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【コメント全文】東京都議会、舛添知事辞職に全会一致で同意

By - grape編集部  公開:  更新:

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東京都の舛添都知事が2016年6月15日、都議会の議長に辞職願いを提出しました。都議会は全会一致でこれを同意し、舛添知事の21日付での辞職が正式に決定しました。

以下舛添知事が本会議でのコメント全文をご紹介します。

発言をお許しいただき、ありがとうございます。私自身、都議会における最後の発言となりますので、少しお時間を頂戴いただければと思います。

平成26年2月に都知事に就任しまして以来、東京を世界一の都市とするため、私なりに全力を尽くしてまいりました。誰もが人生の豊かさを実感できる都市にしたい。少子高齢化の流れの中で保育施設の充実や地域包括ケアシステムの構築に取り組み、一定の成果もあったのではないかと思っております。

自然災害の脅威に対しましては、特に「東京防災」が好評をいただき、ありがたいことでございました。そして、2020年の東京オリンピック・パラリンピック大会成功のため、全身全霊で取り組んできたつもりでございます。

今回、私自身の問題によりまして、都民の皆様からいただきました4年間という任期の途中でこのような形となり、反省と心残りの念は尽きませんが、全て自らの不徳のいたすところであります。

私が最も懸念いたしましたのはオリンピック・パラリンピック大会への影響であります。リオデジャネイロ大会を控える中での選挙は次期開催都市として、ふさわしくないと考えました。そして、4年後の東京大会も同様であります。

この事態を避けたいと思いました。しかし、これ以上都政の停滞を長引かせることは私にとっても耐えがたいことでございます。従いまして、私が身を引くことが一番だと考えるにいたり、都知事の職を辞す決意をいたしました。

2年4カ月という短い期間ではございましたが、皆様には私の至らぬ都政運営を支援し、支えていただき、感謝をしております。

これからは一都民、一国民として、オリンピック・パラリンピック東京大会の成功、東京都のますますの発展を心から祈っております。以上をもちまして、私の東京都知事としてのご挨拶を終えたいと思います。ご清聴いただき、誠にありがとうございました。

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