『上質』を選ぶために必要なもの 限られた時間を生きる自分に大切なことが見えてきた
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吉元由美の『ひと・もの・こと』
作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。
たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。
これからは、上質を選ぶ
年明けから、インプラントを入れるための治療に入ります。それも2本。抜歯をし、人工骨移植をし、それからインプラント手術をして……と、10ヶ月ほどの治療期間になりそうです。
「食いしばり」で歯にヒビが入り、そこからばい菌が入ったことが原因。歯ぎしりはしないと思うのですが、どうも寝ている間に歯を食いしばっていたらしいのです。
インプラント治療は自費診療なので、見積もりを見て(やはり……)と思わずため息が出ました。
でも、これから先の20年、おいしく食事を楽しむためにはいいんじゃないか。ケチってはいられない。そう思ったとき、限られた時間を生きる自分に何が大切で、どんなことが必要なのか見えてきたのです。
「上質を選ぶ」
自分の心や感性にとって心地のいいこと、手触りの良いものを選んでいくということ。それは贅沢をするとか、高級志向ということではないのです。
限られた時間とお金ですから有効に、有意義に使いたい。特に、時間は取り戻すことができません。そして、体力も確実に衰えていることも無視できなくなりました。
そんな中で、本当に楽しめるものを選んでいく。それが私にとっての『上質』なのです。
例えば、素晴らしい音楽家の演奏は、生きているうちに聴いてみたい。素晴らしい才能と将来性を持った若手の演奏家の奏でる音楽も聴いてみたい。
食についても、家ではささやかであってもおいしく、そして美しい器でいただきたい。外食をするなら、美味しい!と感動できるレストランを選びたい。
少々の贅沢は自分へのギフトという気持ちも大切かもしれません。
ファッションも、少しでいいので本当に気に入った良いものを持っていたいと思うのです。
海外のファッションチェックのYouTubeを見ていると、ファストファッション・ブランドの服に、ハイブランドのバッグを合わせていたり。何気ないTシャツにジーンズに、ティファニーのボリュームのあるバングルをしていたり。
そんな自由さは素敵だと思うのです。
上質なものを選んでいくためには、自分の感性の感度を高めていくこと。そして、美しいものを見極める審美眼も必要です。
そして、何よりも自分の時間を大切にするという意識が求められるのです。必要のないものを減らし、手元に残すものは何か。
これからは、形のない上質なものが残っていくのかもしれません。『感動』を心に刻んでいく。味わい尽くす。
限られた時間だからこそ、これまで以上に大切にしたい。食いしばらなくてもいい日々を過ごせるように。
いのちを紡ぐ言葉たち かけがえのないこの世界で
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※記事中の写真はすべてイメージ
作詞家・吉元由美の連載『ひと・もの・こと』バックナンバー
[文・構成/吉元由美]
吉元由美
作詞家、作家。作詞家生活30年で1000曲の詞を書く。これまでに杏里、田原俊彦、松田聖子、中山美穂、山本達彦、石丸幹二、加山雄三など多くのアーティストの作品を手掛ける。平原綾香の『Jupiter』はミリオンヒットとなる。現在は「魂が喜ぶように生きよう」をテーマに、「吉元由美のLIFE ARTIST ACADEMY」プロジェクトを発信。
⇒ 吉元由美オフィシャルサイト
⇒ 吉元由美Facebookページ
⇒ 単行本「大人の結婚」