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伝えたい想いを育てる方法と、自分らしく生きるための心の扉

By - 吉元 由美  公開:  更新:

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下を向く女性の写真

吉元由美の『ひと・もの・こと』

作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。

たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。

心の扉、そっと閉めることがあってもいい

作詞家としてデビューして、今年40周年を迎えました。

これまで多くの音楽関係の人たちと仕事をしてきたのですが……知っている人はいても、友人と呼べる人は15人いるかいないか。

この人数が多いのか少ないのかはわかりませんが、ちゃんと「人脈」(この言葉、好きではないです)を作っていたら仕事の幅も広がっていたかもしれない……と思うこともありました。

でも、それができなかったんですね。忙しかったこともありますが、人見知りだったというのも正直なところです。

女性の写真

同年代の作家が集まる会があり、一度誘われたことがありました。

同業の人と話すのが苦手、というのもあったのですが、業界の話題や噂話についていけず、「ここは私の場所ではないな」という感じがしたのです。

1人の女性の写真

「ここは私の場所ではないな」という感覚は、年を重ねるごとに強くなってきました。

この感覚には正直でありたいと思います。

居心地の悪い場所にいる時間はもったいない。

もう「人脈」を広げるためのおつきあいも、居心地の悪いおつきあいもいらない。

心から安らげる、大切なつながりの友達がいればいいな、と思うようになりました。

自分から出会いを求めて出かけなくても、出会うべき人とは出会うものなのです。

結婚相手やパートナーを求めているとしたら、自分の中でしっかりと「結婚すると決める」。

この覚悟が出会いを引き寄せます。

扉を閉める写真

自分の居場所でないと感じたら、そっと心の扉を閉める。

自分の中に違和感のあるエネルギーを入れないこと。

これができるようになると、とても楽になります。

人と人の間には、さまざまな関係性がありますから、自分に合わないすべてを絶つのはむずかしいでしょう。

そんなときは、その場から心をそっと離す。

世の中の情報も、他人に関する情報にも、心がささくれ立つことがあります。

SNSなどの混沌とした言葉に触れると自分自身が濁るような。

心の扉を閉めるのは、自分を守ることなのです。

窓を開ける女性の写真

もちろん、心をオープンにすることは大事です。

世界に向かって心を開く快感があり、多くの可能性が見えてくる。基本はこうありたい。

その上で、「ここは自分の居場所でないな」と思う場では、そっとそっと心の扉を閉めてもいいのです。

自分らしく、自分が心地よく。限られた時間、時を重ねるほど心から自分が喜べる場所が大切になってくるのです。

言葉は、伝えたいことがあって生まれるもの。

もしも言葉や表現を豊かにしたいと思ったなら、伝えたいことを増やしていくこと。

何かに感動したとき、誰かに伝えたいと思うものです。

ささやかなことにも心を震わせるセンスを持ち続けることが、言葉を豊かにすることにつながります。

スマートフォンを持つ写真

SNSという空間の中で、誰もが伝えたいことを伝えたいだけ、伝えられる時代になりました。

それも世界発信、すごい時代です。

さてそこで大切なのは、何をどう伝えるかということです。

言葉はその人を語ります。言葉の向こうにその人が見えるのです。

いのちを紡ぐ言葉たち かけがえのないこの世界で

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吉元 由美
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※記事中の写真はすべてイメージ


[文・構成/吉元由美]

吉元由美

作詞家、作家。作詞家生活30年で1000曲の詞を書く。これまでに杏里、田原俊彦、松田聖子、中山美穂、山本達彦、石丸幹二、加山雄三など多くのアーティストの作品を手掛ける。平原綾香の『Jupiter』はミリオンヒットとなる。現在は「魂が喜ぶように生きよう」をテーマに、「吉元由美のLIFE ARTIST ACADEMY」プロジェクトを発信。
吉元由美オフィシャルサイト
吉元由美Facebookページ
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