疑ってしまうことが多い世の中で『本当のこと』を見つける方法
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吉元由美の『ひと・もの・こと』
作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。
たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。
この世界の『裏表』の中で思うこと
娘が小学生のとき、『裏表』のあるお友達の話をしてくれたことがありました。
「大好き」と言いながら、陰で悪口を言っている。
『裏表』があるのは、よくないと思う。
そんなことを話してくれました。そこで娘に尋ねました。
「あなたには裏表はないの?」
すると、娘はさらっと答えました。
「私は、裏が表だから」
え? どういうこと? 裏があるけれど、それが表ということ? 全部が裏ということ? え? 表が裏ということ?
頭が混乱したのですが、その真意は未だわからず。
でも本人を見ていると、裏が表、というのもわからなくもありません。
私たちに見えている『表』は、本当に『表』なのか。
もしかしたら『表』に見えているのは、『裏』なのではないか。
実は『裏』が真実で、本当は『表』なのではないか。
こう書きながら混乱してしまうのですが、よく世の中を観察していると、そう疑ってしまうことが多々あります。
国際的にも日本にも、日々いろいろなことが起こります。
メディアで報道されていることがすべて本当のことなのか。
都合のいいことを見せられているのではないか。
記者やキャスターの考えや思想が反映されていないとは限らない。
つい疑心暗鬼になってしまうのです。
もちろんジャーナリストの矜持を感じる報道もあります。
実際、紛争地帯での取材は命懸けです。
私たちは現実に起こっていることをそのまま知りたい。
しかしその一方で報道しない自由もあり、編集の仕方によっては歪曲して伝わることもあるのも事実です。
例えば、紛争の当事国のリーダーの主張を平等に聞きたい。
しかし、実際にはそうなっていないことが多いのではないか。
主張を切り取りで伝えられたら、それぞれの真意を汲み取れないこともあるでしょう。
また、報道は私たちの感情に訴えかけてくるという怖さがあることも、頭の片隅に置いておきたいことです。
今、この世界を動かしているのは、80数億人の人間の1パーセントにも満たない人間でしょう。
そこには私たちが知り得ない思惑や意図が渦巻いているのかもしれません。
そこを追求しようとすると陰謀論と言われてしまいそうですが、あまりにも多くの思惑や意図が交錯し、『本当のこと』がどこにあるのかわからなくなっている。
世界はあまりにも複雑になりすぎました。
そんな中で大切なことは、『偏らない』ということなのではないかと思っています。
客観的に物事を見る。
そして、多方面の意見や見解を調べてみる。その交差したところに、真実があるのではないでしょうか。
「私は、裏が表だから」
娘のこの言葉の深遠に辿り着かず彷徨うばかりですが、この言葉も頭の片隅に置いて社会を眺めてみようと思います。
いのちを紡ぐ言葉たち かけがえのないこの世界で
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※記事中の写真はすべてイメージ
作詞家・吉元由美の連載『ひと・もの・こと』バックナンバー
[文・構成/吉元由美]
吉元由美
作詞家、作家。作詞家生活30年で1000曲の詞を書く。これまでに杏里、田原俊彦、松田聖子、中山美穂、山本達彦、石丸幹二、加山雄三など多くのアーティストの作品を手掛ける。平原綾香の『Jupiter』はミリオンヒットとなる。現在は「魂が喜ぶように生きよう」をテーマに、「吉元由美のLIFE ARTIST ACADEMY」プロジェクトを発信。
⇒ 吉元由美オフィシャルサイト
⇒ 吉元由美Facebookページ
⇒ 単行本「大人の結婚」