犬を引き取った里親 翌年、施設に返してきた身勝手な理由に「理解できない」
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異なる犬種の血を引く雑種犬は、1匹1匹に個性的でユニークな魅力があります。
雑種犬は子犬の頃と成犬になった時の姿が、まったく異なることも珍しくありません。
2021年3月、アメリカのヴァージニア州にある動物保護施設『グリーン郡アニマルシェルター』から1匹の子犬が里親に引き取られました。
名前はラッキー。ビーグルの雑種犬の子犬で、里親になった家族はラッキーをとてもかわいがっていたそうです。
しかし翌年の10月、里親はラッキーを『グリーン郡アニマルシェルター』に返したいといってきました。
理由は…ラッキーが予想以上に大きくなりすぎて、手に負えなくなったから。
里親は「ラッキーが成犬になっても、サイズは中型犬くらいだろう」と思っていました。
ところがラッキーは、大型犬ほどの大きさに成長したのです。
里親の家には小さな子供がいて、ラッキーは子供の遊び相手としてはエネルギーがありすぎて問題になったとのこと。
再びシェルターに戻って来たラッキーは、なぜ大好きな家族が自分を手放したのか理解できなかったのでしょう。
このように、ラッキーは明らかに落ち込んで、悲しんでいるように見えます。
この写真が撮られたのは、ラッキーが再びシェルターに戻されてから1か月後でした。
その1か月間、ラッキーに興味を示す里親候補は1人もいなかったのです。
スタッフは心を痛め、ラッキーのかわいさを1人でも多くの人に知ってもらおうと、Facebookに写真を投稿。
「ラッキーは大きな甘えん坊で、リードで上手に歩けます。犬や猫、子供たちとも仲よくできます。どうかこの子が家族に愛されて、再び幸せを見つけられるように手を貸してください」と切実に呼びかけました。
するとこの投稿は3千件以上シェアされ、ラッキーへの同情の声が続々と寄せられたのです。
・大きすぎるかな。私は3㎏のチワワの雑種犬を迎えて、その子は22㎏を超えたの。私はその子を17年間愛して、天国へ旅立つ瞬間も一緒にいたわ。
・我が家で数年前に迎えた子犬は約20㎏になるといわれたけど、59㎏になった。私たちが今までに飼った最高の犬だよ。
・人それぞれ事情があるのは分かるけれど、「大きすぎるから」という理由で返すのは理解できない。ペットを飼うのは責任を伴うことだと思う。
そしてこの投稿からわずか4日後、事態は急展開!
ラッキーに新しい家族が決まったのです。
ラッキーの元里親は、悩んだ末にやむを得ず愛犬を手放したのかもしれません。
しかしラッキーは、かわいがってくれていた家族に捨てられて、とても悲しかったことでしょう。
家族に迎えた雑種犬が、知らされていた犬種と違ったり、予想以上に大きく成長したりすることは珍しくないようです。
とはいえ、予想以上に成長しても、犬は何も悪くありません。
雑種犬の子犬を飼う場合は「どんな成犬になっても愛し続ける」という覚悟を決めて、迎えてほしいですね。
[文・構成/grape編集部]