優先席で高齢者を立たせ、平然と座る若者 障がい者の意見に「本当にそれ」「広まってほしい」
公開: 更新:

※写真はイメージ

絶対飲用してはダメ! 保健医療局の注意喚起に「気を付ける」「庭にある」初夏は、さまざまな草花が私たちを楽しませてくれる季節です。自宅の庭に、お気に入りの花を植えて育てている人も多いでしょう。しかし、育てる植物によっては思わぬトラブルを招く可能性があります。本記事では、間違えやすい有毒植物とその危険性について解説します。

駅で見つけた自販機 出てきたのは…「迷わず買った」眺めていると、気になる『ロッカー型自動販売機』を発見!看板に『こだわり手作りパンの自販機』と書かれていたのです。
電車やバスといった交通機関では、さまざまな事情で椅子を必要とする人のため、車両内に優先席を設置しています。
視覚的に分かりやすくするため、優先席付近では、高齢者や妊婦などのマークが掲げられていることも。
あくまでも『優先』であり、法的な義務はありませんが、社会で暮らす人々の厚意によって成り立っています。
『若者の優先席利用』の賛否がネットで話題に
2025年5月、あるXユーザーの男性が投稿した、優先席にまつわる発言が議論を呼びました。
男性は、車内で悲しみを覚えた理由について、このように思いを明かしています。
「優先席で若者が高齢者を立たせ、平然と座っていた」
※写真はイメージ
きっと男性は、若者が本来の利用者である高齢者を無視しているように感じ、思いやりの欠如した光景だと受け取ったのでしょう。
ですが前述したように、優先席は『さまざまな事情で座席を必要とする人』のためのスペースです。
男性の投稿に対し、共感する声もあれば、「その若者にも、何か事情があるかもしれない」という意見が寄せられる事態となりました。
「若者が優先席に座っていて悲しい」の声に、障がい者が思ったこと
そんな中、元の投稿を引用する形で自身の考えを投稿したのは、@team_seki2022さん。
投稿者さんは、生まれつき下肢の関節に障がいがあり、介護認定を受けた上で生活を送っているといいます。
18歳の頃から杖を使っているものの、時と場合によっては障がいが伝わりづらいこともあり、「仮病ではないか?」や「邪魔だ」といった言葉を投げかけられることもあったのだとか。
今回の議論で胸を痛めた投稿者さんは、自身の過去を振り返ると同時に、こう呼びかけました。
私は生まれつき、下肢の関節に障がいがあります。膝・股関節は変形性関節症で、介護認定を受け支援用品を購入しています。人工股関節も入れています。
電車の中でも「若いのに、なぜ座っているんだ?」と、20代の頃からいわれ続けてきました。
世の中には、目に見えない『不調』がある。少しでも、想いをはせていただけたらと思います。
※写真はイメージ
近年は、視覚的に分かりづらい事情を他者へ伝えることを目的とした、ヘルプマークが広まっています。
しかし投稿者さんの場合、ヘルプマークを身に着けていても、優先席でたびたび「譲れ」といわれているかのような圧力を感じるそうです。
見えづらい障がいを持つ当事者の意見に、ネットでは「こういった側面もあることが、もっと広まってほしい」や「本当にこれ。想像力を持つことが大事ですよね」といった声が上がっています。
今回の投稿について、投稿者さんに話をうかがったところ、このように思いを明かしてくれました。
年齢や性別は問わず、電車の座席に座ることで安全に移動できるようになる人は、多くいるかと思います。
関節が生まれつき悪い私のような人は、杖をついているため、視覚的にも比較的分かりやすいほうかもしれません。
「見えない病気や障がいによって苦労している人が、負い目なく座れるようになり、少しでも生きやすい世の中になればいいな」と思っています。
自身が苦労してきたからこそ、似た境遇の人たちも過ごしやすい社会を心から望んでいるという、投稿者さん。
今回の呼びかけが拡散されたことで、社会に『視覚的に分かりづらい事情を抱えた若者』も一定数存在していることが、きっと伝わったはずです。
高齢者や妊婦はもちろんのこと、内部障がいのある人や、体調の悪い人などが、安心して椅子に座ることができるといいですね。
[文・構成/grape編集部]