『集合住宅の火事』に立ち向かった人の格好が…投稿に「笑った」「素晴らしい!」
公開: 更新:
郵便局で1円切手を買おうとした女性 局員からの助言に「知らなかった!」「私も欲しい」2024年10月1日に郵便料金が変更。もともと持っていた切手を使いたくて、1円切手を買いに郵便局を訪れると…。
母親が作った高校生息子の弁当 「こんな日があっても…」と投稿した写真が?母親のりぃまる(@ri_maru0513)さんが、高校生の息子さんに作ったお弁当をXで投稿したところ、たくさんの『いいね』が寄せられました。
- 出典
- @asobiworld
いつ発生するかが分からない住宅火災は、身近な脅威です。
総務省消防庁によると、2023年1~3月に発生した住宅火災による死者数は、384人とのこと。
消防法によって、集合住宅には火災報知機や消火器などが設置されていますが、いざという時に適切な判断で動けるかは、知識や経験によるところもあるでしょう。
コスプレイヤーの、あそびわーるど雷さん(@asobiworld)は、集合住宅で発生した火災についてSNSに投稿。
まさかのタイミングで消火活動をすることになった経緯をつづり、人々の注目を集めました。
火事でパニック!助けを求められた『ご近所さん』の活躍
その日、コスプレのイベントに行く準備をして、家を出ようとしていた投稿者さんは、玄関のドアを激しく叩く音に気付きました。
本来であれば、アニメやゲームなどのキャラクターに扮した姿で、訪問者と対面はしたくないもの。ですが、鬼気迫る様子に投稿者さんがドアを開けると、5歳の子供が立っていました。
投稿者さんが「どうしたん?」と声を掛けていると、子供の母親が叫びながら廊下を走って来るではありませんか!
「火事ですー!消火器、どうやって使うんですかー!」
※写真はイメージ
実はこの時、子供がトースターにおもちゃを入れて遊んだことが原因で、同じ階に住んでいる親子の家から出火していたのでした。
母親には2歳の子供もいたので、消火に向かうと子供たちが危ないかもしれません。
事情を理解した投稿者さんは、消火器を受け取ると非常ベルを鳴らし、「消防に連絡して!」と母親に頼んで駆け出します。
炎に立ち向かったコスプレイヤー
親子の家の玄関に入ると、キッチンのほうで炎がごうごうと立ち上がっていました。
一般に初期消火が可能なのは、天井に火がまわるまで。
天井に火がまわっていた場合、現場に到着する消防隊に任せるものですが、投稿者さんは消防局に広報として勤めた経験があり、救命や防災などについて熟知していました。
まず、玄関のドアに靴を挟んで閉じないようにすると、消火器の消火栓を抜き、キッチンの炎めがけて噴出。
※写真はイメージ
その時、煙が立ち込めたため、死に至る可能性もある『一酸化炭素中毒』にならないよう、ベランダの窓を開けた後、急いで玄関を飛び出します。
燃え広がることは食い止められましたが、すぐに部屋に戻るのも危険だと、投稿者さんは知っていました。
「消火器で鎮火したけど、再び火が出る可能性があるから、消防が対処するまで部屋に入らないで」と母親に伝え、廊下で怖がっていた2児のそばにいるよううながしたのでした。
そうしている内に、消防車が複数台到着。安心できる状況になったため、投稿者さんは抱えていた消火器を置き、こう告げます。
「後は消防署に任せたらいいよ。私はこれから仕事に行かないといけないから」
車に向かう投稿者さんが手にしたのは、日輪刀。
そう、投稿者さんは漫画『鬼滅の刃』に登場する、『水の呼吸』の使い手であるキャラクター、冨岡義勇のコスプレをしていたのです!
投稿者さんは、よかeco面隊(@yokaecomentai)というコスプレボランティアチームのリーダーをしており、普段から衣装を身に着け、地域のゴミ拾いやビーチクリーンなどの環境保全活動を行っていたため、とっさの時でも動けました。
冨岡義勇の姿で見事に炎を鎮め、車に向かう背中は、親子の目に頼もしく映ったことでしょう。
キャラクターと合いすぎるシチュエーションの人助けに、ネット上では称賛の嵐となっています。
・コスプレ姿に笑ってしまったけれど、すごく参考になる話だった。
・すごいよ…鎮火して人命を救ったあなたはヒーローだ!
・元消防士は、ある意味で本物の『水の呼吸』の使い手ですね。
・トースターは、掃除を怠った時に出火したことがあります。火災は本当に怖いので、みなさん気を付けて!
投稿者さんが行動できたのは、消防局に勤めていた経験から、火災発生時にどう動いたらいいかを身体で覚えていたため。
一般の人が同じように動くのは危険な面があるため、十分な注意が必要です。
一方で、非常時への対処を学ぶため、救命講習や防災訓練などに参加することは大切。
どんなタイミングであろうと、自分にできる最善の行動ができるよう、常日頃から備えておきたいですね。
[文・構成/grape編集部]