庭に放置された他人の犬を放っておけず、世話し続けた女性 すると1年後…
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犬好きな人であれば、かわいい犬を見かけたらつい近付いて挨拶をしたくなるものでしょう。
アメリカ・ヴァージニア州に住むローラ・シーモアさんもその1人。彼女はある日、近所の家の庭の木に鎖でつながれた1匹の犬を見かけました。
秋田犬と思われるメス犬は泥だらけで、犬小屋は見当たらず、地面に穴を掘って寝ていたといいます。
その犬はとても人懐っこく、ローラさんが近付くと嬉しそうに尻尾を振っていました。
水と食事がきちんと与えられているかどうかも分からず、いつ見ても泥だらけで屋外に放置されている犬を心配したローラさんはその日からたびたび、犬の様子を見に行くようになります。すると犬も彼女の姿を見るたびにどんどん喜ぶようになっていったのだそう。
この犬を家に連れて帰りたい!なんとかしてあげたい!盗むしかない?この犬のためなら刑務所に入ってもいいわ!
海外メディア『The Dodo』によると、そう思ったローラさんは思い切って動物管理局に連絡し、犬の劣悪な飼育環境について伝えることにします。
しかし動物管理局の返答は「水と食事が与えられている限り、虐待ではない」というものでした。
大切にされていない犬を助け出したい!
動物管理局の返答に納得がいかなかったローラさんは、その犬を見捨てることはしませんでした。
彼女は週に3回、1年間にわたって、その犬に水と食べ物を与え続けたのです。
犬は雨の日も雪の日も屋外に放置されたままでした。寒い冬が終わって春が過ぎ、夏がやってきた時、彼女は「この犬が猛暑を生き延びられるだろうか」と不安になったといいます。
そしてある日、ローラさんは母親を連れて犬の様子を見に行きます。すると犬の状態を見た母親はこういったのです。
もう一度、動物管理局に電話しなさい。
その言葉で彼女は意を決して再び動物管理局に電話し、犬が置かれている環境を改善することの必要性を訴えました。
すると翌日、ローラさんの元に動物管理局から「この犬を保護することになりました。誰か飼い主になってくれる人を知りませんか?」という連絡があったのです。
ローラさん:
「知っています!ここにいます!私が犬を引き取ります!」
こうして犬は晴れてローラさん家族の一員となったのです。
犬は『タキア』と名付けられました。
今はいつでも清潔な体で、居心地のいい家でローラさんたち家族からの愛情をたっぷりと受けながら、いろいろなところへ出かけているそうです。
タキアの前の飼い主がどのような世話をしていたのかは分かりません。しかしローラさんに驚くほど懐いたタキアを見る限り、彼女は愛情を欲しがっていたように思えます。
たまたま通りかかったローラさんがタキアをどうしても放っておけなかったのは、運命なのかもしれません。
タキアの年齢は5歳だそうです。彼女はこれからまだまだ何年もローラさんと一緒に幸せな時間を過ごしていけることでしょう!
[文・構成/grape編集部]