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「走っちゃダメだと思ってた」 道路にある『しましま』の意味とは

By - デジタル・コンテンツ・パブリッシング  公開:  更新:

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ゼブラゾーン

※写真はイメージ

道路標識や信号機などとともに、道路の交通に関する規制または指示を表示している路面標示。

多種多様な標示がありますが、もちろんそれぞれに意味があります。

では、交差点の手前などにある『斜めの白線が引かれたゾーン』の意味をご存じでしょうか。

ゼブラゾーン

※写真はイメージ

よく目にするものですが、意外と意味を知らなかったり、間違って覚えていたりする人もいるようです。

本記事では、自動車保険などを取り扱う、チューリッヒ保険会社(以下、チューリッヒ)のウェブサイトから、このエリアの意味と使い方について紹介します。

スムースな通行をうながすエリア

まず、これは『ゼブラゾーン』と呼ばれる道路標示です。

チューリッヒのウェブサイトでは、ゼブラゾーンの意味について、このように説明されています。

ゼブラゾーンは『導流帯(どうりゅうたい)』とも呼ばれ、道路標識、区画線及び道路標示に関する命令(昭和三十五年総理府・建設省令第三号)において定められており、『車両の安全かつ円滑な走行を誘導する必要がある場所』に設置されています。

多くは交差点付近にあり、右折レーンや左折レーンの手前に設けられています。

ほかにも複雑な交差点や、広すぎたり変形していたりする交差点の手前、また車線数が急に減少する道路など、交通渋滞や交通事故が起きやすい場所にも設置されます。

ゼブラゾーン

※写真はイメージ

導流帯という名前のとおり、ゼブラゾーンに沿って通行すれば、車が詰まっていても、右折レーンなどにスムースに移動することができそうですね。

しかし、ネットの声を見ると「通行してはいけないと思っていた」という人は一定数いるようです。ゼブラゾーンは積極的に使うべきなのでしょうか。

チューリッヒのウェブサイトによると、以下のような解説がありました。

『交通の方法に関する教則』には、導流帯は『車の通行を安全で円滑に誘導するため、車が通らないようにしている道路の部分であること』とあります。

教習所、警察でも安全な走行の誘導を目的としている区間として、このゼブラゾーンにみだりに進入しないよう指導するのが一般的です。

しかし、ゼブラゾーンは道路交通法第17条6項で『車両は、安全地帯又は道路標識等により車両の通行の用に供しない部分であることが表示されているその他の道路の部分に入つてはならない』と定められている『安全地帯』『立入禁止場所』ではないため、ゼブラゾーンを走行しただけで、道路交通法上の違反行為になるわけではありません

ゼブラゾーン

※写真はイメージ

ゼブラゾーンの通行は、道路交通法上では禁止されていません。つまり通行することは可能です。

とはいえ、ゼブラゾーンでの停車はもちろん、急な車線変更などは、後続車との追突事故を引き起こすことになり危険なので、むやみに進入するのは避けたほうがいいとのことです。

ゼブラゾーンを走行すること自体に問題はありませんが、進入する際は周囲の安全を十分に確認するようにしましょう。

※本記事は出典元企業の許諾を得た上で掲載しております。


[文/大西トタン@dcp・構成/grape編集部]

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チューリッヒ保険会社出典 ゼブラゾーン(導流帯)の意味とは。走行・駐停車は可能?

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