妻を追い詰めた、夫のひと言 「余計に追い込まれる、恐ろしい言葉」
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「お母さんのイライラは赤ちゃんにも伝わるから、優しい気持ちで接してね」
幼い子どもを育てる親にとって、聞き慣れた言葉の1つではないでしょうか。
また、ネガティブな感情を落ち着かせるため、自分自身にそういい聞かせている人も、中にはいることでしょう。
アドバイスのように思えるこの言葉。しかし、時に「呪いの言葉」にもなると、まめきち(@mamekichi0625)さんはいいます。
そう語る理由は、自身の経験からくるものでした。
子育て中、夫のひと言で追い込まれた妻
当時、子育てで体力的にも精神的にも限界を迎えつつあった、まめきちさん。なかなか寝てくれない我が子に、苛立ちを隠せなくなっていました。
頭の中では「言葉も分からない赤ちゃんに苛立っても、仕方がない」と冷静なものの、口からは「なんで?」「うるさい」という言葉が出てしまいます。
すると、そんなまめきちさんを見た夫が、かけた言葉は…。
「母親のイライラは、赤ちゃんにも伝わるよ」
「きみがゆったりした気持ちで接したら、赤ちゃんも落ち着くはず」
夫はアドバイスのつもりでいった言葉だったとしても、当時のまめきちさんにとっては、精神的に追い詰められるものでしかありませんでした。
まめきちさんは、「人によって違う」としつつも、当時の心境を振り返り「自分の場合、せめてパートナーにはいわないでほしい言葉だったりする」と語ります。
また、身近な人の言葉だからこそ「より一層どうしようもない、八方塞がりな気持ちになる」とも。
まめきちさんの漫画を読んだ人からは、「こんな言葉もつらかった」といったコメントが目立ちます。
・「なんでお母さんなのに分からないの?」という言葉も、やめてほしいてす。この子のお母さんになったばかりなのに、分からないよ。
・「育てやすい子だね」も、つらかったです。私にとったら、すべてが手探りで、常に「これで、いいのか?」と自問自答。愚痴や弱音も吐けませんでした。
まめきちさんがいうように、子育て中の心身の状態は、人によってさまざまです。「赤ちゃんにもイライラが伝わる」といった言葉を、ポジティブに受け取る人もいることでしょう。
しかし、いった側にとってはささいなひと言であっても、子育てに悪戦苦闘している親からしてみると、心の余裕を奪うひと言に感じられることも。
私たち一人ひとりが、その事実を知っておくべきなのかもしれません。
そして、親の苦労や悩みに共感してあげること。そうすれば、かけるべき言葉や自分がすべきことが、自然と見つかるのではないでしょうか。
[文・構成/grape編集部]