千葉県で7人が『食中毒で救急搬送』 まさかの原因に「ゾッとする」「知らなかった…」
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2023年5月31日、千葉県はウェブサイトを更新し、県内で発生した食中毒の事例について公表。
同月29日、同県にある夷隅(いすみ)郡の消防本部から、住民7名の集団救急搬送が報告されたといいます。
前夜の行動が原因で、7名もの人々がほぼ同時に体調不良を訴えた、今回のケース。その元凶は、食材の勘違いでした。
スイセンの球根をタマネギと勘違いし、7人が救急搬送に
同県の健康福祉部衛生指導課によると、今回の集団救急搬送の直接的な原因は、スイセンの球根の誤食。
搬送の前日である同月28日夜、71~87歳の男性2名と、女性5名は知人から譲り受けたスイセンの球根をタマネギと勘違いし、ポトフを調理したといいます。
食事からおよそ半日後、ポトフを口にした7名は全員、嘔吐や腹痛などの症状をもよおし、医療機関を受診する結果になったのだとか。
幸い、ポトフを口にした7名は回復が確認されており、入院の必要はないといいます。
※写真はイメージ
全国で報告される『スイセンの誤食』による食中毒
今回のような、スイセンと食材を勘違いしたことによる食中毒は、これまでも全国で報告されています。
2023年3月には茨城県で、スイセンの球根をタマネギと勘違いし、カレーを食べた一家3名が食中毒になったケースもありました。
植物に詳しくない人は、「なぜ、そんな間違いが起こってしまうのか」と疑問に思うことでしょう。
しかし、スイセンの球根とタマネギの誤食は珍しいことではないのです。
スイセンの球根
タマネギ
有毒の植物であり、中でも球根の部分には多くの毒成分が含まれている、スイセン。口にすると嘔吐や下痢などの症状をもよおし、海外では食中毒による死亡例も報告されています。
また、ニラによく似た葉の部分にも毒成分が含まれており、こちらも誤って口にした人が食中毒になる事例が絶えません。
千葉県で起こった今回のケースに対し、ネットからは「スイセンが有毒だなんて知らなかった…」「全員に症状が出るだなんてゾッとする」といった声が上がっています。
誤食による食中毒を防ぐには?
有毒の身近な植物は、スイセン以外にも存在します。そのため、すべての有毒植物を覚えるのは難しいでしょう。
よく原因として報告されるのが、『近所の人にもらった植物を、野菜と勘違いした』というもの。
誤食による食中毒を防ぐため、各自治体は「人からもらったものは、安易に口にしない」という対策を呼び掛けています。
近所付き合いで、近隣の人から自家栽培した『野菜』をおすそ分けしてもらっても、なんらかの勘違いが生じているかもしれません。有毒の植物を手渡される可能性もあるのです。
最悪の場合、命を落とす可能性もある食中毒。直接体内に取り入れるものだからこそ、料理の際は慎重になりたいですね。
[文・構成/grape編集部]