【インタビュー】龍玄とし(Toshl)、林家たい平、画家として人としてお互いをリスペクトする2人がコンサート・絵画展 で共演!
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2022年放送のバラエティ番組で、ミュージシャンの龍玄とし(Toshl)さん、落語家の林家たい平さんという『異業種』の2人がコラボし、話題になった楽曲『しあわせになるんだよ』。
この2人のコラボが形を変え、2023年9月、石川県金沢市で再び見ることができます。
龍玄とし、林家たい平が再タッグ アーティストとして
龍玄としさんと林家たい平さんが再びタッグを組むのは、金沢市にある『石川県立音楽堂』で開催される絵画展『龍玄とし 音の世界を画く(えがく)』。
これまでにも、絵画展を開催してきた龍玄としさんは、自身が作詞・作曲・歌唱した楽曲を色彩で、造形で視覚化し描くことを基本コンセプトにしており、今回の『音の世界を画く』では、さらにその表現やメッセージが深まったといいます。
龍玄としさんの絵画はどの作品も基本的に横幅は5m~10mという大作ばかりで、その迫力に圧倒されます。
また、今回は龍玄としさんの新曲である『葉ざくら』をテーマにした新作も展示予定。
同楽曲は「限りある人生の大切な時間、つながる命をテーマにしたもの」と龍玄としさんは明かしており、新作の制作過程は心身を削りながら自分自身と対峙するようなヘビーなものだったという一方で、「とてもいい時間」とも語りました。
描いている期間は、自分の限りある命…そういうものと向き合う時間でもありました。
非常にヘビーでしたけど『葉ざくら』を描いている中で、自分の人生とは…とか生きるとは…とか、実際に『葉ざくら』の楽曲を流しながら描いたり、流してなくても頭の中でずっと鳴り響いていたり。
その音楽の深い部分に自分自身が溶け込んでいく中で、普段あまり考えないようなことも、絵を描いていると集中して考えている。考えているというか、その音、その歌そのものになっているというか。
その中で、生まれてくる色とか筆遣いがあり、数か月かけて描き切った時に、そこにちゃんとその答えが描かれていた…みたいな。そんな不思議な時空の流れの中に、いたように思います。
さらに、龍玄としさんの新作はもちろんのこと、武蔵野美術大学を卒業した落語家の林家たい平さんの作品が展示されるのも、今回の絵画展の注目すべき点です。
ゲストアーティストとして絵画展に参加することになった林家たい平さんは、龍玄としさんを1人の画家として尊敬しているといいます。
今までは歌で表現していたとしさんが、歌っていう表現から、いろいろな表現手段の中で絵を選ばれて。
絵の中でも表現がたおやかに、そして、何を表現したいっていうのが明確だったんですね。
何かの模写や、誰かを意識したものではなく、絵を見た瞬間にいきなり『としさん』だったんですよ。
初めて、龍玄としさんの作品を見た際、強い衝撃と感動を覚えたという、林家たい平さん。唯一無二の迫力に、強く惹かれるものがあったといいます。
アーティストとしてはもちろん、1人の人間としても、林家たい平さんが龍玄としさんを尊敬しているであろうことは、インタビュー中の発言の端々から感じることができました。
としさんの表現は、確実に『お客様ありき』なんですよね。自分の内面を表現しているだけではなく「この絵を見たお客様はどう感じてくれるだろう」っていう。
自分と縁がつながった人たちが、自分が表現したもので、何を感じて、何に前向きになって、何に力をもらえるかっていうのを、多分としさんは分かっている。
常にそういうものをアウトプットしているのが、としさんなのかなって。だからかっこいいんですよね。
こういった互いに対するリスペクトは、龍玄としさんも同じで、林家たい平さんの人間的な魅力が、作品にも反映されていると語ります。
絵って、描いた人の内面が表れるじゃないですか。対象物の捉え方が、すごく丁寧に、優しく、きめ細やかで。ふんわりあったかな真心で優しく包みこんで、大事にその命を描いてくださる。
描かれたお野菜やお花とか、そこにさりげなく記される言葉も、たい平さんそのものなんですよね。
30年前に知り合い、バラエティ番組をきっかけに再会。絵画展を開くまでに至った林家たい平さんとのめぐり合わせを振り返り、龍玄としさんは「こんな幸せなことはない」とも。
絵画展に展示されている2人の作品からも、きっとその思いが伝わってくるのではないでしょうか。
龍玄とし、プレミアムコンサートで初披露される姿にも期待
さらに絵画展『音の世界を画く』でのコラボだけでなく、林家たい平さんも出演者として参加する、プレミアムコンサートが開催されます。
龍玄としさんは、林家たい平さんの歌を「言葉を生業とされていらっしゃるからか、心に届く、心をつかむ」「伝え方の達人」と絶賛します。
プレミアムコンサートでは、林家たい平さんも龍玄としさんとともにデュエットで歌を披露予定だそうです。
バラエティ番組で龍玄としさんと歌った時のことを思い出し「としさんと歌っていると、涙が出るくらい自分が幸せな気分になる」と、林家たい平さん。
龍玄としさんが「声がピタっとあうから、2人の相性がいいのかな」と称していた2人のデュエットにも注目です。
また、龍玄としさんはほかにも今回のプレミアムコンサートの見どころを紹介しています。
今回の会場である『石川県立音楽堂』の邦楽ホールは、とても素晴らしいホール。座席は乾漆塗り、エレベーターやホールの扉も金箔、舞台は総桧張り、天井は船底天井が施され、会場自体が伝統工芸品!「金沢、素敵」と感じられるホールなんですよ。
なので、今回は邦楽という意味でいいますと、たい平さんと一緒に歌うこと、そして和太鼓にチャレンジしようと思っていて。
龍玄としさんが、ステージで和太鼓を披露するのは、今回が初めてとのこと。
金沢市は太鼓も有名で、今回のプレミアムコンサートでは、地元の和太鼓チームの若い人たちとともに、和太鼓を披露する予定だといいます。
そんな中、林家たい平さんから気になるひと言が!
としさんの落語を、みんな聞きたいと思うので、僕がプロデュースできれば、ね。
としさんが着物を着て、座布団に座るだけで、違う世界へファンをいざなってくれる。
絵と出会うのと同じように、「としさんがやる落語ってなんだろう」って、としさんをきっかけにして、落語に出会わせてくれる。
そういう、としさんになってもらいたい気持ちがありますよね。
林家たい平さんの話を聞いていた龍玄としさんからは「二人羽織で落語」「林家とし平で、お願いします」と冗談も飛び出すなど、終始、笑顔でお互いの話をする姿が印象的だった2人。
龍玄としさんにも、林家たい平さんをミュージシャンとしてどうプロデュースするかを尋ねてみました。
まず、髪型から変える(笑)
なお、9月24日のプレミアムコンサートに参加したファンクラブのメンバーを対象に、特別イベントも開催されます。
「歌を聴いてくれる人がいないと、僕は存在しないんです」と語るほど、龍玄としさんにとって、ファンの存在は大きなもの。
だからこそ、コンサートもイベントも毎回全力で『おもてなし』をするのだといいます。
聴いてくれるあなたがいるから、自分がいる。絵を見てくれる人がいるから、自分が描ける。だから『あなた』ありきなんです。
あなたがいなかったら、僕はない。そこには、感謝しかないです。そんなあなたがいなければ、僕は歌うことが叶わないといってもいいと思います。
多くの感謝が詰め込まれたプレミアムコンサートは9月24日に、ファンクラブメンバー限定のイベントは、前日の23日に開催予定。
林家たい平さんの作品と、龍玄としさんの新作が見られる絵画展『音の世界を画く』は、同月19~24日にかけて開催されます。
いずれも、会場は石川県金沢市の『石川県立音楽堂』です。訪れた人にとって、アートや音楽、新しい世界に触れるきっかけになることでしょう。
龍玄とし絵画展 音の世界を画く
期間:2023年9月19~22・24日
時間:9月19~21日(11時~16時45分/45分の入れ替え制)
9月22日(11時~17時45分/45分の入れ替え制)
9月24日(10時~17時45分/45分の入れ替え制)
場所:石川県立音楽堂 交流ホール(石川県金沢市昭和町20-1 地下1階)
龍玄とし・プレミアムコンサート『しあわせになるんだよ』
期間:2023年9月24日
時間:(昼の部)12時開場/12時30分開演/14時15分頃終演予定
(夕方の部)16時開場/16時30分開演/18時15分頃終演予定
場所:石川県立音楽堂 邦楽ホール(石川県金沢市昭和町20-1)
チケットは、石川県立音楽堂チケットボックスで先行販売。コンサートチケット、絵画展チケットとも販売中
石川県立音楽堂
お問い合わせ:076-232-8632
2023年8月16日(水)10時から、チケットぴあでも、コンサートチケット、絵画展チケットとも販売開始。詳しくはホームページでご確認ください!
Toshl Official WEBSITE
[文・構成/grape編集部]