歴代最多の45回の優勝を記録した横綱白鵬、ありがとう! By - 押阪 忍 公開:2021-10-12 更新:2021-10-12 エッセイ押阪忍 Share Post LINE はてな コメント こんにちは、フリーアナウンサーの押阪忍です。 ご縁を頂きまして、『美しいことば』『残しておきたい日本語』をテーマに、連載をしております。宜しければ、シニアアナウンサーの『独言』にお付き合いください。 横綱白鵬 引退 大相撲で歴代最多の45回の優勝を記録した横綱白鵬が、右ひざの状態が思わしくなく、引退することを表明しました。来年あたりは? と思っていましたが、右ひざの回復が遅く、引退を決意したようです。 新横綱、照ノ富士との横綱対決を期待していただけに、誠に残念であります。11月場所まで土俵に上って欲しかったです。 横綱白鵬は、横綱として84場所、優勝45回、並みの横綱ではありませんでした。 ほっそりとした15才の少年がモンゴルから来日して、言葉も判らず、生活がガラリと変った相撲部屋でのケイコの毎日、友人鶴竜はいたものの、よくぞ頑張り通し関取となり、日本の国技、大相撲の看板として相撲ファンを魅了しました。 そして日本国籍も取得。土俵上で見せた厳しい表情とは違い、東日本大震災の被災地や病院を訪問したり、カップメン1万食を贈ったことなどもよく覚えております。 でも近年、その横綱の振る舞いの一部が、批判の的になった事も事実です。勝負の結果に不満を示す態度や言葉遣い、優勝インタビューで観客に促した万歳三唱や三本締めなど、伝統を重んじる相撲協会とすれば、出すぎた言動(パフォーマンス)に映ったと思います。 外国出身横綱の草分けである曙や武蔵丸の時代には、貴乃花や若乃花の兄弟横綱がいて、優勝する他の横綱がいましたが、白鵬時代には、残念ながら、強い怖いライバルがいなかったのです。 君臨14年、一部評価が割れる所はありますが、横綱84場所、優勝45回は、今後当分は、敗られそうにない立派な金字塔です。 横綱白鵬は、歴史ある大相撲を支えてくれた立派な貢献者だったと思います。さらば、横綱白鵬! ありがとう!! <2021年10月> フリーアナウンサー 押阪 忍 1958年に現テレビ朝日へ第一期生として入社。東京オリンピックでは、金メダルの女子バレーボール、東洋の魔女の実況を担当。1965年には民放TV初のフリーアナウンサーとなる。以降TVやラジオで活躍し、皇太子殿下のご成婚祝賀式典、東京都庁落成式典等の総合司会も行う。2021年現在、アナウンサー生活63年。 日本に数多くある美しい言葉。それを若者に伝え、しっかりとした『ことば』を使える若者を育てていきたいと思っています。 快挙を成し遂げた狩野英孝、帰国便の搭乗券をよく見ると… 「さすがJAL」の声ホノルルマラソンから帰国する狩野英孝さんに、JALが用意したサプライズとは…。 ロケで出会う人を「お母さん」と呼ぶのは気になる ウイカが決めている呼び方とは?タレントがロケで街中の人を呼ぶ時の「お母さん」「お父さん」に違和感…。ファーストサマーウイカさんが実践している呼び方とは。 Share Post LINE はてな コメント
こんにちは、フリーアナウンサーの押阪忍です。
ご縁を頂きまして、『美しいことば』『残しておきたい日本語』をテーマに、連載をしております。宜しければ、シニアアナウンサーの『独言』にお付き合いください。
横綱白鵬 引退
大相撲で歴代最多の45回の優勝を記録した横綱白鵬が、右ひざの状態が思わしくなく、引退することを表明しました。来年あたりは? と思っていましたが、右ひざの回復が遅く、引退を決意したようです。
新横綱、照ノ富士との横綱対決を期待していただけに、誠に残念であります。11月場所まで土俵に上って欲しかったです。
横綱白鵬は、横綱として84場所、優勝45回、並みの横綱ではありませんでした。
ほっそりとした15才の少年がモンゴルから来日して、言葉も判らず、生活がガラリと変った相撲部屋でのケイコの毎日、友人鶴竜はいたものの、よくぞ頑張り通し関取となり、日本の国技、大相撲の看板として相撲ファンを魅了しました。
そして日本国籍も取得。土俵上で見せた厳しい表情とは違い、東日本大震災の被災地や病院を訪問したり、カップメン1万食を贈ったことなどもよく覚えております。
でも近年、その横綱の振る舞いの一部が、批判の的になった事も事実です。勝負の結果に不満を示す態度や言葉遣い、優勝インタビューで観客に促した万歳三唱や三本締めなど、伝統を重んじる相撲協会とすれば、出すぎた言動(パフォーマンス)に映ったと思います。
外国出身横綱の草分けである曙や武蔵丸の時代には、貴乃花や若乃花の兄弟横綱がいて、優勝する他の横綱がいましたが、白鵬時代には、残念ながら、強い怖いライバルがいなかったのです。
君臨14年、一部評価が割れる所はありますが、横綱84場所、優勝45回は、今後当分は、敗られそうにない立派な金字塔です。
横綱白鵬は、歴史ある大相撲を支えてくれた立派な貢献者だったと思います。さらば、横綱白鵬! ありがとう!!
<2021年10月>
フリーアナウンサー 押阪 忍
1958年に現テレビ朝日へ第一期生として入社。東京オリンピックでは、金メダルの女子バレーボール、東洋の魔女の実況を担当。1965年には民放TV初のフリーアナウンサーとなる。以降TVやラジオで活躍し、皇太子殿下のご成婚祝賀式典、東京都庁落成式典等の総合司会も行う。2021年現在、アナウンサー生活63年。
日本に数多くある美しい言葉。それを若者に伝え、しっかりとした『ことば』を使える若者を育てていきたいと思っています。