女性の管理職が多い『ある企業』 社長に理由を聞いてみると? 提供:BATジャパン By - grape編集部 公開:2024-03-08 更新:2024-03-13 インタビュー会社国際女性デー2024 Share Post LINE はてな 性別に関係なく社会で長く活躍できるよう、各所でさまざまな取り組みが行われている令和の時代。 しかし、2023年時点での日本の女性管理職比率は平均9.8%※と低く、まだまだ改善の余地があるといえるでしょう。 そんな中、同年現在で女性管理職の比率が約40%と、平均を大きく上回っている企業があります。 それは、マルチカテゴリー消費財メーカーであるBATジャパン。 ここで歩みを止めるつもりはありません。 そう語るのは、同社のエマ・ディーン社長です。 女性が活躍できる会社の環境や取り組みなどについて、お話をうかがいました。 エマ・ディーン(Emma Dean) イギリス生まれ、オーストラリア育ち。大学を卒業後、多国籍企業のオーストラリア法人に入社。 その後、オーストラリア、ニュージーランド、中国にて、マーケティングのエキスパートとして勤務。 2020年、BATに入社。香港で勤務後、日本に異動し、2021年には、BATジャパン初の女性マーケティングダイレクターに就任。 2023年、BATジャパンの社長に就任。また、日本・韓国・台湾・香港・マカオのエリアダイレクターも兼任する。 エマ社長 ジェンダーバランスの問題については、何年も前から取り組んでいて、働く女性が出産や介護などのライフイベントを迎えた時「企業としてどのようにサポートするのか?」を常に考えてきました。例えば、産休や育児、介護休暇から復帰しやすいような仕組み作り、復帰後のキャリアアップのサポート、フレキシブルな勤務体制作りなど、キャリアを中断しなくて済むようなシステムの構築が大切です。そして、これは女性に限った話ではありません。性別に関わらずライフイベントの変化は起こりうることです。 エマ社長 現在、BATジャパンでは、女性管理職比率が約40%となっていますが、BATグループ全体では、2025年までに45%にするという目標を掲げており、日本でもここで歩みを止めるつもりはありません。企業がこのような目標を持つことは、女性社員たちが「女性でもこういうビジョンを描けるんだ!」という高い志を持つことにもつながるので、すごく意義があることだと思います。 数多くの女性が活躍するBATジャパン。女性管理職比率は、この5年間で22%から約40%まで急上昇しました。 その背景には『多様性を認め、受け入れて生かすこと』を意味する『Diversity & Inclusion(以下、D&I)』への積極的な取り組みがあるといいます。 エマ社長 現在、BATジャパンでは25か国以上の人々が働いています。多様な人材がいることが、BATジャパンの強みであり、進化し続ける世界中の消費者のニーズをよりよく理解することを可能にしています。 異なるバックグラウンドを持つ人々を包括して、公平な環境を作るためには「彼ら、彼女らが何を欲しているのか」を理解しようとすることが大事です。「現在の制度が今のニーズに合っているか?」と常に考え、見直していく必要があります。 BATジャパンでは、性別だけでなく、国籍、世代、キャリアなど、多種多様な人々が勤務し、それぞれが強みを生かして活躍しているのです。 『一人ひとりの考え方やバックグラウンドを尊重し、企業文化を柔軟に変革していくことが、強い組織を作るためのカギ』とエマ社長は語りました。 エマ社長 例えば、新型コロナウイルス感染症が流行した時、多くの企業がテレワークの導入など、フレキシブルな環境にせざるを得なくなりました。 でも、それがきっかけで「実は毎日出社しなくても仕事ってできるんだ」という気付きになりましたよね。 こういう気付きをもとに、フレキシブルな環境をどんどん整えていきたいと思っています。 エマ社長自身、初めて中国で勤務した際には、市場の大きさがこれまでとまったく違うこと、また、文化や言語などの違いから、大きなカルチャーショックを受けたといいます。 しかし、文化の異なる環境に身を置き、さまざまなバックグラウンドを持つ人々と関わり続けたことで、視野が広がり、仕事に対する考え方も大きく変わったそうです。 最後に、エマ社長に今後さらにD&Iを推進していくための展望を聞きました。 エマ社長 BATグループは『A Better Tomorrow™(よりよい明日)』というパーパスを掲げています。これはお客様だけでなく、従業員や地域社会を含むすべてのステークホルダーのための共通価値を創造するという意味が込められています。これを実現するためには、日常的に多様な視点を共有することが大切です。いろいろな視点、いろいろな経験、そしていろいろな背景を織り交ぜれば、それだけ企業のパフォーマンスは高くなります。これからも引き続き、積極的に情熱をもってD&Iを推進していきたいと思っています。 「D&Iに取り組むことが私のパッション(情熱)」とも語ったエマ社長。 取材後にオフィスを見学させてもらったところ、オープンな環境で国籍、性別、世代などが異なる多種多様な人々が、自分らしく働いている印象を受けました。 筆者はとても新鮮に感じましたが、D&Iが進んでいけば、この光景が当たり前になっていくのかもしれません。 BATジャパンは、今後も日本のD&Iをリードし続けていくことでしょう。 ※ 帝国データバンク『女性登用に対する企業の意識調査(2023年)』より [文・構成/grape編集部] Share Post LINE はてな
性別に関係なく社会で長く活躍できるよう、各所でさまざまな取り組みが行われている令和の時代。
しかし、2023年時点での日本の女性管理職比率は平均9.8%※と低く、まだまだ改善の余地があるといえるでしょう。
そんな中、同年現在で女性管理職の比率が約40%と、平均を大きく上回っている企業があります。
それは、マルチカテゴリー消費財メーカーであるBATジャパン。
ここで歩みを止めるつもりはありません。
そう語るのは、同社のエマ・ディーン社長です。
女性が活躍できる会社の環境や取り組みなどについて、お話をうかがいました。
エマ・ディーン(Emma Dean)
イギリス生まれ、オーストラリア育ち。大学を卒業後、多国籍企業のオーストラリア法人に入社。
その後、オーストラリア、ニュージーランド、中国にて、マーケティングのエキスパートとして勤務。
2020年、BATに入社。香港で勤務後、日本に異動し、2021年には、BATジャパン初の女性マーケティングダイレクターに就任。
2023年、BATジャパンの社長に就任。また、日本・韓国・台湾・香港・マカオのエリアダイレクターも兼任する。
ジェンダーバランスの問題については、何年も前から取り組んでいて、働く女性が出産や介護などのライフイベントを迎えた時「企業としてどのようにサポートするのか?」を常に考えてきました。
例えば、産休や育児、介護休暇から復帰しやすいような仕組み作り、復帰後のキャリアアップのサポート、フレキシブルな勤務体制作りなど、キャリアを中断しなくて済むようなシステムの構築が大切です。
そして、これは女性に限った話ではありません。性別に関わらずライフイベントの変化は起こりうることです。
現在、BATジャパンでは、女性管理職比率が約40%となっていますが、BATグループ全体では、2025年までに45%にするという目標を掲げており、日本でもここで歩みを止めるつもりはありません。
企業がこのような目標を持つことは、女性社員たちが「女性でもこういうビジョンを描けるんだ!」という高い志を持つことにもつながるので、すごく意義があることだと思います。
数多くの女性が活躍するBATジャパン。女性管理職比率は、この5年間で22%から約40%まで急上昇しました。
その背景には『多様性を認め、受け入れて生かすこと』を意味する『Diversity & Inclusion(以下、D&I)』への積極的な取り組みがあるといいます。
現在、BATジャパンでは25か国以上の人々が働いています。
多様な人材がいることが、BATジャパンの強みであり、進化し続ける世界中の消費者のニーズをよりよく理解することを可能にしています。
異なるバックグラウンドを持つ人々を包括して、公平な環境を作るためには「彼ら、彼女らが何を欲しているのか」を理解しようとすることが大事です。「現在の制度が今のニーズに合っているか?」と常に考え、見直していく必要があります。
BATジャパンでは、性別だけでなく、国籍、世代、キャリアなど、多種多様な人々が勤務し、それぞれが強みを生かして活躍しているのです。
『一人ひとりの考え方やバックグラウンドを尊重し、企業文化を柔軟に変革していくことが、強い組織を作るためのカギ』とエマ社長は語りました。
例えば、新型コロナウイルス感染症が流行した時、多くの企業がテレワークの導入など、フレキシブルな環境にせざるを得なくなりました。
でも、それがきっかけで「実は毎日出社しなくても仕事ってできるんだ」という気付きになりましたよね。
こういう気付きをもとに、フレキシブルな環境をどんどん整えていきたいと思っています。
エマ社長自身、初めて中国で勤務した際には、市場の大きさがこれまでとまったく違うこと、また、文化や言語などの違いから、大きなカルチャーショックを受けたといいます。
しかし、文化の異なる環境に身を置き、さまざまなバックグラウンドを持つ人々と関わり続けたことで、視野が広がり、仕事に対する考え方も大きく変わったそうです。
最後に、エマ社長に今後さらにD&Iを推進していくための展望を聞きました。
BATグループは『A Better Tomorrow™(よりよい明日)』というパーパスを掲げています。これはお客様だけでなく、従業員や地域社会を含むすべてのステークホルダーのための共通価値を創造するという意味が込められています。これを実現するためには、日常的に多様な視点を共有することが大切です。
いろいろな視点、いろいろな経験、そしていろいろな背景を織り交ぜれば、それだけ企業のパフォーマンスは高くなります。これからも引き続き、積極的に情熱をもってD&Iを推進していきたいと思っています。
「D&Iに取り組むことが私のパッション(情熱)」とも語ったエマ社長。
取材後にオフィスを見学させてもらったところ、オープンな環境で国籍、性別、世代などが異なる多種多様な人々が、自分らしく働いている印象を受けました。
筆者はとても新鮮に感じましたが、D&Iが進んでいけば、この光景が当たり前になっていくのかもしれません。
BATジャパンは、今後も日本のD&Iをリードし続けていくことでしょう。
※ 帝国データバンク『女性登用に対する企業の意識調査(2023年)』より
[文・構成/grape編集部]