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中村雅俊「一発屋かって…」 インタビューで語った胸中とは?

By - grape編集部  公開:  更新:

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世界標準のライブレストランといわれる『Billboard Live』。

国内外の一流アーティストが招かれ、上質な空間と食事が楽しめる場として、世界的に有名です。

俳優と歌手の二刀流で活躍している中村雅俊(なかむら・まさとし)さんは、2022年6月に『Billboard Live』公演を行います。

デビュー50周年が近づいている中で、どんな想いで臨んでいるのか、インタビューをしました。

中村さんの胸中とは…。

中村雅俊「歌って本当に力がある、『すごいな』と思って歌わせてもらってる」

中村さんは2021年に、初となる『Billboard Live』公演と、初の全篇フルオーケストラとの競演『Billboard Classics』を成功させました。

中村雅俊【Masatoshi Nakamura “DAWN”】at Billboard Live YOKOHAMA

※動画は2021年の『Billboard Live』の様子です。

2022年は大阪・神奈川・東京の3会場で『Billboard Live』公演が決定!

2022年に開催する中村さんの『Billboard Live』公演の日程は次の通りです。

会場:大阪・Billboard Live OSAKA

日程:2022年6月9日(木)・10日(金)

1stステージ:OPEN 14:30 / START 15:30
2ndステージ:OPEN 17:30 / START 18:30

詳細:公演詳細はこちら

会場:神奈川・Billboard Live YOKOHAMA

日程:2022年6月13日(月)

1stステージ:OPEN 14:30 / START 15:30
2ndステージ:OPEN 17:30 / START 18:30

詳細:公演詳細はこちら

会場:東京・Billboard Live TOKYO

日程:2022年6月24日(金)・25日(土)

1stステージ:OPEN 14:30 / START 15:30
2ndステージ:OPEN 17:30 / START 18:30

詳細:公演詳細はこちら

中村雅俊「『Billboard Live』は、みんなと久しぶりって感じで会いたい」

6月の『Billboard Live』公演を控えた中村さんに、取材をしました。

デビュー当時と今の自分の変化を受け入れながら、歌に込める想いとは…。

――中村さんにとって『Billboard Live』はどんな場所?

実際に『Billboard Live』へ行って、外国のアーティストを見たことがありました。

だから俺の中で『Billboard Live』は、格式ある特別な場所ですね。

コロナ禍でいろいろな変化があった中で、『Billboard Live』公演ができるのは幸せなことです。

――コロナ禍による変化とは?

そうですね…。45年間続けていたコンサートツアーがなくなったのはショックでした。

1974年に出した『ふれあい』という歌からコンサートツアーを始めて、ずっと毎年欠かさずにやってきたので、ガッカリしますよね。

2021年からコンサートツアーができるという話になり、そこで初めての『Billboard Live』公演とフルオーケストラをやらせていただけて、すごく楽しかったです。

――今年の『Billboard Live』公演への思いは?

今年は東京でも公演をするんですけど、東京はステージの後ろが大きなガラス窓になっているんです。カーテンが開くと、後ろにある夜景が見えて感動的なんですよ。

なかなか見ない、滅多にない作りですよね。

そこに自分が立つというのは楽しみでしかないです。

――今年の『Billboard Live』公演のタイトル『Come and get it!』の意味は?

「ほら、ちょっと食事を食べていきなさい!」という、海外では日常的に使われる言葉なんですよね。

ちょっとカジュアルに、じゃないですけど、「『Billboard Live』に来て、一緒に食事を楽しみましょう!」という想いがあります。

タイトルを決めるのに、いつもどうしようって悩みますね…。

――ほかにもタイトルの候補が?

うん、『暇?』とか考えた。

「暇だったらライブに来ない」という、ニュアンスを含めて考えたんですよ。タイトルが『暇?』だったら、なんだろうって思うでしょうから。

でも、普通がいいだろうとなりました。

――セットリストは決めている?

今回のタイトルが『Come and get it!』なので、食事をしながら一緒に楽しい時間を過ごせる、そんなライブにしたいです。

俺の曲で人気があるのは、バラードが多いんですよ。

だけど楽しげな歌っていうのが、ヒット曲にはちょっと少ないので…。アップテンポの曲、アルバムの中の曲、シングルで出した曲、バランスよく組み立てるつもりです。

ただ、どうしても『ヒット曲』といわれるものを、入れないといけないんですけどね。

――ヒット曲を歌うのは苦手?

ぜんぜん、好きだよ!

人気の曲にはヒットした理由が当然ありますし、俺自身の思い入れもあります。お客さんも俺の曲にストーリーがあるかもしれないですけど、一緒ですよね。

例えば『ふれあい』なんかは、もう48年も前の作品なんです。20代の頃から今の70代まで、それぞれの年代で、表現は変わってきました。

昔の自分の姿をたまに見たりすると、変化は顕著といいますか…。

意識はしていないです。けど、自分の歩んできた人生や歴史が、そういうふうにさせるんじゃないですかね。

中村雅俊「『一発屋』かって、チラッと横切るものはあった」

数多くのテレビ連続ドラマ主演を始め、NHK紅白歌合戦・日本武道館の単独公演などを成功させてきた中村さん。

華々しい経歴を持っていますが、意外にも不安を感じていたことがあったそうです。

――これまでの芸能人生を振り返ると?

ちらほら『デビュー50周年』という話が、出るようになってきました。

「すげえな、50年か」というのは、俺の中でもありますね。

『われら青春!』という連続ドラマの主役でデビューしました。5代目の先生役だったんですけど、先生役の人はみんな歌を出すことが決まっていて、俺ももれなくという感じでした。

それで出した『ふれあい』が、オリコンで10週間トップだったんです。

やっぱり考えるんですよ、チラッと横切るものがある…。

――横切るもの?

『一発屋』かって。

最初から主演でデビューをして、歌まで出して、「これを何年も続けられないだろうな」という思いは、チラッとありました。

だけど、持ち前の楽観的な性格が、よかったところもあると思います。ほかにもヒット曲を残すことができましたし、コンサートツアーもできましたし…。

ドラマに関しても、自分のデータを確認したら、連続ドラマ主演が34本ありました。「俺ってけっこう、頑張ってやってきたじゃん」みたいには、思いますね。

中村雅俊「主役を演じ、歌を出すという運命から始まって、今の自分がいる」

最後に、中村さんからメッセージをいただきました。

過去を振り返ってみて、分かることは多いです。

実は、これまでの自分が前へ進んでいくエネルギーになっているんですよ。ガソリンですよね。

自分自身がどうなるのか、未来になにが待っているのかは、まったく分かりません。

でも、主役を演じて歌を出すという運命から始まり、今もこうしてやってるんだなと感じます。

今年の『Billboard Live』公演も、そうした軌跡があったからこそでしょう。

今は地方へ行けることも少なくなりましたが、「久しぶり」という感じで、みんなに会いたいです。一緒に楽しい時間を過ごせる『Billboard Live』公演にしますよ。

ステージに立つ中村さんの、歌と食事を楽しめる『Billboard Live』公演。

今だからこそ表現できる奥深さが曲に乗り、歌の本当の力を伝えてくれることでしょう。

『Billboard Live』公演は、新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドラインを遵守し、開催されます。生涯忘れられないであろう特別なひと時を過ごしてみてくださいね。


[文・構成/grape編集部・撮影/奥西淳二]

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出典
中村雅俊【Masatoshi Nakamura "DAWN"】at Billboard Live YOKOHAMA

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