400人のコスプレイヤーが街中を歩く! 一大イベントが始まった深刻なワケが…
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柱でも鬼でもない!『鬼滅』ファン騒然の、意外なキャラのコスプレが話題に【池ハロ2025】『週刊少年ジャンプ』の愛読者であり、コスプレ好きの筆者は、2025年10月24~26日の3日間で東京都豊島区にて開催されたコスプレイベント『池袋ハロウィンコスプレフェス2025 Powered by dwango』の2日目に参加。『週刊少年ジャンプ』連載作品に登場する数多くのキャラクターたちのコスプレを見た中でも、特に心が惹かれた3名を紹介します!

『鬼滅の刃』煉獄さんは実在した!? 思わず二度見する、鬼滅コスプレに「本物かと思った」近頃、Xでコスプレ写真を見て楽しむのが習慣になっている筆者は、『池袋ハロウィンコスプレフェス2025 Powered by dwango』の2日目に参加。「せっかく参加するなら…」と、筆者が大好きな漫画『鬼滅の刃』に登場する、『柱』たちを探してみることにしました!






『池ハロ』が企画されたきっかけは、日本創生会議の報告で、豊島区が東京23区で唯一『消滅可能性都市』に指定されたことでした。特に若い女性人口の減少が問題視されていたのです。
一方で、池袋は、女性に人気のアニメや漫画に関連するショップが多く立ち並び、サブカルチャーが根づくまちでもあります。
そこで同区は、若い世代に人気のコスプレ文化に着目。コスプレを通じて街の魅力を世界に発信しようと、複数のエンターテインメント企業と実行委員会を立ち上げ、2014年の初開催にこぎつけました。
前例のない試みだけに、開催までの道のりは決して平坦ではなかったようです。
企画プロデューサーが語る 『池ハロ』の歩みと現在地
grapeの取材に、『池ハロ』の企画プロデューサーを務める株式会社ドワンゴの橋口雄樹さんは、立ち上げ当時をこのように振り返ります。
池袋の街全体を会場とするため、地域住民はもちろん、企業の関係者など、さまざまな方の理解と協力をいただく必要があったんです。
2014年の初開催時は、できる範囲の小さな規模からスタートし、改善を重ねながら少しずつ拡大してきました。
関係していただいた方たちには本当に感謝しています。
地域との丁寧な対話をこつこつと重ね、街ぐるみでの協力体制を築いた結果、イベントの規模を年々拡大することができたといいます。
街中でコスプレ姿を楽しめる非日常感や、多彩な企画が人気を呼び、参加者も増加。国外からの参加者も増えました。
©池袋ハロウィンコスプレフェス2024
会場を『街全体』とすることで、一般客も楽しめる、これまでにないコスプレイベントになったといいます。
橋口さんはイベントの特徴について、次のように話します。
コスプレイベントの会場は、専用の場所や、閉鎖された屋内で開催されることが主流でした。
『池ハロ』の特徴は、街中で実施することで地域住民と参加者が自然と交わる、開かれた場をつくっている点です。
参加者同士の交流だけでなく、地域住民や訪れた人とのコミュニケーションも生まれ、新しいつながりや、コスプレ文化への理解が育まれているのではないでしょうか。
小さな子供の参加者も増え、街のにぎわいの創出にもつながっていると感じます。
コスプレが『個人の趣味』にとどまらず、池袋の街全体を巻き込む文化へと成長したことがうかがえます。
参加者の誰もが主役になれる空気感が、街の魅力をさらに引き立てているようです。
©池袋ハロウィンコスプレフェス2024
今後の展望について、橋口さんはこう語ります。
コスプレイヤーやカメラマンたちがより安心して楽しめて、地域住民や海外の人などにも広く参加いただけるイベントに成長させていきたいです。
参加者が好きなことを「好き」と言えて、個性を表現できる場所になるように取り組んでいきたいですね。
©池袋ハロウィンコスプレフェス2024
地域のにぎわいを生み、人と人とをつなぐ場として根づいた『池ハロ』。
池袋が、日本を代表する『コスプレの聖地』として知られるきっかけの1つにもなりました。
『池ハロ』は、参加者が自分の『好き』を自由に表現できて、世界中の人々を笑顔でつなぐ場であり続けるはずです!
[文・構成・取材/grape編集部]