2匹の絆に涙 盲目で耳が聞こえない犬 そばで支えるのは一緒に生まれた兄弟
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ある冬の日、アメリカ・ルイジアナ州で母犬と8匹の生まれたばかりの子犬が捨てられているのが見つかりました。
犬たちを発見した親切な家族は母犬の里親になることを決め、子犬たちの家族を見つけるために地元の動物保護施設に連れて行くことにします。
しかしそこではすでにたくさんの子犬がいたため、8匹の子犬たちはカリフォルニア州サンディエゴにある施設へと移されることになりました。
施設に到着後、スタッフは8匹のうち1匹の子犬がほかの子犬たちと違うことに気が付きます。
『スター』と名付けられたメスの子犬は耳が聞こえず、目もほとんど見えていなかったのです。
そして『スター』といつも一緒に遊んでいる子犬がいることにも気が付きます。
『デンバー』という兄弟犬は、スターの目となり、耳となっていたのです。
盲目で耳が聞こえない犬の『ガイド犬』となった兄弟犬
デンバーとスターはいつでも一緒に過ごしているといいます。たまに2匹が離れていると、すぐにデンバーがスターのそばに走って行って、「僕はここにいるよ」と安心させてあげるのだそうです。
きっとデンバーはスターが自分を必要としていることが分かっているのでしょう。
そして2匹が生後3か月になった時、正式に里親の募集が始まりました。
里親の絶対条件は『2匹を一緒に引き取ってくれること』。
またスターには特別な世話が必要になります。言葉やしぐさで伝えることができないスターに根気よくしつけをし、彼女が安全に暮らせる環境を作ることが重要です。
そんな厳しい条件がありながらも、2匹の里親についての問い合わせが全米から寄せられたのだとか。
そして約2週間後、ついにスターとデンバーに新しい家族ができました。
一緒に誕生した子犬たちの中でも、スターとデンバーには何か特別な絆があったのでしょう。
頼もしいデンバーがそばにいてくれる限り、スターはこれからも幸せに生きていけるはず。
仲よく遊ぶ2匹の姿を見ていると、そんな風に思えます。
[文・構成/grape編集部]