驚くべき着眼点!日常のワンシーンを切り取ったアートがグランプリに 提供:出光興産株式会社 By - grape編集部 公開:2022-12-12 更新:2022-12-26 インタビュー美術美術館 Share Post LINE はてな おいしいレストランや、素敵なショップが立ち並ぶ、東京都の人気スポット、六本木。 オシャレなカフェなどが立ち並ぶ中、乃木坂方面に向かうと、大きな波のようにうねったデザインの外観が特徴的な『国立新美術館』があります。 こぢんまりとした店が多い中、圧倒的な存在感を放つ国立新美術館では、2022年12月14日から『とある美術展』が開催される予定です。 美術展の目玉の作品は、なんと『せんたくもの』なのだとか…。 注目の若手作家の作品を楽しめる『Idemitsu Art Award』 『Idemitsu Art Award(旧:シェル美術賞)』は40歳以下の作家を対象にした完全公募制で行われる美術展。 推薦者が要らず、平等に開かれたチャンスであることから、若手作家の登竜門として知られています。 今年は650名の作家から、合計860点の作品がエントリーされました。 多数の作品の中から、グランプリに選ばれたのは、竹下麻衣さんによる『せんたくものかごのなかで踊る』という、日常のひとコマを描いた作品。 質感の違うさまざまな『せんたくもの』が、重なり合う様子をモチーフにしています。 出典:『Idemitsu Art Award』/竹下 麻衣『せんたくものかごのなかで踊る』 grapeでは、見事グランプリに輝いた竹下さんにインタビューを実施。 竹下さんはどのような想いで、この作品を描いたのでしょうか。 ――作品にこめた思いは? 竹下さん 日々の生活のシーンからモチーフをひろうことが多く、今回は、『せんたくもの』が無造作に積み重なっているラインに着目しました。 かごの直線的なラインに対して、『せんたくもの』はフニャッと曲がっていて線が踊っている感じ、いろんな線のミックスが面白いと思って描きました。 ――作品を通じて伝えたいことは? 竹下さん 特別なものじゃなくても、日常の中にも面白いものってかなりあります。そこを絵を通して、伝えていきたいです。例えば、ぐしゃっとした紙ゴミや服の糸くずなども、よく見るとその形などがとてもユニークなんです。 ――作品を観てもらう人へのメッセージは? 竹下さん 金箔を施したり、凹凸があったり、同じ白なんだけど、実はオレンジやブルーの上に重ねてあったりと、見るところによってニュアンスが違います。 例えば、お子さんとお母さんなど、観ていただく方によって「面白い」と思うところは違うかもしれませんし、いろんな人の目線から楽しんでいただきたいなと思います。 また、竹下さんは「何気ないところの面白さに気付く着眼点があると、日々の生活からも面白いものが見つかるし、ワクワクするきっかけが増える」と語っていました。 『Idemitsu Art Award』では、ほかにも個性的な作品が数多く展示されています。 家族で来場することで、コミュニケーションも深まるきっかけになるかもしれませんね。 『Idemitsu Art Award』をもっと詳しく見る 作品を通して、人と人のコミュニケーションが生まれる 『シェル美術賞』の時代から数えて、今年で51回目の開催となる『Idemitsu Art Award』。 同展を運営する出光興産株式会社、広報部の久保田さんに、活動に対する想いを聞きました。 久保田さんは、「作品を通して人と人のコミュニケーションをつなげたい」と語りました。 作品を観ながら、感想などを語り合うことで、コミュニケーションが生まれるきっかけになるといいます。 さらに「人と人がつながり合うことによって心も豊かになる。美術にはそのエネルギーがある」と話してくれた久保田さん。 『Idemitsu Art Award』は、作家のためだけのイベントではなく、『人の心を豊かにする』という社会貢献活動の側面もあるのですね。 あなたのお気に入り作品を見つけてください また、来場者の投票によって決まる賞もあるとのこと。 久保田さんは、その詳細についても教えてくれました。 ぜひみなさんに参加していただきたいのが、『オーディエンス賞』です。 会場内に展示している受賞・入選作品54点の中から、お気に入りの作品に投票ができます。 「これは好き」「なぜか気になる」など、心に響いた作品を、ぜひ教えてください。 『オーディエンス賞』は、みなさんの投票結果をもとに決定しますので、若手作家さんの未来を応援するきっかけにもなります。 美術展では、グランプリを含む8点の受賞作品と46点の入選作品の、合計54点が楽しめるそうです。 クリスマスの時期に、華やかな六本木を散歩しつつ、アートを楽しんでみてはいかがでしょうか。 【Idemitsu Art Award展 2022】 開催日程:2022年12月14日(水)~26日(月) ※20日(火)は休館 時間:10時~18時(入場締切17時30分) ※最終日26日(月)は、16時(入場締切15時30分)までの開館 ※金曜日は、20時(入場締切19時30分)までの夜間開館 会場:国立新美術館 1階展示室1B 料金:一般400円 ※学生、70歳以上の方、障がい者手帳等持参の方および付添者1名まで無料 ※会場にて、Idemitsu Art Award公式ウェブサイトトップページのスマートフォン画像、またはプリントアウトしたものを提示すると、入場料100円引き 『Idemitsu Art Award』をもっと詳しく見る [文・構成/grape編集部] Share Post LINE はてな
おいしいレストランや、素敵なショップが立ち並ぶ、東京都の人気スポット、六本木。
オシャレなカフェなどが立ち並ぶ中、乃木坂方面に向かうと、大きな波のようにうねったデザインの外観が特徴的な『国立新美術館』があります。
こぢんまりとした店が多い中、圧倒的な存在感を放つ国立新美術館では、2022年12月14日から『とある美術展』が開催される予定です。
美術展の目玉の作品は、なんと『せんたくもの』なのだとか…。
注目の若手作家の作品を楽しめる『Idemitsu Art Award』
『Idemitsu Art Award(旧:シェル美術賞)』は40歳以下の作家を対象にした完全公募制で行われる美術展。
推薦者が要らず、平等に開かれたチャンスであることから、若手作家の登竜門として知られています。
今年は650名の作家から、合計860点の作品がエントリーされました。
多数の作品の中から、グランプリに選ばれたのは、竹下麻衣さんによる『せんたくものかごのなかで踊る』という、日常のひとコマを描いた作品。
質感の違うさまざまな『せんたくもの』が、重なり合う様子をモチーフにしています。
出典:『Idemitsu Art Award』/竹下 麻衣『せんたくものかごのなかで踊る』
grapeでは、見事グランプリに輝いた竹下さんにインタビューを実施。
竹下さんはどのような想いで、この作品を描いたのでしょうか。
――作品にこめた思いは?
日々の生活のシーンからモチーフをひろうことが多く、今回は、『せんたくもの』が無造作に積み重なっているラインに着目しました。
かごの直線的なラインに対して、『せんたくもの』はフニャッと曲がっていて線が踊っている感じ、いろんな線のミックスが面白いと思って描きました。
――作品を通じて伝えたいことは?
特別なものじゃなくても、日常の中にも面白いものってかなりあります。そこを絵を通して、伝えていきたいです。
例えば、ぐしゃっとした紙ゴミや服の糸くずなども、よく見るとその形などがとてもユニークなんです。
――作品を観てもらう人へのメッセージは?
金箔を施したり、凹凸があったり、同じ白なんだけど、実はオレンジやブルーの上に重ねてあったりと、見るところによってニュアンスが違います。
例えば、お子さんとお母さんなど、観ていただく方によって「面白い」と思うところは違うかもしれませんし、いろんな人の目線から楽しんでいただきたいなと思います。
また、竹下さんは「何気ないところの面白さに気付く着眼点があると、日々の生活からも面白いものが見つかるし、ワクワクするきっかけが増える」と語っていました。
『Idemitsu Art Award』では、ほかにも個性的な作品が数多く展示されています。
家族で来場することで、コミュニケーションも深まるきっかけになるかもしれませんね。
『Idemitsu Art Award』をもっと詳しく見る
作品を通して、人と人のコミュニケーションが生まれる
『シェル美術賞』の時代から数えて、今年で51回目の開催となる『Idemitsu Art Award』。
同展を運営する出光興産株式会社、広報部の久保田さんに、活動に対する想いを聞きました。
久保田さんは、「作品を通して人と人のコミュニケーションをつなげたい」と語りました。
作品を観ながら、感想などを語り合うことで、コミュニケーションが生まれるきっかけになるといいます。
さらに「人と人がつながり合うことによって心も豊かになる。美術にはそのエネルギーがある」と話してくれた久保田さん。
『Idemitsu Art Award』は、作家のためだけのイベントではなく、『人の心を豊かにする』という社会貢献活動の側面もあるのですね。
あなたのお気に入り作品を見つけてください
また、来場者の投票によって決まる賞もあるとのこと。
久保田さんは、その詳細についても教えてくれました。
ぜひみなさんに参加していただきたいのが、『オーディエンス賞』です。
会場内に展示している受賞・入選作品54点の中から、お気に入りの作品に投票ができます。
「これは好き」「なぜか気になる」など、心に響いた作品を、ぜひ教えてください。
『オーディエンス賞』は、みなさんの投票結果をもとに決定しますので、若手作家さんの未来を応援するきっかけにもなります。
美術展では、グランプリを含む8点の受賞作品と46点の入選作品の、合計54点が楽しめるそうです。
クリスマスの時期に、華やかな六本木を散歩しつつ、アートを楽しんでみてはいかがでしょうか。
【Idemitsu Art Award展 2022】
開催日程:2022年12月14日(水)~26日(月)
※20日(火)は休館
時間:10時~18時(入場締切17時30分)
※最終日26日(月)は、16時(入場締切15時30分)までの開館
※金曜日は、20時(入場締切19時30分)までの夜間開館
会場:国立新美術館 1階展示室1B
料金:一般400円
※学生、70歳以上の方、障がい者手帳等持参の方および付添者1名まで無料
※会場にて、Idemitsu Art Award公式ウェブサイトトップページのスマートフォン画像、またはプリントアウトしたものを提示すると、入場料100円引き
『Idemitsu Art Award』をもっと詳しく見る
[文・構成/grape編集部]