冠水をサーフボードで悠々と バリ島の日本人が描く、大洪水に動じないインドネシア国民の姿【エッセイ漫画】
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- 協力
- @ama_kina






地球温暖化などの影響で豪雨が頻発し、各地で洪水被害が相次ぐインドネシア。
洪水に見舞われた際の国民の意外な様子を描いた漫画が、2026年3月4日現在、Xで大きな反響を呼んでいます。
作品を手がけたのは、日本人で、インドネシア・バリ島で14年暮らす漫画家のアマットル・キナ(@ama_kina)さん。
命に関わるほどの大洪水が発生した時、現場で活動していた救助隊員は思いがけない光景を目にして…。
洪水に見舞われたインドネシア 陽気な国民性が伝わる光景とは
目撃したのは、なんと冠水した道路を、サーフボードに乗って悠々と進んでいく住民の姿でした。
あまりにのんびりとした様子に、緊張感に包まれていた救助隊員や避難していた人たちも、思わず笑みを浮かべます。
さらに、水に浮かぶ石の上でのんびりと食事をする住民の姿まで描かれており、深刻な状況下とは思えないほどの落ち着きぶり。
非常事態でも明るさを失わない人々の姿からは、インドネシアならではの大らかで前向きな国民性が伝わってきますよね。
冠水の道路をボードで泳ぐ たくましい国民を描いた漫画に『3万いいね』
たくましい国民の姿を描いた作品には3万件に迫る『いいね』がつき、驚きや称賛の声が相次ぎました。
現地在住者からの、共感のコメントも寄せられています。
・たくましすぎて笑うしかない。見習いたい。
・こんな状況でもサーフィンを楽しむとは…。お国柄が出ていますね。
・こうした大らかさが南国の真髄だよね。最高!
・日本では考えられない。本当に愛おしい国だな。
・てっきり「助け合いの話かな?」と思っていたわ。まさかの展開に吹いた。
・インドネシアに住んでいるけれど『あるある』。洪水でも子供は泳いでいるし、屋台も営業している。
危機的状況の中でも、悲壮感がない現地の空気が、作品やコメントを通してリアルに伝わってくるでしょう。
インドネシア在住歴14年の漫画家に聞く 『能天気』な国民性の背景
同じ災害大国である日本の国民と比べて、受け止め方の違いに驚いた筆者は、メールでキナさんに取材。
災害時の人々の様子や国民性について話を聞きました。
――ボードで進んだり、食事をしたりする国民のように、災害時に『能天気さ』を感じる行動を見聞きしたことはありますか。
SNSの動画や写真では、洪水の中でも平然と食べ物を売買したり、おじさんが踊りながら歌っていたりする姿が見られます。
ほかにも、子どもたちが浮き輪でアトラクションのように濁流に流されるのを楽しんでいたり、ペットの猫が濡れないように鳥かごに入れ、軒下に吊るして避難させていたり…。
火事の現場では、野次馬がまるでお祭りのように集まり、火をバックにして自撮りを楽しむ人たちもいます。
日本では「不謹慎だ」と言われるかもしれません。ですが、インドネシアの人には、どんな逆境でも『今』を面白がるメンタリティと、それを許容できる大らかさがあるので、いいなと思います。
――インドネシアで能天気な人が多い理由についてはどう考えますか。
太陽のおかげだと思います。
私の地元は「晴れの国」と呼ばれる岡山県なのですが、大学入学と同時に石川県に移り住んでからは、雨やくもり、雪などの悪天候が多すぎて『プチうつ』になった経験があります。
私自身の経験を含め、インドネシアやほかの国の人の姿を見ると、気候が人の心身に与える影響は大きいと感じますね。
災害への向き合い方は国によって異なるでしょう。深刻な被害に直面しながらも、インドネシアの人々は笑顔やユーモアを忘れないようです。
四季による日照変化が大きい日本と異なり、赤道付近で年間を通じて昼夜の長さがほぼ一定となるインドネシア。
ひょっとすると、キナさんが言うように、安定して降り注ぐ太陽の光が、人々の心の明るさを支えているのかもしれませんね。
※本記事は投稿者様の許諾を得た上で掲載しております。
[文・構成・取材/grapeマンガ編集部 しぶちゃん]