【考察】”ラスト1分”で急展開… 救いようのない夫『夫に間違いありません』第3話
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安田顕「ラスト1分、衝撃です」 『夫に間違いありません』第3話の見どころは?【コメント全文】ドラマ『夫に間違いありません』第3話、安田顕が「ラスト1分、衝撃です」と断言!500万円の口止め料で瑠美との縁は切れるのか?息子の暴力事件や娘の失踪など、聖子を追い詰める負の連鎖が止まりません!

【考察】「楽なんだよね」にゾッ… スーパークレイジーな人だらけ『夫に間違いありません』第2話ドラマ『夫に間違いありません』第2話、聖子の夫・一樹をめぐる新たな嘘が発覚。なぜ彼は家族を捨ててまで若い女と暮らしていたのか?
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SNSを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している、イラストレーターの渡辺裕子(@satohi11)さん。
2026年1月スタートのテレビドラマ『夫に間違いありません』(フジテレビ系)の見どころを連載していきます。以下、ネタバレが含まれます。
渡辺裕子さんがこれまでに書いたコラムは、こちらから読めます。
朝比聖子(松下奈緒)が、夫の朝比一樹(安田顕)の遺体を誤認して受け取った保険金。しかし、死んだのは一樹ではなく、葛原紗春(桜井ユキ)の夫だった。
一樹が生きていると知った瑠美子(白宮みずほ)を口止めするために、聖子は瑠美子に500万を渡す。
しかし実際は一樹と瑠美子は共謀し、聖子から保険金を奪おうとしているのだった。
瑠美子に「もっと金を払え」と要求された聖子から笑顔が消え、その異変は子どもたちを不安にさせていく。
息子の栄大(山﨑真斗)は同級生・藤木(二井景彪)に、アパートの一室へ入っていく聖子の動画を見せられ、「不倫していたのでは」と侮辱されたことで思わず殴りそうになり、代わりにパソコンを壊してしまう。
しかし学校に呼ばれた聖子に、彼女の行動の嘘について聞くことができない。
そんなある日、家にいたはずの娘の亜季(吉本実由)の姿が見えなくなり…。
ラスト1分で急展開した第3話
聖子の前で一樹のことを「ズッキー」と呼んで挑発しイラつかせ、その上で大金を要求し続ける瑠美子はいつか聖子に殺されそうだとは感じていたけれど、思ったより彼女の死は早く訪れた。
だけどまさか、瑠美子にだまされていたことに気づいた『ズッキー』あらため一樹にラスト1分で殺されてしまうとは予想外だった。
一樹、これで肩書はクズ夫から殺人者へ。
もうひとつ予想外だったのが、紗春のこと。
紗春が聖子に近づいたのは、夫と一樹のつながりを探ろうとしているからだと思っていたが、警察署で担当者に詰め寄る姿は、夫が生きていると信じて必死に探しているように見えた。
では聖子と親しくなったのは本当に偶然なのだろうか、それとも…。
そしてこれも予想外だったのが、「瑠美を…殺しちゃったんだ」と震える一樹の様子。
一樹が紗春の夫を川から落として殺したのでは…と思っていたけれど、瑠美子を殺したと動揺している様子は、人を殺めたことのある人間とは思えない。
川から人が落ちる前に一緒にいた人物、あれが一樹ではないとしたら誰なんだろうか。
『ヘンゼルとグレーテル』で森に捨てた父のことを、栄大は「悪いっていうか…弱い人間」と評したけれど、家族を捨てた一樹はまさに童話の父親と同じで、根っからの悪人ではなく、とにかく弱い人。
しかしここまでくると、むしろ悪人の方がまだマシなのでは、とまで思えてくる。
自分がしているのは悪事だと自覚している方が、もっと計画的に行動するのではないか。
過去に同棲していた女の子に会いにいくとか、妻と何度も接触するとか、おでん店のあたりをうろつくとか、弱さゆえにフラフラと動いてしまう一樹に「いやそれは絶対バレるでしょう、もっと考えて」と、何度もツッコミたくなる。
そういう弱くて無計画な性格ゆえの行動を積み重ねた結果が、突発的に瑠美子を殺すところまできてしまった。
警察は瑠美子と繋がりがある人物を探すだろうから、スマホでの通信記録を調べるだろう。
一樹のスマホを契約しているのは聖子のはずだから、まず聖子に警察は話を聞くだろうし、そこからはもうごまかしようがないのでは。
第1話で、一樹はそのスマホで聖子を撮影してたし、本当にこの人たちは、隠すべき悪事を行っているという自覚がなさすぎる…。
そしてクズ夫から殺人者へレベルアップ、いやレベルダウン…した一樹を切り捨てられない聖子も弱い。
無計画な弱い親たちがジタバタしている裏で、子どもふたりは母を思いやるあまりに、秘密を抱えたり川に落ちそうになったりするなど大変。
聖子は自分と弟の過去から「親がいないと子どもは苦労する」と信じきっているけれど、どちらかと言うと「親が正直でいてくれないと子どもはつらい」という過去だったのではと思う。
聖子の父が失踪せず、事業の困難について家族と話しあっていたら、違う未来があったかもしれない。
聖子も一樹も、なぜ子どもたちと話そうとしないのか。黙って一方的な手紙を置いて、聖子ひとりで警察へ行くのは、子どもに意見を言わせる機会を奪ってしまい、あまりにも悪手。
しかし殺人までやっちゃったならすべて諦めて、今までのことを全部警察に話しちゃえばいいのにと思うけれど、次回予告を見ると、まだ隠す気でいるらしい。無理すぎる。
そしてここにきて、聖子の弟・光聖(中村海人)が動き出しそうか。
彼なら少しはましな計画を立てられるのではと一瞬思ったが、妊娠7ヶ月の恋人とまだ結婚していないとか、どうしてもタバコがやめられないとか、タバコの嘘を恋人に見抜かれてるとかのエピソードを聞く限り、彼も姉と同じくらい弱くて無計画タイプな気がする。
悪くはないけれど弱い人間たちが繰り広げる無計画行き当たりばったりドラマは、まだまだジェットコースター展開が続きそうだ。
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[文/渡辺裕子 構成/grape編集部]
渡辺裕子
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