続編決定!社会現象になった『半沢直樹』シリーズを振り返ろう!
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続編放送が決定したドラマ『半沢直樹』(TBS系)を復習して、魅力を再確認していきましょう。
続編が放送される前に、社会現象になった『半沢直樹シリーズ』を振り返り、その魅力に迫ります。
『半沢直樹シリーズ』の大ファンも、まったく知らない人も、必見の内容です。
続編放送も決定!ドラマ『半沢直樹』を振り返る
『半沢直樹シリーズ』は、その決め台詞とともに社会現象にまでなったドラマです。
一度も視聴したことがない人も、堺雅人さん演じる主人公・半沢直樹が決め台詞とともにかっこよく登場するシーンを番組宣伝などで見かけたことがあるのではないでしょうか。
大人気の『半沢直樹シリーズ』を、予習も兼ねて続編放送前に振り返り、じっくりと堪能していきましょう。
『日曜劇場』(TBS系)でドラマ化
『半沢直樹』は、『日曜劇場』(TBS系)でドラマ化された人気シリーズです。『日曜劇場』の歴史は古く、1956年から始まり、すでに60年以上の長きにわたってお茶の間で愛されている番組です。
2002年までは『東芝日曜劇場』という愛称で親しまれ、日曜の夜9時から始まります。
日曜日の夜ということで、月曜日から仕事が始まるサラリーマンたちにとって、『半沢直樹シリーズ』のような社会派ドラマはぴったりの時間帯でした。
原作は池井戸潤の小説『半沢直樹シリーズ』
原作は、池井戸潤(いけいどじゅん)さんの小説『半沢直樹シリーズ』です。池井戸潤さんは岐阜県出身の人気小説家。1998年に『江戸川乱歩賞』を受賞してデビューしました。
池井戸潤さんは、金融や経済に関する作品が多いことが特徴です。『半沢直樹シリーズ』は、そんな池井戸潤さんの華やかな経歴の集大成となる大ヒット小説です。
元銀行員・池井戸潤さんならではの視点で描く『半沢直樹シリーズ』を、ドラマだけでなく原作でも味わってみてください。
ドラマ不遇の時代に高視聴率
『半沢直樹シリーズ』は、ドラマなどテレビの視聴率が不調といわれる現代で空前の高視聴率を記録した、いわゆる『おばけ番組』です。
2013年版の『半沢直樹シリーズ』は、池井戸潤さんの小説『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』を原作としたドラマ。
初回から視聴率は20%前後、そして回を重ねるごとに上がっていき、最終回は40%超えという驚異の視聴率を叩き出した、大人気のドラマです。
決め台詞は流行語大賞に
『半沢直樹シリーズ』のドラマはあまりにも人気があったため、「やられたらやり返す。倍返しだ!」という決め台詞が、2013年度の『ユーキャン新語・流行語大賞』で年間大賞を獲得しました。
そのほかにも「クソ上司め、覚えていやがれ!」など、『半沢直樹シリーズ』には有名な決め台詞がたくさんあります。
サラリーマンたちの本音をぴしゃりといい放つ半沢直樹の真摯な姿勢が、大喝采を浴びました。
半沢直樹』第1シーズンのあらすじ
日曜劇場『半沢直樹』よりスクリーンショット
『半沢直樹』の第1シリーズは、バブル末期に銀行へ就職した半沢直樹が、自社の悪を暴いていく痛快ストーリーです。
半沢直樹は、父の関係で銀行に入った40代の大阪支店融資課課長です。
ある日、上司の命令で5億円の融資をした会社が倒産してしまい、窮地に追い込まれます。上司に計画倒産の罪をなすり付けられた半沢直樹が、銀行の仲間たちと力を合わせて不正を暴くべく奮闘する内容となっています。
大阪西支店編
『半沢直樹シリーズ』の第1部『大阪西支店編』では、半沢直樹が上司に高額融資のすべての責任を押し付けられて窮地に立たされます。
半沢直樹はバンカー(投資関連の仕事を請け負う)として頭取を目指す、慶應義塾大学出身の優秀な銀行員です。
ある日、取引のない会社へ5億円もの融資を行うことが上司の決定でなされます。会社が倒産して、すべての原因が半沢直樹のせいにされます。
半沢直樹は仲間たちと連携しながら、解決に向かうという物語です。
東京本店編
大阪西支店で5億円もの金を回収した半沢直樹が東京本店に栄転してから1年後を描いた第2部『東京本店編』では、ホテル再建を軸に話が進行していきます。
東京本店で銀行本部・営業第二部次長でエースとして活躍し始めた半沢直樹に、今度は2000億円もの融資をしている老舗ホテルの、株の運用失敗による損失が発覚します。
ホテル立て直しにほん走する社長と、それを阻止する女性専務のホテル内の抗争に、半沢直樹が鋭く切り込みます。
最終回の内容は?
『半沢直樹シリーズ』の最終回は、半沢直樹が西大阪支店の時からの上司であった大和田常務に反撃に出て、土下座させるクライマックスがメインとなる内容となっています。
半沢直樹がとうとう大和田常務の不正を、彼の部下である岸川部長の告発とともに中野渡頭取たちの前で暴露します。結局、銀行内部の醜聞が漏れることをよしとしない体制のために、大和田常務は降格、半沢直樹は出向という形でストーリーが締めくくられます。
『半沢直樹』のメインキャスト
『半沢直樹シリーズ』に出演した俳優と役どころについて振り返ってみましょう。
『半沢直樹シリーズ』は、大河ドラマでも主人公を演じた人気実力派俳優・堺雅人さんが主役を演じています。
長身で細身、柔らかな印象のイケメンフェイスというさわやかなルックスで、反骨精神の塊である半沢直樹をさらりと演じています。
堺雅人さんの熱演なくして『半沢直樹シリーズ』のヒットはなかったと思わせるほどの存在感を発揮しています。
半沢家
『半沢直樹シリーズ』の中心となる半沢直樹を形成する半沢家を紹介していきます。
半沢直樹のように真っ直ぐで不正を嫌う性格の人間がなぜ誕生したのか、そのルーツが半沢家にあります。
堺雅人さん演じるかっこいい半沢直樹に、上戸彩さん演じる花というかわいらしい奥さんが常に寄り添い、惜しみない協力をしています。
半沢直樹の自殺した父親は笑福亭鶴瓶さんが演じ、母親役は、シンガーソングライターや女優として活躍し、2016年にこの世を去った、りりィさんが演じています。
堺雅人(半沢直樹)
堺雅人
『半沢直樹シリーズ』は、堺雅人さんのためにあるような役柄です。
清廉潔白で曲がったことが嫌いな性格で、銀行をクリーンに変えていこうと孤軍奮闘する半沢直樹のイメージにぴったりの俳優・堺雅人さんも、半沢直樹のように有名大学出身のエリートです。
半沢直樹のような敵を作りやすい性格のキャラクターを、堺雅人さんのような柔和で優しそうな笑顔の持ち主が演じたことで『半沢直樹シリーズ』はヒットしたと考えられます。
上戸彩(半沢花)
上戸彩
「かわいい奥さんを演じたら右に出る者はいない」と思わせるほど、半沢花の役どころにマッチしている女優が上戸彩さんです。
半沢直樹の妻である花は、フラワーアレンジメントの仕事をしていた専業主婦です。かわいい幼稚園児の息子を持つお母さんでもあります。
花は半沢直樹のために、慣れない銀行の奥さん同士の会合などにも参加して、情報を集めてきてくれます。花のもたらした情報が、最後に大きく花開く結末へとつながっていきます。
笑福亭鶴瓶(半沢慎之助)
笑福亭鶴瓶さんは、半沢直樹の自殺した父親を演じています。
半沢直樹の父親である半沢慎之助は、金沢で夫婦でネジの工場を営んでいました。
後に半沢直樹が働くこととなる銀行からの融資を断られ、絶望して自ら命を絶ちます。その時の担当者が大和田常務です。
半沢慎之助は「人と人とのつながりを大切にし、ロボットみたいな仕事だけはしてはいけない」という言葉を半沢直樹に残しています。
りりィ(半沢美千子)
りりィさん演じる半沢美千子は、半沢直樹の実の母親。半沢直樹の父親が自殺した後、女手一つで半沢直樹を育て上げ、倒産を回避して工場を切り盛りしてきた苦労人です。
父親を自殺に追い込んだ銀行になぜ息子が就職したのか、理解に苦しむ役どころを上手に演じています。
りりィさんは残念ながら、2016年に病で亡くなっています。女性シンガーソングライターとしての先駆者を務めた、りりィさんに、多くの追悼が寄せられました。
半沢直樹の親友たち
銀行入社時の同期の親友たちが、半沢直樹の活躍を陰で支えてくれています。
半沢直樹の親友役である出演者の人たちは、個性派ぞろいのベテラン俳優です。
同じ慶応大学出身者で銀行の内情に精通している親友たちの協力があったからこそ、半沢直樹の倍返しは成功するのです。
「人と人とのつながりを大切にしろ」という父の教え通りに、半沢直樹は親友たちとの交流を大切にしながら、数々の問題を解決に導いていきます。
及川光博(渡真利忍)
及川光博
及川光博さん演じる渡真利忍は、最終的に東京中央銀行本部融資部融資課調査役になる人物です。
半沢直樹の同期で、見た目も振る舞いも常にクールですが、仲間をサポートする姿勢は最後まで崩さない心のあたたかい人間です。
とても情報通で、半沢直樹の活躍に欠かせない役どころとなっています。
滝藤賢一(近藤直弼)
滝藤賢一
滝藤賢一さん演じる近藤直弼も、半沢直樹の同期で親友です。
半沢直樹の剣道仲間で大和田常務を一緒に追い詰めていく人物で、人気個性派俳優の滝藤賢一さんが好演しています。
銀行の『ライバル』たち
『半沢直樹シリーズ』の見どころポイントである、半沢直樹の敵役となる銀行のライバルたちをクローズアップしていきましょう。
面白い作品には必ずといっていいほど好敵手が存在します。
半沢直樹のライバルたちは、一筋縄ではいかない悪だくみをする人物たちです。ベテラン俳優陣が個性たっぷりにあくの強い役どころを怪演しています。
特に大和田常務を演じる香川照之さんの演技が大好評を博し、『半沢直樹シリーズ』の代名詞にもなっています。
香川照之(大和田暁)
香川照之
『半沢直樹シリーズ』で最年少で常務となった大和田を、俳優・香川照之さんが演じて話題になりました。
大和田常務は半沢直樹の父親を死に追いやった張本人で、自分の保守のためなら部下を平気で切り捨てる冷酷な人物。悪だくみばかりする半沢直樹最大の敵です。
森田順平(岸川慎吾)
森田順平さん演じる岸川慎吾は、東京中央銀行京橋支店の支店長から取締役業務統括部長になった人物で、大和田常務の腹心中の腹心です。
森田順平さんは、俳優のヒュー・グラントやトーマス・ギブソンの日本語吹き替えなどを務めたことのある有名な人物です。
緋田康人(小木曽忠生)
緋田康人さん演じる小木曽忠生は、パワハラ上司の典型のような人物です。
小木曽忠生はとても陰湿な性格で、半沢直樹にもさまざまな嫌がらせをして窮地へ追い込もうとします。
小木曽忠生を演じる緋田康人さんは、元お笑い芸人。『半沢直樹シリーズ』の好演で俳優としても大きな注目を浴びました。
石丸幹二(浅野匡)
石丸幹二
元劇団四季の実力派俳優・石丸幹二さん演じる浅野匡は、半沢直樹の西大阪支店当時の上司で、人によって態度を変える典型的な人物です。
半沢直樹にもつらく当たり、5億円の融資を画策します。
そのほかのメインキャスト
『半沢直樹シリーズ』には、たくさんの人気俳優たちが出演していました。その中には、片岡愛之助さんや北大路欣也さんのように多忙な有名俳優たちも含まれています。
『半沢直樹シリーズ』がこんなにも反響を呼んだのは、堺雅人さんや香川照之さんの怪演だけでなく、脇を占める大物俳優たちの存在もあったからではないでしょうか。
『半沢直樹シリーズ』の、そのほかのメインキャストについても見ていきましょう。
片岡愛之助(黒崎駿一)
歌舞伎役者・片岡愛之助さん演じる黒崎駿一は、金融庁の捜査官という役どころ。妖艶さが魅力の片岡愛之助さんにぴったりの役柄です。
黒崎駿一は、ことあるごとに半沢直樹と対決する人物で、そのたびに苦杯を喫しています。
北大路欣也(中野渡謙)
北大路欣也
北大路欣也さんが演じる中野渡謙は、銀行の頭取です。
名優・市川右太衛門さんの次男として育った北大路欣也さんは、子供の頃から演技に慣れ親しんだ環境で育ち、中学で映画デビューしています。たぐいまれなる眼力で、常に重鎮としての存在感を放っている人物です。
北大路欣也さんが演じる中野渡謙は、半沢直樹を買っている人物で、大和田常務と敵対している派閥です。
宇梶剛士(東田満)
宇梶剛士
宇梶剛士さん演じる東田満は、『半沢直樹シリーズ』の要となる悪人・西大阪スチールの社長。計画倒産で半沢直樹を窮地に追い詰めた張本人です。
宇梶剛士さんは、さまざまな役柄をこなす名バイプレーヤーです。
壇蜜(藤沢未樹)
壇蜜
壇蜜さん演じる藤沢未樹とは、東田満の愛人です。大阪ミナミのクラブに勤めるホステスという、妖艶な壇蜜さんらしい役柄です。
最終的には、半沢直樹と結託して東田満を追い詰めるために役立つ人物として描かれています。
『半沢直樹』の魅力は?
『半沢直樹シリーズ』がなぜこんなにも人々の共感を得たのか、その魅力に詳しく迫っていきます。
『半沢直樹シリーズ』を視聴したことがない人も、このドラマがどれだけ好評だったかは記憶に新しいことでしょう。
『半沢直樹シリーズ』を観ていなかった人でも、その内容を詳しく知ることで、どうしてこんなにもこのドラマが人々に支持されたのかが分かります。
スカっとする勧善懲悪のストーリー
人間は誰しも、悪いモノを罰して弱い人を助ける話が大好きです。
しかし、現実世界では、そのとおりにいきません。時には反対のケースも多々見受けられます。
そんな心のもやもやを、『半沢直樹シリーズ』がばっさりと切り捨ててくれました。
堺雅人さん扮する半沢直樹が、はっきりとした物いいで悪をさばき、私たちの代わりに鬱積した気持ちを晴らしてくれています。
痛快人情劇が『半沢直樹シリーズ』の根幹には流れています。
印象的な決め台詞『やられたらやり返す。倍返しだ!』
「やられたらやり返す。倍返しだ!」という決め台詞は、私たちが普段、いいたくてもいえない言葉です。
テレビとは、私たちに代わって理想の世界を作り上げて見せてくれる媒体です。
『半沢直樹シリーズ』には、サラリーマンがいいたくてもいえない気持ちがたくさん詰まっています。
やり返したらいけないという常識を大きく覆す台詞だからこそ、多くの人の共感を呼びました。
迫真の演技
『半沢直樹シリーズ』は、日本でも有数の演技派俳優たちが結集して作り上げた良質のドラマです。
今後、これだけの俳優を集めてドラマが作れるだろうかと思うほどの旬の豪華メンバーです。
彼らの迫力のある演技がリアリティを作り出し、『半沢直樹シリーズ』があたかも本当の出来事のように感じられて、観る人の心を揺さぶりました。
組織に悩むサラリーマンからの共感
『半沢直樹シリーズ』は老若男女が共感し、特に組織の人間関係に悩むサラリーマンたちからの支持が大きかったドラマです。
『半沢直樹シリーズ』は、池井戸潤さんの銀行員時代の経験をもとにして書かれているので、とてもリアリティがあります。
現役銀行員が観ても、納得できる部分が大きいといわれているドラマです。組織の問題に悩むサラリーマンたちから、たくさんの共感が寄せられました。
『半沢直樹』第2シーズンのみどころは?
キャストを大幅に改編して放送される『半沢直樹』第2シーズンのみどころについて言及していきましょう。
『半沢直樹』の第1シーズンは、半沢直樹が銀行から出向を命じられたシーンで終わっています。
ずっと続編が期待されていましたが、いよいよ始まります。
池井戸潤さんの『半沢直樹シリーズ』をベースにした話で、半沢直樹の出向先である証券会社がメインとなっています。
小説『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』がベース
『半沢直樹シリーズ』の第2シーズンは、池井戸潤さんの小説『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』がベースになっています。
『ロスジェネの逆襲』とは、証券会社に出向した半沢直樹が企業買収に巻き込まれて大変な目に遭う話です。
また『銀翼のイカロス』は、半沢直樹が航空会社の再建に駆り出される中で、銀行の闇に挑む痛快ストーリー。どちらも半沢直樹の倍返しが楽しめます。
キャストは?
『半沢直樹シリーズ』第2シーズンのキャストは、今のところ主演の堺雅人さんだけが決定しています。
そのほかの出演者の情報はまだ明らかになっていませんが、半沢直樹周辺の俳優たちには変更がないのではないかと予想されています。
放送日はいつから?
『半沢直樹シリーズ』第2シーズンは、2020年4月から放送予定です。
今回は出向先の証券会社を舞台に、半沢直樹の新たな倍返しを観ることができます。
プロデューサーやスタッフの意気込みも万全で、期待できる作品となっているようです。
再び社会現象になるか?『半沢直樹』の続編に期待しよう
いよいよ始まる待望の『半沢直樹シリーズ』が、再び社会現象になることが予想されています。
前回、大きな反響があった『半沢直樹シリーズ』。今回もたくさんの期待が寄せられています。
勧善懲悪で社会の悪を完膚なきまでに叩きのめす半沢直樹の痛快劇を楽しみましょう。また、あの決め台詞が聞けることを、日本中が期待しています。
[文・構成/grape編集部]