『アダムス・ファミリー』名子役クリスティーナ・リッチの現在は? 映画とともに振り返る
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「子役でブレイクすると、大成しない」という、いわゆる『子役ジンクス』が昔からささやかれている日本の芸能界。
同様のジンクスは、遠く離れたハリウッドにも存在します。
エドワード・ファーロング、マコーレー・カルキン、リンジー・ローハンなど、名子役として名をはせた後、ドラッグやアルコール問題により輝きを失っていった俳優は珍しくありません。
しかし、順調にキャリアを積んでいった子役出身の俳優・女優ももちろんいます。
映画『アダムス・ファミリー』で一躍人気子役の仲間入りを果たしたクリスティーナ・リッチも、子役ジンクスを破った1人。
そんなクリスティーナ・リッチのデビューから現在までの華々しいキャリアを、彼女の代表作とともに振り返ります。
クリスティーナ・リッチ出演、おすすめ映画
1990年、9歳の時に映画『恋する人魚たち』でデビューしたクリスティーナ・リッチ。彼女のチャームポイントでもある、印象的な眼差しはこの頃から健在です。
クリスティーナ・リッチ出演映画①『アダムス・ファミリー』
デビューの翌年に出演した、1991年公開の映画『アダムス・ファミリー』は、クリスティーナ・リッチのキャリアを語る上で欠かせない一作でしょう。
同作で、青白い肌をしたおさげ髪の少女、ウェンズデー役を演じたクリスティーナ・リッチ。映画のヒットともに、クリスティーナ・リッチも一躍、人気子役の仲間入りを果たしました。
後にクリスティーナ・リッチは、アメリカの雑誌『People』のインタビューで、『アダムス・ファミリー』出演時を振り返り「私にとって栄光の日々」と語っているほどです。
なお、2020年秋には、『アダムス・ファミリー』の劇場版アニメが日本でも公開予定。公開を機に、再びブームが到来するかもしれません!
クリスティーナ・リッチ出演映画②『キャスパー』
『アダムス・ファミリー』でちょっぴり不気味な少女役を演じたクリスティーナ・リッチですが、1995年公開の映画『キャスパー』では、その印象を一変。
少年の幽霊・キャスパーと心を通わせる少女・キャットを演じ、その美少女ぶりに心を奪われてしまった人は多いはずです。
クリスティーナ・リッチ出演映画③『バッファロー’66』
ヒット作に恵まれ、子役出身としては王道のキャリアを積んできたクリスティーナ・リッチですが、『バッファロー’66』で女優として新たな一面を開花させます。
「インディーズ・ムービーの金字塔」ともいわれ、一部ではカルト的な人気を誇る同作に、クリスティーナ・リッチはヒロインのレイラ役で出演。
『バッファロー’66』の独特の作風も相まってか、観客に『個性派女優』の印象を強く残しました。
クリスティーナ・リッチ出演映画④『スリーピー・ホロウ』
監督にティム・バートン、主演にジョニー・デップという名コンビによる映画『スリーピー・ホロウ』。クリスティーナ・リッチは物語の鍵をにぎる少女、カトリーナ・ヴァン・タッセル役を演じています。
ホラー映画でありながら、どこか幻想的な雰囲気もただよわせる同作でのクリスティーナ・リッチの存在感は抜群。主演のジョニー・デップにもひけをとらない名演技を披露しています。
クリスティーナ・リッチ出演映画⑤『モンスター』
シャーリーズ・セロンが『第76回アカデミー賞』主演女優賞を受賞したほか、その年の賞レースの話題を独占した『モンスター』にも、クリスティーナ・リッチは出演しています。
同作でクリスティーナ・リッチが演じたのは、シャーリーズ・セロン演じる連続殺人犯、アイリーン・ウォーノスの恋人役という難しい役どころ。
残念ながらクリスティーナ・リッチは同作で映画賞を受賞することはありませんでしたが、シャーリーズ・セロンが授賞式のスピーチで「あなたなしで、この映画は成り立たなかった」と称賛するほどの存在感を発揮しています。
クリスティーナ・リッチ出演映画⑥『ペネロピ』
大人になってからのクリスティーナ・リッチのかわいさを存分に楽しめる一作が『ペネロピ』。
『現代版おとぎ話』とも例えられている同作で、クリスティーナ・リッチは、先祖からの呪いにより豚の鼻と耳を持って生まれてきた少女を演じています。
人とは違う鼻と耳のせいで心を閉ざしていた少女が、真実の愛を探して努力し成長していく姿を、クリスティーナ・リッチが好演しました。
クリスティーナ・リッチ出演映画⑦『ニューヨーク、アイラブユー』
11人の監督がそれぞれ制作した短編映画をつなぎ合わせ、1つの映画に見せるという珍しい手法で話題を呼んだ『ニューヨーク、アイラブユー』。
日本からは『スワロウテイル』や『花とアリス』などで知られる岩井俊二監督も参加したことで有名です。
クリスティーナ・リッチが参加したのは、岩井俊二監督が制作したストーリー。オーランド・ブルーム演じる映画作曲家と、電話越しの会話のみで惹かれあう、監督アシスタント役を演じました。
クリスティーナ・リッチの現在が土屋アンナと激似!
1990年にデビューしたクリスティーナ・リッチも、2020年で40歳に。時の流れのはやさに驚きますが、さらに驚くべきは現在のクリスティーナ・リッチの姿でしょう。
子役時代と大きく容姿が変わったというわけではなく、現在のクリスティーナ・リッチが、日本でモデルやタレントとして活躍する土屋アンナさんとそっくりなのです!
実際に2人の写真を見比べてみると…。
キリッとした目元が確かにそっくり。
2人が似ているという話題は日本でも有名で、ネット上では「そっくりすぎる」「大人になったクリスティーナ・リッチが土屋アンナにしか見えない」というコメントが以前から寄せられていました。
もしも2人が並んでいるところを見たら、姉妹かと思ってしまいそうですね。
クリスティーナ・リッチがジェームス・ヘールデゲンと離婚を申請
今日に至るまで、順調なキャリアを積んできたクリスティーナ・リッチですが、私生活も順風満帆かというとそうではない印象です。
2009年3月にコメディアンのオーウェン・ベンジャミンとの婚約を発表したクリスティーナ・リッチですが、わずか3か月後に破局を発表。
その後、2013年に、プロデューサーのジェームス・ヘールデゲンと結婚し、第1子となる男の子を設けるも、2020年に「和解し難い不和」を理由に離婚を申請したことが明らかになりました。
一部では離婚理由に夫であるジェームス・ヘールデゲンのDVが噂されており、事実、離婚前にクリスティーナ・リッチは緊急保護命令を取得しています。
発端はクリスティーナ・リッチがジェームス・ヘールデゲンからのDVを警察に通報したことで、緊急保護命令取得後、夫が自分に接触できないようにしたのだそう。
泥沼離婚劇はハリウッドでは珍しくない話題。しかし、子供と一緒に出かける姿が頻繁に目撃され、仲よし家族のイメージも強かっただけに、2人の離婚は多くの人に衝撃を与えました。
紆余曲折を経ながらも、個性派女優としてハリウッドで確固たる地位を築いてるクリスティーナ・リッチ。
現在の姿に、『アダムス・ファミリー』や『キャスパー』出演時のような、あどけない少女のおもかげはありません。
意志の強さをただよわせる眼差しからは、これまでクリスティーナ・リッチが築き上げてきたキャリアとプライドを感じさせます。
見事に子役ジンクスを破り、個性派俳優としての才能と魅力を開花させたクリスティーナ・リッチの生き方は、今後の子役出身俳優・女優の1つの『お手本』といえるのかもしれません。
[文・構成/grape編集部]