バイきんぐ小峠英二、厚切りジェイソンが慕う 中身がイケメンな先輩芸人
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小峠さんは当時、東京都調布市に住んでいました。すると加藤さんから「郊外に住んでいたら売れるモンも売れへんぞ。もっと都心に引っ越してきて、テンションなり、モチベーションなり上げなくちゃいけないぞ」と、フットワーク軽く仕事や先輩との付き合いができるように都心に住むべきとアドバイスを受けたそうです。
もちろん、加藤さんは調布を悪く言っているわけではありません。「高い家賃を払って、自分を追い込んでいく」ことで芸人としてのハングリー精神が生まれていくという、芸人さんの世界では割と良く聞くやり方です。
しかし、当時の小峠さんはブレイク前ということもあって、引っ越すお金がありませんでした。
それを小峠さんは加藤さんに伝えると、加藤さん自身が軒茶屋に住んでいたこともあり、「三軒茶屋に引っ越して来るんだったら全部お金出してあげる」と小峠さんに話したそうです。
その言葉を信じた小峠さんは三軒茶屋の不動産会社を回って引っ越し物件を決めました。ですが、20万円ほどお金が足りず、その不動産屋から加藤さんにその旨を電話で伝えました。
すると、加藤さんは「ちょっと待っとけ」と伝え、その5分後に現金20万円の入った封筒をもって、不動産会社に来てくれたのです。
その現金を渡す際に加藤さんは、
これで売れろ
と、小峠さんに声をかけたそうです。有言実行ではありますが、20万円もの大金を後輩のためにポンっと出せる加藤さんは男らしいと思います。
加藤さんは20万円をあげるつもりで渡していた
その4年後、小峠さんは「キングオブコント」で見事に優勝。
その優勝賞金の1000万円から加藤さんに20万円を返したそうですが、その際に加藤さんからこのような言葉をかけられたそうです。
こんなに気持ちの良いお金の返され方はないわ
まさに出世払いという言葉がふさわしいと思います。この言葉を伝えた加藤さん、この言葉をかけられた小峠さん。それぞれの立場を考えても本当に嬉しかったでしょうね。
加藤さんは当時を振り返り、このようにコメントしています。
単純に仲良かったんで…別に調布を否定するわけではないですよ。
あんなにいい街もないんですけど、ちょっと都心に来た方がなんかあった時に身動きできるんじゃないということで…
何の迷いもなく、これから小峠が頑張っていけるんだったら全然いいと思って、ほぼあげる気で渡したんですよ。
そしたら、お前…どんだけ売れるねん!!
最後にはしっかりオチもつけて笑いをとった加藤さん。本当にナイスコメントだと思います。
厚切りジェイソンさんも師匠と慕う加藤さん