【考察】“恐ろしい母親レース”の行方は? 紗春の執念が怖すぎる『夫に間違いありません』第10話
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【再び】『あんぱん』に別の役で再登場! 「声に聞き覚えが」「どこかで見た」ダブルのぶ!?『あんぱん』脚本家がモデルの役を演じた少女、実は前にも出ていて…。

【ロス続出】過去の朝ドラで、ロスが続出したキャラクターといえば? 『あんぱん』『虎に翼』…SNSで話題になった『○○ロス』。朝ドラ短期間の出演でも忘れられないキャラクターを3人紹介します。
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- 関西テレビ放送
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【再び】『あんぱん』に別の役で再登場! 「声に聞き覚えが」「どこかで見た」ダブルのぶ!?『あんぱん』脚本家がモデルの役を演じた少女、実は前にも出ていて…。

【ロス続出】過去の朝ドラで、ロスが続出したキャラクターといえば? 『あんぱん』『虎に翼』…SNSで話題になった『○○ロス』。朝ドラ短期間の出演でも忘れられないキャラクターを3人紹介します。
SNSを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している、イラストレーターの渡辺裕子(@satohi11)さん。
2026年1月スタートのテレビドラマ『夫に間違いありません』(フジテレビ系)の見どころを連載していきます。以下、ネタバレが含まれます。
渡辺裕子さんがこれまでに書いたコラムは、こちらから読めます。
紗春(桜井ユキ)の家に児童相談所職員がやってきた。
娘の希美(磯村アメリ)が虐待されているのではと通報したのは聖子(松下奈緒)だと気づいた紗春は、聖子に対抗するために策を練る。
一方、聖子のスマホで、聖子と一樹(安田顕)のやりとりを見てしまった栄大(山﨑真斗)はひとりで悩んだ末、天童(宮沢氷魚)と接触。
二人が会っている間に週刊誌の編集部に入り込んだ紗春は、天童が事件についてまとめたファイルを見て、一樹が瑠美子(白宮みずほ)を殺した証拠をつかみ、聖子を恐喝して金をとろうと考える。
そして亜季(吉本実由)から、お父さんの幽霊を見たという話を聞いて、ある作戦を思いつく。
栄大の様子を心配する聖子は、電話をかけてきた一樹を突き放すが、自暴自棄になった彼から保険金5000万円を全部渡せと脅されてしまう。
そして聖子は店で倒れてしまう。
母親たちが恐ろしい
ひさしぶりに登場した九条(余貴美子)。彼女が発した「面会終了」の一言に、震え上がった。こんなに短いセリフをあんなに恐ろしく言える余貴美子さんの表現力、すごい。
九条だけではなく、このドラマに出てくる『母親』たちはみんな恐ろしい顔を見せる。
「忘れないでね。私が終わるときは聖子さんも終わるときなの」
こんなことを笑顔で言ってくる紗春。
女の子が欲しかったから息子に『弥生』という名をつけ、「俺は生まれた瞬間から、母親の期待を裏切ったらしい」と言わせてしまう、天童の母。
子ども達のためなら夫を切り捨てようとしている、聖子。
どの母も全員、恐ろしく、強い。
その中で現在『恐ろしい母親レース』のトップを走るのは紗春だが、まさか、亜季を利用して、栄大の自転車にGPSをつけて尾行するとは。
「聖子さんを地獄に落とすために」と言う彼女、いったい何をするつもりなんだろうか。
しかしそんな怖い彼女だけれど、希美が受けた虐待については、夫のやったことだと思えて仕方ない。
子どもを守るために強く恐ろしい母になったのだと聖子が知ったら、怖い母同士でまた違う流れになりそうなのだが。
母親たちの強さが目立つのとは逆に、このドラマでは『父親』の影がとても薄い、あるいはすでに存在していない。
九条はシングルマザーとして娘を育て、天童は父について語らない。紗春は希美の父でもある夫を殺害し、栄大の父にいたっては、あの一樹だ。
毎回何かしら「クズだなあ…」と呆れるしかない行動をする一樹。
そろそろ一樹から『クズキ』に改名した方がいいのではないか。
そんな中、まともな『父親』として生きようとしているのは、光聖(中村海人)ただ一人。
不起訴となって釈放された光聖は、元々愛するまゆ(松井玲奈)たちと離れたくなくて、九条に言われるままに罪を犯したにすぎなかった。
幼い頃から抱えてきた、家族と離れる恐怖を克服した今こそ、本当の意味でいい父親になりそう。
そして姉の聖子との、お互いを愛するが故に罪を重ねてしまう間柄をほどくことができて、本当によかった。
エリートサラリーマンの仮面を脱いだ光聖は、ふわっと前髪をおろしカジュアルな格好で、ビシッと武装したビジネススーツよりもそちらの方が似合っているし、それが本来の彼なのだろう。
今後はいろいろなストレスも消えて、まゆに隠れてタバコを吸うようなこともなくなりそう。
母親の支配から抜け出せたまゆと、生まれてくる子どもとで、いい家族を作って、幸せになってほしい。
崩壊に近づく朝比家
幸せな新しい家族が生まれようとしている一方で、朝比家は崩壊しつつある。
親たちがクズでダメな分、まだ中学生の栄大が無理に大人になろうとしているのが、痛々しく心配。
嫌がらせをしてきた同級生と和解して友人となり、脚力がなくて上れなかった坂道をひとり自転車で駆け上り、聖子だと偽って呼び出した父親と対峙して決着をつけようとする彼は、この数ヶ月でとても成長したと思う。
でも本当ならまだまだ、夢を抱いて親に甘える子どもでいられたはずなのに。
友人となった藤木(二井景彪)から託されたナイフを、父にも他の誰にも使うことがないようにと、祈るしかできない。
栄大だけでなく、天童も変化しつつある。
希美が虐待されているのではないかと、児童相談所に通報した天童。
冷徹な彼らしくないと思ったのだが、本当の彼は虐げられている弱い存在を助けるために報道するような人物なのでは。
思い返すと、瑠美子殺人事件について書かれた彼の記事もセンセーショナルなものではなく、彼女の祖母が孫の死を悲しんでいるという内容だった。
栄大のまっすぐな瞳に見つめられた彼は、親の犯罪とは関係ない子どもたちが世間から傷つけられることを知りながら、それでも記事を書くことを選ぶのだろうか。
終盤になって、彼の心の揺れ動きがとても気に掛かる。
それにしても…毎回ラストでびっくりして「えーっ」と叫んでいる気がするが、今回の叫び声が今までで一番大きかったかもしれない。
あの夜のあのシーンがここに繋がるとは。そして次週予告で、まさかの紗春殺害依頼?
思いがけない妊娠で、聖子が『恐ろしい母親レース』のトップに一気に出そうな予感。ああ怖い。
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[文/渡辺裕子 構成/grape編集部]