強盗が銃を向けたのは、『クローゼットの前から動かない犬』 行動の理由に涙
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家族に無償の愛を注ぐ犬に、私たちはいつも感動させられます。
アメリカのワシントン州では、1匹の犬が命がけで家族を守りました。
指一本、触れさせない
シアトルに住む16歳のハビエル・メルカードさんは、ジャーマンシェパードのレックスくんと一緒に暮らしています。
2018年2月21日のこと。レックスくんと自宅にいたハビエルさんは、突然、1階で何かが壊される音を聞きました。
何が起きたのか分からなかったハビエルさんは、急いで外を確認。すると…。
車に乗ってやってきた2人組の強盗が、家の中に侵入しようとしていたのです!
身の危険を感じたハビエルさんは、クローゼットの中に隠れながら警察に通報しました。
番犬レックスくん
一方、異変を察知したレックスくんは階下へ駆け下りていました。
ひと目で「危ない人たちだ」と分かったのでしょう。押し入った強盗と対面し、勇敢に飛びかかります。
しかし、レックスくんは強盗に激しい反撃を受けてしまいました。血を流しながら、ハビエルさんの隠れている部屋まで戻ってきます。
そして、ハビエルさんの安全を確かめると、クローゼットの前を陣取ったのです。
追い返せなかった以上、後は警察の到着を待つしかありません。
けれど、そんな時間はありませんでした。
凶弾の前に倒れる
2階に上がった強盗たちは、次々と寝室を物色。ついに、ハビエルさんの隠れる部屋へ踏み込んできます。
なす術のないハビエルさん…対してレックスくんは、残った力をふりしぼって強盗たちの前に立ちふさがっていました。
そんなレックスくんに向けて、強盗たちは銃を発砲!
あまりにも非情な行為…息を殺していたハビエルさんは、心が切り裂かれるような思いだったことでしょう。
「やっかいな犬を片付けた」という満足感のためか、強盗たちはハビエルさんの隠れたクローゼットには手を付けませんでした。
傷だらけのヒーロー
警察官が到着してから、ハビエルさんは重傷だったレックスくんをすぐに動物病院へ連れていきました。
海外メディア『CBS News』には、次のようにレックスくんの状態が書かれています。
手術は無事に成功!
3発の銃弾を体に受けながら、レックスくんの命は助かりました。
たくさんの寄付のおかげで、手術代も無事に完済。
2月26日に、レックスくんは退院することができました。
ゆっくりとシッポを振りながら、車に乗り込んで自宅まで向かいます。到着した先では、退院を知った多くの人が、レックスくんを待っていました。
この出来事がFacebookに投稿されると、たくさんの人の胸を打ちました。
【ネットのコメント】
・レックスくんが助かってよかった!
・彼は確かにヒーローだよ。
・完全な回復を祈っています!
・レックスくんの愛は深く、ただの忠誠を超えている。
・みんな、レックスくんとあなたたち家族を応援しています。
家に帰ったレックスくんは、現在ゆっくりとリハビリをしています。
2月27日には、8分間のお散歩を楽しみました。
体の痛みが消えて、ハビエルさんとまた元気に遊べる日が、1日でも早く来ることをたくさんの人が祈っています。
[文・構成/grape編集部]