太宰治を囲む「強い3人の女性たち」 主演・小栗旬の映画『人間失格』が豪華
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幅広い年代から支持を集めている、文豪・太宰治の作品。中でも『人間失格』は、太宰治の代名詞ともいえる作品です。
2010年には実写映画化され、俳優の生田斗真さんが主人公・大庭葉蔵役を熱演し話題になりました。
2019年9月13日にも、映画『人間失格』が劇場公開されます。しかし、こちらは原作小説の実写化ではありません。
「正妻と2人の愛人」という3人の女性と関係を持ち、自堕落な生活を送った果てに自殺した、太宰治本人を元にした映画なのです!
太宰治の『人間失格』な人生を演じる小栗旬
2019年版『人間失格』の監督は、鮮やかな世界を切り取る写真家として人気が高い蜷川実花(にながわ・みか)さん。
映画『さくらん』や『ヘルタースケルター』などの作品も手がけており、写真家としてだけではなく監督としても名が知られています。
主演・太宰治役を演じるのは、俳優の小栗旬さん。『花より男子』の花沢類役や『銀魂』の坂田銀時役など数々の大役を務め、多くの人の心を射止めてきました。
2020年には映画『ゴジラVSコング』でハリウッドデビューする予定。『世界の小栗旬』になる前に、一癖も二癖もある日本の文豪を熱演します。
メインキャスト一覧
太宰治:小栗旬
津島美知子(正妻):宮沢りえ
太田静子(愛人):沢尻エリカ
山崎富栄(愛人):二階堂ふみ
蜷川実花さんのInstagramでは、撮影現場の小栗旬さんの姿も見ることができます。現場の1枚にグッときますね。
映画『人間失格』の特報映像
小栗旬さんが演じる太宰治を取り囲むのは、美しい女性たち。怪しくも華やかな特報映像をご覧ください!
「人間は、恋と革命のために生まれてきた」
動画では、太宰治の小説『斜陽』に登場する一文が冒頭に映ります。人生が凝縮された言葉にドキッとしますね。
蜷川実花さんは、太宰治役に小栗旬さんを起用した理由についてこのように述べています。
蜷川実花のコメント
「誰もまだ見たことがない小栗旬」を撮ろうと、小栗旬さんにオファーした蜷川実花さん。
小栗旬さんは悩みながらもオファーを引き受け、真剣に役と向き合いました。
小栗旬のコメント
太宰治を取り巻く3人の女性たち
小栗旬が演じる太宰治を取り囲むのは、正妻と2人の愛人たち。
正妻役は女優の宮沢りえさん。愛人役を女優の沢尻エリカさんと、二階堂ふみさんが演じます。
『人間失格』のあらすじ
トップスター作家、太宰治。身重の妻・津島美知子と2人の子どもがいながら、恋の噂が絶えず、さらには自殺未遂を繰り返すという破天荒な生活を送っている。
弟子でもある作家志望の太田静子と、未亡人の山崎富栄。2人の愛人と正妻をめぐり、日本中を騒がせた“文学史上最大のスキャンダル”が幕を開けようとしていた。
宮沢りえのコメント(津島美知子役)
1973年4月6日生まれ。東京都出身。11歳でモデルデビュー。
初主演映画『ぼくらの七日間戦争』(1988・菅原比呂志監督)で日本アカデミー賞新人賞を受賞。香港映画『華の愛~遊園驚夢~』(2002・ヨン・ファン監督)でモスクワ国際映画祭主演女優賞。『たそがれ清兵衛』(2002・山田洋次監督)で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞。『父と暮らせば』(2004・黒木和雄監督)でブルーリボン賞主演女優賞を受賞。『紙の月』(2014・吉田大八監督)では東京国際映画祭最優秀女優賞、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞をはじめ多数の映画賞を受賞。
『湯を沸かすほどの熱い愛』(2016・中野量太監督)では3度目となる日本アカデミー賞最優秀主演女優賞のほか、その年の女優賞を総なめにした。
いつか、いつかと話していた実花さんとの作品作りが実現して、とても嬉しいです。
映画の中の世界とはいえ、太宰治の妻として生きる時間はとてもエネルギーを必要とする時間でしたが、役を生きることに誠実な小栗さんと子どもの役である素晴らしい3人の存在、才能あるスタッフが、太宰治の妻として母としての息吹を与えてくれたような気がします。
津島美知子は太宰治の正妻。小説『ヴィヨンの妻』のモデルとされています。
2人の子どもを育てる中、3人目を身ごもりながら奔放な夫を支えました。懸命に家庭を守ろうとした姿から、『作家の妻の鑑』と称されることも。
沢尻エリカのコメント(太田静子役)
1986年4月8日生まれ。東京都出身。
『パッチギ!』(2005・井筒和幸監督)で数々の新人賞を受賞。同年のテレビドラマ『1リットルの涙』(CX)での高い演技力が評価される。
主な映画出演作に『手紙』(2006・生野慈朗監督)や『クローズド・ノート』(2007・行定勲監督)、日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞した『ヘルタースケルター』(1912・蜷川実花監督)、『新宿スワン』(2015・園子温監督)、『不能犯』(2018・白石晃士監督)、『食べる女』(2018・筒井ともみ監督)、『億男』(2018・大友啓史監督)などがある。
蜷川監督作品に帰って参りました。
今回は恋に生きる女性を全力で演じてみました。
実花さんが作り出す世界観と小栗さん演じる太宰治の魅力で、ウキウキが止まらない撮影で夢みたいな体験をする事が出来ました。
たくさんの素敵なキャストと最高のスタッフが集結しているので、どんな仕上がりになるのか期待しかありません。
みなさんもきっと『人間失格』の太宰治に魅了されるでしょう。
それでは、劇場でお会いしましょう。
太田静子は太宰治の弟子で愛人。太宰の小説『斜陽』のモデルとされています。
太宰治から文才を認められた、上流階級の娘。太宰治の創作のために自身の日記を提供したことがキッカケとなり、2人はつながりを持ちました。
二階堂ふみ(山崎富栄役)
1994年9月21日生まれ。沖縄県出身。
『ガマの油』(2009・役所広司監督)でスクリーンデビュー。『私の男』(2014・熊切和嘉監督)では日本アカデミー賞優秀主演女優賞のほか、多数の映画賞を受賞。
主な映画出演作に『ヒミズ』(2011・園子温監督)、『地獄でなぜ悪い』(2013・園子温監督)、『味園ユニバース』(2015・山下敦弘監督)、『オオカミ少女と黒王子』(2016・廣木隆一監督)、『SCOOP!』(16・大根仁監督)、『リバーズ・エッジ』(2018・行定勲監督)、『翔んで埼玉』(2019・武内英樹監督)がある。
とうとうこの作品に出会ってしまいました。美しく儚い、そんな夢を見ていたような現場でした。
小栗旬さんが演じる修治(太宰治の本名・津島修治)さんは、私がどこかで求めていた『太宰治』のような気がします。きっと観る人それぞれの中にある『太宰治』に会える作品だと思います。
実花さん、演じられて幸せでした。
太宰治の愛人で『最後の女』。戦地から戻らない夫を待ちながら、美容師として働いていました。
しかし、やがて太宰治と恋に落ち、共に死ぬことを夢見るように。
蜷川実花さんが見せたかった女性たちの姿
また、本作のプロデューサー・池田史嗣(いけだ・ふみつぐ)さんは、「蜷川実花さんが映画の中で表現したかった女性像」についてこのように語っています。
この実在した三人の女性は、「太宰治という破天荒な天才作家に振り回された不幸な女性」と見られることが多い存在。
ですが、蜷川実花監督のフィルターを通して見る女性像は、そんなにヤワなものではありません。
少なくとも彼女たちの存在が、作家としての太宰治に大きな影響を及ぼしていたことは間違いありません。
どんな女優さんに来ていただくのか、本当に大きなテーマでした。
「いつの時代でも、自分の人生を自分で決める女性は強く、美しい」と述べている池田史嗣さん。
蜷川実花さんが描き出した世界で強く生きる、3人の女性たちの姿を見たくなりますね。
2019年9月13日公開の本作をお見逃しなく!