1話で4000kcal超えも… オダウエダ植田が『ドカ食い』漫画を語る【ドカ食いダイスキ! もちづきさん】
公開: 更新:

画像提供:吉本興業株式会社

電話対応をした店員 ベテラン店員に「感じが悪い」と言われた理由が?バックヤードで電話対応をした店員。すると、ベテランの年配店員がまさかの一言!

母親「4歳の娘が迷子になった!」 探し回った結果に、店員が「ちょっと待って」4歳の女の子が店で迷子!店員と警備員も一緒に探し回った結果…?
grape [グレイプ] subculture
公開: 更新:
画像提供:吉本興業株式会社
電話対応をした店員 ベテラン店員に「感じが悪い」と言われた理由が?バックヤードで電話対応をした店員。すると、ベテランの年配店員がまさかの一言!
母親「4歳の娘が迷子になった!」 探し回った結果に、店員が「ちょっと待って」4歳の女の子が店で迷子!店員と警備員も一緒に探し回った結果…?
2025年9月から、grapeではお笑いコンビ『オダウエダ』の植田紫帆さんとの連載企画がスタート!
漫画を愛してやまない植田さんによる選りすぐりの漫画を、毎月1作品ずつ紹介してもらいます。
画像提供:吉本興業株式会社
オダウエダ植田、『ドカ食いダイスキ! もちづきさん』を語る【第2回】
2024年5月、SNSを震撼させる漫画がこの世に爆誕する。
それが「ドカ食いダイスキ! もちづきさん」でございます。
話のあらすじをかいつまんで言うと、『21歳の営業事務職、もちづきさんが食事を楽しむほのぼのグルメ漫画』というお話。
かいつままないで言うと『21歳の営業事務職、もちづきさんが欲のままドカ食いという名の暴飲暴食を繰り返し、読者を戦慄させるグルメサスペンスサイコホラー漫画』であります。
可愛いタッチに騙された読者の多いこと多いこと。
私も最初は「ドカ食いと言ってもちょっと大盛りにするぐらいでしょ?大盛り無料の古き良きお店の店長さんと交流するハートウォーミング系でしょ?」と油断しておりましたが、全く違いました。
狂い食いでした。狂食です。
会社のお昼ご飯に手作りのテリヤキ弁当を持参してて、漫画上カロリーをかいてくれてるのですが1775キロカロリー相当。
©まるよのかもめ/白泉社
大量の照り焼きに大量のご飯。そして大量のマヨネーズ。
注釈もわざわざ丁寧に『1日の推奨摂取カロリーは、男性は2200±200キロカロリー程度。活動量の少ない女性は1400〜2000キロカロリー』と添えてあります。
このもちづきさんが食べているものは常人の範囲を超えていますよ、と毎回しっかり教えてくれるのです。
また食べざまもとんでもない疾走感と迫力で描かれており、そして至るのです。
©まるよのかもめ/白泉社
至りとは、急激なカロリー摂取による満腹と血糖値の上昇による酩酊。
毎話女性が至るこの漫画は生半可なグルメ漫画とは違うと痛感するのです。
そして1話分の総カロリーは3000キロカロリーを優に超えます。
これはハートウォーミングなんかじゃありません。
肝冷えです。レバークーリングものです。
普通、グルメ漫画ならこのレシピ真似しよ♪なんて考えるものですが真似なんてしたら塩分・糖分・脂質過多も過多で即死です。
とまぁ、前回と引き続きホラー漫画なのですが、なんと作者の”まるよのかもめ”先生は実際に伊藤潤二先生の影響を受けているそうで、一概に外れてはいないみたいです。
SNS上にもちづきさんの評判は瞬く間に広がり、不健康な生活を送る現代人にクリティカルヒットするのです。
©まるよのかもめ/白泉社
特に私がダイスキな回は、もちづきさんが健康診断を翌日に控える話でして。
もちづきさん、ちゃんと健康気にしてるやんと安心するのも束の間。
前日21時からは絶食をしないといけない為、21時前まで会社で仕事をしているもちづきさんが、なんとか少しでも何かを口にしようとデスクからありったけの食べ物をかき集める怒涛のシーンから始まります。
ギリギリ21時となったところでデスク内のお菓子を食べ終わるのですが、耐えられる訳もないもちづきさんはとんでもない解決方法を思いつきます。
その方法とは『手、目、口を拘束し会社のロッカーに己を監禁し、昼の健康診断の時間まで耐えること』でした。
©まるよのかもめ/白泉社
会社の上司に見つかったら即クビですよ。
まさにサスペンスものでしか見ない描写です。
それでも我慢できないもちづきさんは拘束を自分で捻り取り、水道水をがぶ飲み。
己を鎮める為にそのまま水浴び。
それでも我慢できないもちづきさんは禁忌である冷蔵庫にある人の物を食べようとする手前で、ギリギリ『お水と麦茶をお皿に盛って擬似カレー』を作ることによって健康診断を無事受け終わるのでした。
ヘロヘロのもちづきさんがたどり着いたのは某カレーチェーン店。
特大のカレーに揚げ物、肉類と半熟卵のトッピングを貪り食い、また、至るのでした。
たまたまこの書評を書いているときに、バイク川崎バイクさんがカレーの口ではない後輩をCoCo壱に連れていらっしゃって、私も誘われたのですがお断りさせてもらったばかりでして。
「いまなら後輩の中で一番CoCo壱を噛み締めることが出来ますよ!!!!」と思いながら執筆しております。
私もこの後、必ずや至ろうと思います。
[文/植田紫帆 構成/grape編集部]