外国人観光客が教えてくれた『現代日本の課題』 日本の美点を伝えるには?
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つい見入ってしまうフェイク動画、心に残るのはリアルかフェイクか吉元由美の『ひと・もの・こと』 作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。 たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会っ...

ほんの数秒の『間』があなたの印象を変える「がっかり」されないためにできること吉元由美の『ひと・もの・こと』 作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。 たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会っ...
吉元由美の『ひと・もの・こと』
作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。
たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。
外国人観光客が教えてくれること
私たち日本人は、どれだけ日本という母国について知っているのか。そんなことをふと考えてしまうことが、たびたびあります。
外国人観光客へのインタビューを紹介しているYouTubeの番組の中でほとんどの人たちが日本の印象についてこう答えています。
「人がとても親切で丁寧。そして清潔であり、街もとてもきれい」
「食事は何を食べても美味しい」
「秩序が保たれている。電車の時間が正確」
「どこの国よりも日本は素晴らしかった」
好印象を持った観光客だけを紹介しているのかもしれませんが、やはり自分の国を褒められてうれしいものです。
清潔さも食事のおいしさも、秩序が保たれていることもわかります。その一方で、私たちは本当に親切で、丁寧に人と接しているのかと問いたくもあるのです。
今の社会状況のせいなのか、忙しすぎるのか、感情の「発火温度」が少し低くなっているような気がします。
例えば雑踏で人にぶつかってしまうこともある。心無い言葉が飛び交うこともある。
休日の混雑した東京駅で「どけよ、ババア」と言われたことがありました。キャリーバッグが何かに引っかかってしまったときのことです。駅の改札でも混雑しているときなど、グイグイ後ろから押されるようなこともあります。
気にしなければいいだけのことですが、やはり小さく傷つくような体験です。きっと小さく傷ついている人たちは多くいるでしょう。
大都会の雑踏の中では仕方のないことなのかもしれません。皆な自分のことで忙しい。心に余裕がなくなるのも無理のないことかもしれません。
TBS系のドラマ『不適切にもほどがある』の最終回で「寛容になりましょう」というミュージカル仕立ての歌が登場しました。最近の社会の風潮に一石を投じる脚本家の宮藤官九郎さんの狙いが伝わってきます。
「おもてなし」という言葉がインバウンド推進政策で言われましたが、観光客の利便性を追求するまでもなく、日本人が元々持っている特質を発揮していけば、喜んでもらえるのです。自然体でいいのです。
人に優しく、親切に。そしておおらかに。街の中にゴミ箱がないのにゴミが落ちていない。この日本人の美点をこれからも大切に、そして伝えていきましょう。
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※記事中の写真はすべてイメージ
[文/吉元由美 構成/grape編集部]