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観葉植物の土にカビが生える原因とは?取り除く方法や予防策を解説

By - grape編集部  公開:  更新:

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観葉植物の土にカビが生える原因とは?取り除く方法や予防策を解説

※写真はイメージ

観葉植物の土に『白いカビ』が生えているのを見て、驚いた経験はありませんか。 観葉植物の土にカビが生えた場合、植物にはどのような影響があるのでしょうか。

観葉植物の土に生えたカビは、そのままにしておくと植物の生育に悪影響をおよぼしたり、アレルギーの原因になったりする可能性があるため、注意が必要です。

本記事では、観葉植物の土にカビが生える原因やその対処法、再発を防ぐヒントについて解説します。

観葉植物の土にカビが発生する原因

観葉植物の土にカビが発生する原因

※写真はイメージ

観葉植物の土にカビが生える主な原因は、水のやりすぎや排水不良による湿度の高さ、通気性の悪さ、土に含まれる有機物などにあるといわれています。

それぞれの要因が、どのように影響するのかを見ていきましょう。

観葉植物の土には白いカビが生えやすい

カビが繁殖するには『栄養、水分、温度』の3つの要素が必要だと考えられています。観葉植物の土は、3つすべてを満たしているといえるでしょう。

特に、室内で育てていると、風通しが悪いため湿度がこもりやすくなるようです。また、水やりをしすぎると土が常に湿った状態になり、カビが広がりやすくなるのだとか。

観葉植物に生えやすい『白カビ』は、有機物をエサにする性質があるようです。観葉植物用の土には、腐葉土やウッドチップなどの有機物が多く含まれているため、白カビが発生しやすい条件がそろっているといえるでしょう。

カビが発生しやすい室内環境

カビの発生を防ぐには、室内の湿度を50~60%に保ちましょう。

温度が低い状態で加湿器を付けると、部屋の中に湿気がたまりやすくなります。また、暖房による乾燥を防ぐために加湿器を使用したことにより、湿度が上がりすぎて結露が発生するケースもあるようです。

その結果、カビにとって快適な空間ができ上がります。加湿器とエアコンを併用する場合も、湿度を50~60%に保つことを心がけましょう。

また、エアコンのフィルターや加湿器のタンク掃除を定期的に行うことも大切です。

カビの除去や対処の方法

カビの除去や対処の方法

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観葉植物の土にカビが生えているのを見つけた際に、慌てて水を与えたり、こすり落としたりすると、カビを広げてしまう恐れがあります。

また、土の表面のカビを除去しても、中に菌糸が残っていると再発する可能性が高いため、以下の方法で適切に除去しましょう。

カビを除去する手順

室外で新聞紙などに土を広げ、カビが生えている部分をスプーンやハンドスコップで取り除きます。その後に、アルコールや酢、『木酢液(もくさくえき)』などを薄めた液体を作り、全体にスプレーしましょう。

『木酢液』とは、木材を炭化する際に出る液体のことで、防虫効果が期待できるといわれています。酢も同様にカビの繁殖を抑えてくれるそうですが、多用すると根や土壌に悪い影響を与える可能性があるのだとか。かけすぎないように注意してください。

カビの除去後は、日光が当たる明るい場所で、土をしっかりと乾かしましょう。

重度の場合は植え替えが有効

カビの繁殖が進み、土全体に広がっている場合は『植え替え』を検討してください。元の土にはカビや菌が残っている可能性が高いため、できれば処分して、新しく『観葉植物用の培養土』を用意することをおすすめします。

元の鉢を使用する場合は、鉢自体にカビの胞子が付着している可能性があるため、内側を中性洗剤などで洗い、しっかりと乾かしてください。

また、植え替えの際には根を優しく扱いましょう。古い土を軽く落として、きれいにすることが大切です。

観葉植物のカビを予防するための環境作り

観葉植物のカビを予防するための環境作り

※写真はイメージ

カビを除去した後に、再度カビが生えないようにするためには、環境を見直す必要があります。

観葉植物の置き場所と、使用する土や鉢を見直して、カビが好む条件を減らしましょう。

ここからは、観葉植物にカビが生えるのを防ぐ方法を紹介します。

湿度や風通しを見直して再発を防止する

カビ対策の基本は、湿気をためないことです。

まずは、観葉植物の置き場所を見直しましょう。なるべく直射日光が当たらない明るい場所かつ、風通しがよいところに置くことをおすすめします。

風通しのよくない場所しかスペースを確保できない場合もあるかもしれません。その場合は湿気がこもりやすく、カビの温床になりやすいため、サーキュレーターなどで室内の空気を循環させてください。

室内の湿度が50~60%であれば、植物にとって快適で、カビが発生しにくい環境となるでしょう。

水はけのよい土と鉢を選ぶ

観葉植物の土にカビが生えるのを防ぐためには、水はけのよさも重要です。

観葉植物用の土には多くの種類がありますが、水はけのよさを重視して選びましょう。『赤玉土』や『パーライト』『バーミキュライト』などをブレンドした土がおすすめです。

また、土を入れる鉢も見直しましょう。底に穴がない鉢は水がたまりやすく湿気が逃げにくいため、カビが発生する原因となります。

底穴のある鉢を使い、通気性のよい軽石で作られた『鉢底石(はちぞこいし)』を入れて排水性を高めましょう。鉢底石を入れることで、水分量を適切に保ち、空気の入れ替えもできるといわれています。

鉢の下の受け皿に水がたまっていないかも、チェックしてください。たまった水をこまめに捨てることで、根腐れやカビのリスクを減らせるでしょう。

カビが観葉植物と人間に与える影響

観葉植物の土に生える白いカビは、植物に直接害を与えることは少ないとされています。

しかし、観葉植物の葉や茎に生えるカビの中には、根腐れや生育不良の引き金となるものもあるようです。根が傷んでいる場合は、そこからカビが侵入して病気を引き起こすケースもあるでしょう。

また、カビの胞子が空気中に漂うことで、アレルギーや気管支炎のリスクが生じるという人間への影響もあるといわれています。子供や高齢者、アレルギー体質の人がいる家庭では注意が必要です。

健康な観葉植物を育てるために必要なケア

健康な観葉植物を育てるために必要なケア

※写真はイメージ

観葉植物のカビを防ぐには、葉や茎、土の状態を確認する習慣を付けましょう。カビの兆候である『白い糸状』や『粉状』のものを見つけたら、すぐに対応することが大切です。

日常的なケアを継続することで、観葉植物の健康を保ちつつ、カビのリスクを軽減することが期待できます。私たち人間も、観葉植物と一緒に気持ちよく過ごせるよう、カビ対策を習慣化しましょう。

ここからは、観葉植物を健康に育てるためのポイントを紹介します。

水やり

水やりは、毎日するのではなく、指で土の湿り気を確認して表面が乾いていたら行いましょう。受け皿に水がたまっている場合は捨ててください。

また、季節によって水やりの頻度を変えることも重要です。植物にとって成長期である春や夏には、水分が必要ですが、湿気が多い梅雨の時期や秋冬は水のやりすぎに注意してください。

通気性の確保

土が固まるのを防ぎつつ通気性を確保するために、必要に応じて軽くかき混ぜましょう。

また、根が成長すると根詰まりを起こして水はけが悪くなるため、数年に一度の割合で植え替えることをおすすめします。

葉が密集している場合は、間引きや配置調整をして風通しをよくしましょう。鉢同士の間隔を空けて並べることも大切です。

環境の管理

観葉植物を置いている部屋は、湿気がこもらないよう3〜5時間をめどに窓を開け、室内の空気を入れ替えましょう。

カビの発生や繫殖を防ぐには、扇風機やサーキュレーターで弱めの風を当てて、空気の流れを作ることがポイント。

また、湿度が高い時期には除湿器の使用がおすすめです。

定期的なメンテナンス

枯れた葉や茎は、カビの栄養源になるため早めに取り除いてください。ほこりも定期的に取り除き、鉢の底の排水穴が詰まっていないかを確認することも大切です。

カビを予防するためには、市販の殺菌剤や、防カビ剤を利用するのも効果的でしょう。

観葉植物のカビを予防するためには環境を整えよう

観葉植物の土にカビが生えるのは、過度な湿気や、換気不足が原因です。観葉植物の土にカビが生えるのは、過度な湿気や、換気不足が原因だと考えられています。適切な水やりと定期的な換気によって、カビの発生を未然に防ぎましょう。

水やりの頻度を調整するだけでなく、排水ができているかも確認する必要があります。風通しのよい場所での管理や、余裕を持たせる配置も効果的だといわれています。

カビが発生してしまった場合はすぐに取り除き、必要に応じて植え替えをしてください。土の表面をかき混ぜたり、防カビ効果のある薬剤を活用したりするのも対処法の1つです。

観葉植物と上手に付き合うためには、適切な環境管理と定期的なケアが欠かせません。観葉植物のカビを予防するために、適切な環境を整えましょう。


[文・構成/grape編集部]

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