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歴代最多の45回の優勝を記録した横綱白鵬、ありがとう!

By - 押阪 忍  公開:  更新:

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こんにちは、フリーアナウンサーの押阪忍です。

ご縁を頂きまして、『美しいことば』『残しておきたい日本語』をテーマに、連載をしております。宜しければ、シニアアナウンサーの『独言』にお付き合いください。

横綱白鵬 引退

大相撲で歴代最多の45回の優勝を記録した横綱白鵬が、右ひざの状態が思わしくなく、引退することを表明しました。来年あたりは? と思っていましたが、右ひざの回復が遅く、引退を決意したようです。

新横綱、照ノ富士との横綱対決を期待していただけに、誠に残念であります。11月場所まで土俵に上って欲しかったです。

横綱白鵬は、横綱として84場所、優勝45回、並みの横綱ではありませんでした。

ほっそりとした15才の少年がモンゴルから来日して、言葉も判らず、生活がガラリと変った相撲部屋でのケイコの毎日、友人鶴竜はいたものの、よくぞ頑張り通し関取となり、日本の国技、大相撲の看板として相撲ファンを魅了しました。

そして日本国籍も取得。土俵上で見せた厳しい表情とは違い、東日本大震災の被災地や病院を訪問したり、カップメン1万食を贈ったことなどもよく覚えております。

でも近年、その横綱の振る舞いの一部が、批判の的になった事も事実です。勝負の結果に不満を示す態度や言葉遣い、優勝インタビューで観客に促した万歳三唱や三本締めなど、伝統を重んじる相撲協会とすれば、出すぎた言動(パフォーマンス)に映ったと思います。

外国出身横綱の草分けである曙や武蔵丸の時代には、貴乃花や若乃花の兄弟横綱がいて、優勝する他の横綱がいましたが、白鵬時代には、残念ながら、強い怖いライバルがいなかったのです。

君臨14年、一部評価が割れる所はありますが、横綱84場所、優勝45回は、今後当分は、敗られそうにない立派な金字塔です。

横綱白鵬は、歴史ある大相撲を支えてくれた立派な貢献者だったと思います。さらば、横綱白鵬! ありがとう!!

<2021年10月>

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フリーアナウンサー 押阪 忍

1958年に現テレビ朝日へ第一期生として入社。東京オリンピックでは、金メダルの女子バレーボール、東洋の魔女の実況を担当。1965年には民放TV初のフリーアナウンサーとなる。以降TVやラジオで活躍し、皇太子殿下のご成婚祝賀式典、東京都庁落成式典等の総合司会も行う。2021年現在、アナウンサー生活63年。
日本に数多くある美しい言葉。それを若者に伝え、しっかりとした『ことば』を使える若者を育てていきたいと思っています。

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