飼育員にお口チェックされているのは? 撮影された2枚に「かわいすぎる」の声 By - 植木みさと 公開:2021-07-08 更新:2021-07-08 インタビューカンガルー動物園 Share Post LINE はてな コメント 神奈川県にある、横浜市立金沢動物園。世界の希少草食動物をはじめとする、さまざまな動物たちに会える場所として人気を集めています。 横浜市立金沢動物園で撮影された、2枚の写真がネット上で話題になっているのをご存じですか。 写真を撮影したのは、Twitterで動物の写真を公開している、おーあ(@kanazawakitecho)さんです。 多くの人の心を和ませた光景がこちら! お口のチェック中……されるがままの信頼関係…かわいい…#金沢動物園 #オオカンガルー pic.twitter.com/OQAgI5iLoL— おーあ (@kanazawakitecho) May 29, 2021 オオカンガルーの口元を、優しい手付きで触りながらのぞきこむ、1人の飼育員。 飼育員に対し、オオカンガルーは安心したような表情で、されるがままになっています。 写真はネット上で拡散され、10万件を超える『いいね』を集め、「かわいすぎる」「信頼関係がないとできない」「飼育員さん、さすが!」といった声が相次ぎました。 金沢動物園にインタビュー! カンガルーとは、普段からこういった表情を見せる動物なのでしょうか。金沢動物園の広報担当者にお話をうかがいました! ――飼育員が、カンガルーの口の中を見ているのはなぜか。 口のチェックは健康管理の一環です。口やアゴが腫れていないか、歯は欠けていないか、口臭はないかなどをチェックして、病気やケガの早期発見・治療に役立てます。 ――一般的に、カンガルーとは口の中を見られる時に、大人しくしているか。 カンガルーは、草食動物なので凶暴な動物ではありません。 繁殖期のメスがいると、オスたちがメスを巡って闘争をするので、そのイメージが先行しているのではないでしょうか。 メス同士も争うことがありますが、小競り合い程度で致命傷を負うような闘争はしません。 細かく健康確認できるように、日頃から体のあちこちを触り、飼育員に触られることに慣れてもらうようにしています。 また、カンガルーの嫌がることはなるべく行わないよう心掛けているので、嫌なことをしない人という認識はあるかもしれません。 個体の性格によって人慣れの程度は異なり、この個体は普段はあまり大人しく触らせてくれません。 この時は晴天でいつも以上に落ち着いていたので、大人しく口のチェックをさせてくれました。 写真に写るオオカンガルーは、普段はあまり大人しく触らせてくれないのだとか。そう考えると、この光景はいっそう貴重なものだったと思えますね。 また、写っている飼育員は、このオオカンガルーの担当者です。「動物園の動物はペットではないため必要以上に触れたりしませんが、ケガや病気を早く発見し治療できるように、触られることに慣れてもらっている」といいます。 オオカンガルーの表情について聞いてみると…。 ――カンガルーはこういった表情をよくするか。するとしたら、どういった時? この時は天候もよく、お客さまが少ない日だったため、特に落ち着いていました。 人の多さが、動物の心身に影響を及ぼすのはイメージがわきますが、天候にもよるとは意外な発見です! 普段から、担当者である飼育員をはじめとした、多くのスタッフが真摯に向き合い、適切な世話をしているからこそ、動物たちとの信頼関係は築かれるのでしょう。 飼育員さんとオオカンガルーのやり取りは、多くの人の心を和ませました。 [文・構成/grape編集部] 出典 @kanazawakitecho Share Post LINE はてな コメント
神奈川県にある、横浜市立金沢動物園。世界の希少草食動物をはじめとする、さまざまな動物たちに会える場所として人気を集めています。
横浜市立金沢動物園で撮影された、2枚の写真がネット上で話題になっているのをご存じですか。
写真を撮影したのは、Twitterで動物の写真を公開している、おーあ(@kanazawakitecho)さんです。
多くの人の心を和ませた光景がこちら!
オオカンガルーの口元を、優しい手付きで触りながらのぞきこむ、1人の飼育員。
飼育員に対し、オオカンガルーは安心したような表情で、されるがままになっています。
写真はネット上で拡散され、10万件を超える『いいね』を集め、「かわいすぎる」「信頼関係がないとできない」「飼育員さん、さすが!」といった声が相次ぎました。
金沢動物園にインタビュー!
カンガルーとは、普段からこういった表情を見せる動物なのでしょうか。金沢動物園の広報担当者にお話をうかがいました!
――飼育員が、カンガルーの口の中を見ているのはなぜか。
口のチェックは健康管理の一環です。口やアゴが腫れていないか、歯は欠けていないか、口臭はないかなどをチェックして、病気やケガの早期発見・治療に役立てます。
――一般的に、カンガルーとは口の中を見られる時に、大人しくしているか。
カンガルーは、草食動物なので凶暴な動物ではありません。
繁殖期のメスがいると、オスたちがメスを巡って闘争をするので、そのイメージが先行しているのではないでしょうか。
メス同士も争うことがありますが、小競り合い程度で致命傷を負うような闘争はしません。
細かく健康確認できるように、日頃から体のあちこちを触り、飼育員に触られることに慣れてもらうようにしています。
また、カンガルーの嫌がることはなるべく行わないよう心掛けているので、嫌なことをしない人という認識はあるかもしれません。
個体の性格によって人慣れの程度は異なり、この個体は普段はあまり大人しく触らせてくれません。
この時は晴天でいつも以上に落ち着いていたので、大人しく口のチェックをさせてくれました。
写真に写るオオカンガルーは、普段はあまり大人しく触らせてくれないのだとか。そう考えると、この光景はいっそう貴重なものだったと思えますね。
また、写っている飼育員は、このオオカンガルーの担当者です。「動物園の動物はペットではないため必要以上に触れたりしませんが、ケガや病気を早く発見し治療できるように、触られることに慣れてもらっている」といいます。
オオカンガルーの表情について聞いてみると…。
――カンガルーはこういった表情をよくするか。するとしたら、どういった時?
この時は天候もよく、お客さまが少ない日だったため、特に落ち着いていました。
人の多さが、動物の心身に影響を及ぼすのはイメージがわきますが、天候にもよるとは意外な発見です!
普段から、担当者である飼育員をはじめとした、多くのスタッフが真摯に向き合い、適切な世話をしているからこそ、動物たちとの信頼関係は築かれるのでしょう。
飼育員さんとオオカンガルーのやり取りは、多くの人の心を和ませました。
[文・構成/grape編集部]