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財津和夫、ガンを乗り越えコンサートで復帰 これまで生み出してきた名曲の数々とは

By - grape編集部  公開:  更新:

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財津和夫

財津和夫(ざいつかずお)さんは、1972年に音楽グループ『チューリップ』としてデビューした人物です。シンガーソングライターや作曲家としても、数々の名曲を世に生み出しています。

ここでは、財津和夫さんが生んだ名曲や、ガンを患った過去、現在の活動状況など、さまざまな情報をご紹介します。

財津和夫は多くの名曲を生んだシンガーソングライター

財津和夫さんは音楽グループ『チューリップ』のメンバーで、1972年にシングル『魔法の黄色い靴』でメジャーデビューしました。

『魔法の黄色い靴』が世に出るきっかけとなったのは、財津和夫さん自ら同曲のデモテープを博多から東京に持ち込み、東芝レコードに売り込んだことです。

『チューリップ』はもともと地元の福岡で精力的に活動していたグループでした。地元のライブではプロのミュージシャンより人気を博しており、1972年に東京でのレコーディングが決定。

それにより、安部俊幸(あべとしゆき)さん、上田雅利(うえだまさとし)さん、姫野達也(ひめのたつや)さん、吉田彰(よしだあきら)さんらほかのメンバーも上京し、東京で本格的な活動がスタートします。

上京後の1973年に発売した3枚目のシングル『心の旅』は、オリコン・チャート1位を獲得しました。

1974年にシングル『銀の指環』や『青春の影』などヒット曲を立て続けにリリース。1975年にはシングル『サボテンの花』、1979年には『虹とスニーカーの頃』をリリースしました。

財津和夫さんは『チューリップ』としての活動と並行して、1978年にソロ活動をスタートします。ソロとして1980年にリリースしたシングル『WAKE UP』は、腕時計の制作を手がける日本の企業・セイコーのCMソングとして採用されました。

1993年には、『チューリップ』のセルフカバーシングル『サボテンの花~ひとつ屋根の下より~』がドラマ『ひとつ屋根の下』(フジテレビ系)の主題歌に起用され、シンガーソングライター・財津和夫の知名度を上げました。

財津和夫は作曲やプロデュースなども手がけている

『チューリップ』やシンガーソングライターとして活動する財津和夫さんは、作曲家やプロデューサーとしても活躍。作曲家としてほかのアーティストに楽曲を数多く提供しています。

松田聖子(まつだせいこ)さんには1981年にシングル『白いパラソル』『夏の扉』『チェリーブラッサム』を、1982年にはシングル『野ばらのエチュード』を提供。

岩崎宏美(いわさきひろみ)さんには1984年にシングル『20の恋』を、中山美穂(なかやまみほ)さんにも、1986年のシングル『クローズ・アップ』を提供しました。

また、沢田知可子(さわだちかこ)さんには1990年にシングル『会いたい』を提供し、数々のヒット曲の生みの親となったのです。

財津和夫は現在も積極的にコンサートを行う

財津和夫さんは2019年でメジャーデビューして47年ほど経ちますが、現在も積極的にコンサートを行っています。

2019年2月26日には『財津和夫with姫野達也SPECIAL LIVE』を開催。同年4~7月まではチューリップとして『TULIP CONCERT TOUR 2019 is There』を実施しています。

さらに同年8月17日には『財津和夫 サマーディナーショー』、同年8月24日には『財津和夫 トークと歌のプレゼント』で歌付きの講演会も開きました。

チューリップとしてのコンサートと並行して、ソロとしてのライブも精力的に行っており、今もなお優しい歌声をファンに届けてくれています。

財津和夫にガンが発覚

デビュー当時と変わらない歌声を現在も披露してくれる財津和夫さんですが、2017年に大腸ガンが見つかり、活動停止を余儀なくされました。

週刊誌『週刊文春』によると、ガンが発見されたのはチューリップの45周年記念ツアーの真っ只中。福岡で仕事中に意識を失うほどの腹痛に見舞われ、救急病院で大腸ガンによる腸閉塞と診断されたそう。

医者からは早急な手術をすすめられましたが、財津和夫さんは東京での手術を希望。東京に戻り、無事手術は成功しましたが、入院するため2017年のチューリップのコンサートは中止になってしまいます。

さらに、抗がん剤治療によるつらい闘病生活が財津和夫さんを苦しめました。

抗がん剤の副作用により味覚や嗅覚に影響が出ると、食べ物を口にするのが難しくなり、大幅に痩せてしまったそうです。

また、手足のしびれの副作用にも苦しめられます。1年ほどの闘病生活を送っていた財津和夫さんですが、病状が回復し、2018年の春にソロコンサートで復活しました。

財津和夫は深刻な病状から復帰しコンサートに励んでいる

財津和夫さんは1年間の闘病生活を経て、深刻な病状を克服し、復帰。2018年8月にはチューリップのコンサートに向けてリハーサルに臨みました。

最後まで歌いきれるかを心配しながらも力を振り絞ってリハーサルを終え、2018年9月8日から『TULIP CONCERT TOUR 2018 is There』がスタート。

オープニングには1977年発売のシングル『WELCOME TO MY HOUSE』を、コンサートでは35年ぶりに披露しました。

財津和夫さんは約3時間におよんだコンサートを無事に完走し、ファンの前に戻ってきたのです。

病気を経て、自分が楽しめる場所がステージだと改めて感じた財津和夫さんは、2019年も精力的にライブ活動を実施。同年4~7月までのチューリップのコンサートが終わると『財津和夫コンサート2019 with 姫野達也 All Izz Well』が、2019年11月~2020年4月まで開催される予定です。

財津和夫さんの生歌が聴ける機会が多いことは、ファンにとっても嬉しいようで、次のような声が上がっています。

・財津和夫さん、闘病から復帰してライブも開催しているというニュースを見て嬉しかった。

・今日久しぶりに財津和夫さんの歌を聞いたけど、財津さんの優しい感じの声ってすごく癒されるよなぁ。

・楽しみにしていた財津和夫さんのトークショーと歌を聞きに行ってきました。70分のトークと『サボテンの花』とみんなで歌った『心の旅』は本当に素晴らしかった。

財津和夫の現在・これから

財津和夫さんは2019年4月19日にラジオ番組『でるラジ』(KNBラジオ)と『いっちゃん★KNB』(KNBラジオ)に出演しました。

チューリップとしては、同年4月27日~7月7日までコンサート『TULIP CONCERT TOUR 2019 is There』を、埼玉・東京・神奈川・富山・愛知・北海道・岩手・青森・鹿児島・大阪・長崎・福岡の12か所で開催。

さらに、ソロとして同年9月16日と11月24日に『財津和夫ディナーショー』を開催し、同年10月13日には講演会『財津和夫 トークと歌のプレゼント』を実施します。

ガンを克服して、ますます精力的に音楽活動を行っている財津和夫さん。これからの活躍も期待しています。

財津和夫 プロフィール

生年月日:1948年2月19日
出身地:福岡県
所属事務所:アクラ

ポップスグループ『チューリップ』のメンバー。1972年にシングル『魔法の黄色い靴』でデビューする。3枚目のシングル『心の旅』がオリコン・チャート1位になり大ヒット。1978年にはシンガーソングライターとしてソロ活動も始め、1993年のソロシングル『サボテンの花~ひとつ屋根の下より~』が連続ドラマの主題歌に起用された。松田聖子や岩崎宏美、沢田知可子に楽曲を提供するなど作曲家としての顔も持つ。デビューから45年以上が経つ現在も、『チューリップ』やシンガーソングライターとしてコンサートやライブを精力的に行っている。


[文・構成/grape編集部]

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出典
財津和夫オフィシャルサイトチューリップオフィシャルサイト

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