花嫁に抱っこされて退場する犬 彼がこの場にいることがもう奇跡だった
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アメリカに住むケリー・オーコンネルさん。
彼女は9月1日に結婚式を行いました。そこには黒い毛並みが美しい彼女の愛犬、チャーリーの姿も。しかし、実はチャーリーはこの式に参加できたことが奇跡なほど、病魔が体をむしばんでいたのでした。
出典:Facebook
ケリーさんとチャーリーの出会いは15年前にさかのぼります。
当時19歳の大学生だったケリーさんが動物保護施設で働いていたときのこと。スーパーのショッピングカートに捨てられていたという生後3ヶ月ほどの子犬が運ばれてきます。
動物は好きだけれど、今は飼うつもりはなかったと語るケリーさん。しかし、子犬のあまりの愛くるしさに家に連れて帰ることを決めたそうです。子犬はチャーリーと名付けられました。
大学を卒業したケリーさんは獣医の道を歩み始めます。チャーリーとの生活を続ける中、ケリーさんは同じく獣医だったジェームスさんと出会うことに。自然と惹かれ合った二人はいつしか結婚の約束をします。
ジェームスさんには二人の息子がいましたが、仲良く一緒に暮らし始めました。そして2016年9月、ケリーさんとジェームスは結婚式をあげることに。
ケリーさんは後にこう語ります。
「チャーリーには与えられるものは全て与えていたの。でも今まで家族をあげることだけはできなかった。でもジェームスと息子たちに出会って、チャーリーに家族のぬくもりをあげることができた。みんなで一つ、幸せな家族だったわ。」
1年以上の時間をかけて準備をすすめる中、悲しい出来事がおこります。なんとチャーリーに脳腫瘍が見つかってしまったのです。
当時すでに14歳と高齢だったチャーリー。獣医であるケリーさんとジェームスは必死に看病をしますが、チャーリーの容態は悪くなる一方でした。結婚式まではとてももたないだろうと思われる中、なんとか命をつなぐチャーリー。
しかし、5回もの大きな発作を起こし苦しむチャーリーの姿をみて、二人はある決断をします。それは結婚式の後、チャーリーを安楽死させることでした。
結婚式までの数日はチャーリーの容態は安定し、まるで別の犬のようだったそうです。ケリーさんは「もしかしたらチャーリーは結婚式までなんとか命をつないでくれるかも。」と思ったと語ります。
そして結婚式当日、歩けないはずのチャーリーがバージンロードを歩いてくるところをみたとき、ケリーさんは泣き崩れてしまいまいました。そしてチャーリーに向かって何度も「結婚式まで生きれたね」と語りかけたそうです。
出典:Facebook
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帰り道に歩けなくなってしまったチャーリーは、ケリーさんに抱っこをされて退場しました。その姿に出席者も皆涙を浮かべていたそうです。
出典:Facebook
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ケリーさんはその時の様子をこう語りました。
「チャーリーの目を見れば、最期のちからをふりしぼって私のために頑張ってくれたんだとわかります。写真を見ると本当に幸せそうな顔をしています。体は動かなかったかもしれないけれど、すごく楽しんでくれていました。私とチャーリーにとって結婚式は最高の瞬間だったのです。」
その後、体を動かすことができなくなってしまったチャーリーは9日、ケリーさんと家族に見守られながら亡くなりました。
ケリーさんと出会った15年間はチャーリーにとって最高の時間だったことでしょう。それだけは間違いありません。
出典:Facebook