entertainment

中村雅俊が詐欺師役で舞台に登場! ウソとホントが入り交じる物語とは?

By - grape編集部  公開:  更新:

Share Post LINE はてな コメント

悪人が報いを受けるのは当然かもしれません。

ですが、違法な手段を使って、悪人をさばいてきた人は、どうなのでしょうか。

ある出来事がきっかけとなり、悪事の『報い』を一度は受け入れた2人の詐欺師。

悲しみに暮れる中、2人はもう一度出会い、暗闇から希望の光を見つけていく…。

俳優で歌手の中村雅俊さんが出演する舞台『富士見町アパートメント 2022』は、どん底まで落ちた2人が、再び前を向いていく物語です。

中村雅俊にインタビュー! 『富士見町アパートメント 2022』とは

2022年4月28日~5月8日に、東京都港区六本木にある俳優座劇場で上演予定の『富士見町アパートメント 2022』。

2部制になっており、第2部の『フーちゃんのこと』に、中村さんは出演します。

※出演者は変更になる場合があります。

中村さん演じる藤田風太郎こと通称『フーちゃん』は稀代の詐欺師。かつて詐欺師コンビを組んでいた秋山実智(半海一晃)の前に、ふらっと姿を現します。

それは、また一緒に詐欺をするため。

熱心に誘うフーちゃんですが、妻の死を機に隠居した秋山実智は、「もう足を洗った」と突っぱねます。

ですが、秋山実智の孫娘である亜美(越後はる香)が、詐欺師にだまされたと聞いて…。

中村雅俊「今回の舞台は、美しい裏切りがあってもいいかな」

『フーちゃん』役として舞台に立つ中村さんに、インタビューをしました。

中村さん自身が「美しい裏切りがあってもいい」と語る、ストーリーの見どころをうかがいます。

――『フーちゃんのこと』はどんな物語?

『フーちゃん』『実智さん』の、2人の詐欺師の話で、フーちゃんが実智さんを仕事に誘うところから物語が動き出します。

実は、過去の出来事から、2人には確執ができているような状況なんですよね。

だから実智さんはフーちゃんに誘われても、簡単に「いいよ」とは、いえません。

でも、実智さんは孫娘の亜美ちゃんから、「詐欺師にだまされた」と相談をされて、物語が展開していきます。

――過去の出来事とは?

これが面白いんですよ!

フーちゃんは詐欺師なので、人をだますことが得意ですよね。実智さんももれなく、フーちゃんにしてやられたことがあったんですよ。

実智さんから「あの時のことは、なんだったんだ」と追及されますが、この場面での2人のやりとりが秀逸なんです。

――フーちゃんはどんな人?

フーちゃんが口にするのはウソばかり。だけど、ウソの背景には悲劇や切なさがあるんです。

照れ隠しじゃないですけど、かっこつけたい時が人間にはあるじゃないですか。

「フーちゃんは悪だけど、いいこともしていた」と、実智さんとのやり取りで、見ている人は感じるかもしれません。

――実智さんはどんな人?

実智さんは表向きは公認会計士として働いていました。でも、裏の顔はフーちゃんと同じ詐欺師です。

表と裏の顔を、使い分けていたんでしょうね。

実智さんは、妻を亡くしてしまうんですけど、結局、最後まで真実は伝えられませんでした。

妻を亡くしてから実智さんは、まるで屍のようになり、塞ぎ込んだ生活を送っているんです。

中村雅俊「諦めかけた自分たちの人生に、希望を見つけていく」

フーちゃんは、塞ぎ込んでいる実智さんの前に姿を現します。

過去の出来事から確執ができているような状況で、再び出会う2人はどんな物語を作っていくのでしょうか。

――フーちゃんと実智さんはどうなっていく?

お互いに「自分たちの人生なんて」と、諦めにも近い感情を抱いていた時もありました。

でも、最終的には太陽を見上げられるくらいの希望が見えてきて、「人間って素晴らしいな」「生きてることっていいじゃない」と感じられるようになるんですよ。

最低から希望に変わる、その間に複雑なストーリーがあって、けっこう楽しいんじゃないかと思っていますよ。

――複雑なストーリーとは?

実智さんの孫娘、亜美ちゃんが、詐欺師にだまされたという流れがあるんですけど、ここが1つのポイントでしょう。

俺が演じるフーちゃんの策略があって…と、これを話すとネタバレになっちゃいますね。

思い返すと「あれはそういうことか!」っていう、面白みや発見がありますよ。

ウソとホントが入り交じる会話の所どころに、「素晴らしいな」と感じる小さなストーリーが散りばめられていて、じわじわと胸に響きました。

――どんでん返しがある?

『フーちゃんのこと』は、謎解きの要素があると思っています。

後から気付けることも多いのではないでしょうか。

それに、3人の絶妙な掛け合いが素晴らしいです。フーちゃんも、実智さんも、亜美ちゃんも、それぞれがそれぞれを案じていますし、物語を通してチャーミングに見えてきますよ。

今回は、美しい裏切りがあってもいいかな。

――中村さんにとってフーちゃんは?

最初はフーちゃんのことを、よくいるお調子者かと思っていました。

いい加減だし、そういう意味では面白そうな役だなという印象です。本読みの段階からニュアンスや心理的な流れを、理解しながら役作りをしていますね。

フーちゃん、それに実智さんも、詐欺師だけど善玉というか、悪いやつらからしかお金をとりません。

悪は悪なんだけど、演じていて救われるところがありますね。

出てきた時はいい加減なやつに映っても、重要な場面では、別人に見せたいです。

中村雅俊「誰にでもウソや秘密はあるから、共感できるんだろうね」

最後に、中村さんからメッセージをいただきました。

複雑なストーリーなので、見ている人には難しいところがあるかもしれません。

演じている時も、ウソと分かった上でアクションやセリフを発し、二転三転することも多いので…。

ですが、最低までいったフーちゃんと実智さんが、亜美ちゃんを巻き込みながら、希望を見つけていくストーリーは面白いです!

まだ稽古が始まって数日しか経っていないですが、素晴らしい作品になる予感しかありません。ぜひ見に来てほしい。

中村さんが出演する舞台『富士見町アパートメント 2022』は、2022年4月28日~5月8日に上演予定。

第2部の『フーちゃんのこと』で、中村さんがどんな演技を披露してくれるのか楽しみですね。

舞台の詳細は下から確認できます。絶望が希望に変わるストーリーに感動できるでしょう。


[文・構成/grape編集部・撮影/奥西淳二]

狩野英孝さんの写真

快挙を成し遂げた狩野英孝、帰国便の搭乗券をよく見ると… 「さすがJAL」の声ホノルルマラソンから帰国する狩野英孝さんに、JALが用意したサプライズとは…。

ファーストサマーウイカさんの写真

ロケで出会う人を「お母さん」と呼ぶのは気になる ウイカが決めている呼び方とは?タレントがロケで街中の人を呼ぶ時の「お母さん」「お父さん」に違和感…。ファーストサマーウイカさんが実践している呼び方とは。

Share Post LINE はてな コメント

page
top