保護動物の未来が変わる? 話題の『推し活支援』サービスが…【独自取材】
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椅子の上で『餅』がにらみつけている… 写真に「お顔と体のギャップ」「かわいい」お餅みたいに見えるフクロウ。表情が?

男性「悲鳴を上げた原因です」 猫の姿勢に「腰抜かす」「これは驚く」2025年12月7日、ネコランド(@NEKOLAND13)さんは、「妻が悲鳴を上げた原因」という不穏なコメントを添えて、1枚の写真を公開。 写真には、ネコランドさんの妻の後ろ姿と、驚かせた原因の存在が写っているといい…。
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筆者を迎え入れてくれたのは、同県君津市などでシェルターを運営するNPO法人・Anismaの代表を務める萩原敏江さんです。
シェルターの中には、かわいらしい犬や猫たちの姿があり、元気な鳴き声も響いていました。
撮影:grape編集部
思わず癒やされてしまった筆者ですが、その後に萩原さんから聞かされた運営面の現実に、言葉を失うことになります。萩原さんは、次のように明かしました。
運営面で一番大変なのは、資金の問題です。
ワクチンやウイルスの検査、去勢手術などで、1匹の保護に数万円はかかります。
さらにエサや施設備品代も必要で、活動の利益はほとんどありません。
正直、続けるのが苦しいと思う時もあります。
撮影:grape編集部
萩原さんのシェルターでは、猫を中心に100匹近くが暮らしています。
撮影:grape編集部
中には、事故で脚を失った子、ブリーダーに放棄された子、生まれつき障がいを持つ子などもいて、背景はさまざまです。
左脚がない猫(撮影:grape編集部)
1匹の飼育に必要な医療費や食事、環境整備を考えると、運営がいかに大変か想像できるでしょう。
撮影:grape編集部
学生時代から、道端に捨てられている動物を見つけては、自宅で保護していたと言う、心優しい萩原さん。
シェルターの運営費に苦心しながらも、萩原さんが動物の保護活動を続けるのは、「助ける人が少ないから」という、ただ1つの理由だと言います。
その言葉には、動物の命を守るための揺るぎない使命感が込められているように感じました。
撮影:grape編集部
萩原さんは、『しっぽの輪』への思いと期待を、こう語ってくれました。
人が好きな子もいれば、ケンカが好きな子もいます。
みんな性格が違っていて、私たちと同じ命を持つ生き物です。
保護している動物の日常を見てもらいながら、命を守るために、一人ひとりに何ができるかを考えるきっかけを作ってほしいですね。
サービス開始から半年 『推し活』を通じて、広がる支援の輪
サービス開始から半年間で、提携したシェルターは宮城から沖縄まで拡大。
新聞やテレビでも紹介されて話題となり、ウェブサイト上で見られる動物は、約200匹にまで増えました。
利用者からは「いろんな犬や猫がいて、見るのが楽しい」「少額で支援しやすい」といった声も寄せられています。
撮影:grape編集部
すでに『推し活』がきっかけで、里親が見つかった事例もあるそうです。
和田さんは今後の展望について、次のように語ります。
一番の目標は、動物の殺処分をゼロにすることです。そのためには、まだまだ支援の手が足りません。
まずは、2万人ほどのサービス利用者数を目指したいですね。
動物だけでなく、人もいつその命が尽きるかは分かりません。動物を保護するシェルターの運営者やブリーダーたちも例外ではないでしょう。
そんな時に、『推し活』で動物を支援する人たちの『目』があれば、自然と救いの手につながるはずです。
撮影:grape編集部
たとえ、自宅で飼えなくても、保護犬や保護猫を応援できる『推し活型』の支援システム。
人間の暮らしに癒やしをくれる動物たちの未来を守る、画期的な取り組みと言えるでしょう。
IT技術を生かした優しい支援の『輪』が、今後さらに広がっていくことを願わずにはいられません…!
『しっぽの輪』の最新情報は、Instagramなどで見られます。
[文・構成・取材/grape編集部 しぶちゃん]