自慢話であったり、さりげなく(すごいでしょ)という気持ちを散りばめてくる。
こちらは、その人の承認欲求を満たす相槌しか打ちようがありません。
もしもそこに『間』があれば、奪われた会話をゆるりと取り戻すことができるかもしれないし、話題を変えることもできるかもしれません。
あるパーティーでこんなことがありました。
ホスピタリティのメンターと呼ばれている方を紹介され、名刺交換をした時のこと。
「吉元です」と名刺を交換した途端、その方は知り合いの人がいたらしくそのまま行ってしまいました。
お会いしたいと思っていた方だったので、がっかりしました。
名刺交換というのは出会いの場ですから、しっかりと相手のことを受け止める『間』が大切だと思った出来事でした。
また、亡くなられた中山美穂さんのお別れの会に行った時のこと。
妹の忍さんにご挨拶をし、お悔やみの言葉をお伝えしようとしていると、後ろに並んでいた人が、「ライターの○○です」と割って入ってきました。
中途半端なままその場を失礼したのですが、胸の奥にざらっとしたものを感じたことでした。
ほんの1秒、2秒の『間』でも、それは自分の思い、相手の思いを味わう時間なのです。
その場に一緒にいることを感じ合えるのが、『間』の極意と言えるでしょう。
『間』は瞬間の沈黙、もしかしたらとても雄弁な沈黙なのです。
しっかりと向き合って、相手の言葉をゆったりと聞き、受けとめるのは、その人への敬意の表れなのですね。
それが、人との豊かなつながりを創っていくのです。
いのちを紡ぐ言葉たち かけがえのないこの世界で
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※記事中の写真はすべてイメージ
作詞家・吉元由美の連載『ひと・もの・こと』バックナンバー
[文・構成/吉元由美]
吉元由美
作詞家、作家。作詞家生活30年で1000曲の詞を書く。これまでに杏里、田原俊彦、松田聖子、中山美穂、山本達彦、石丸幹二、加山雄三など多くのアーティストの作品を手掛ける。平原綾香の『Jupiter』はミリオンヒットとなる。現在は「魂が喜ぶように生きよう」をテーマに、「吉元由美のLIFE ARTIST ACADEMY」プロジェクトを発信。
⇒ 吉元由美オフィシャルサイト
⇒ 吉元由美Facebookページ
⇒ 単行本「大人の結婚」