食前と食後、どっちが正解? ヨーグルトの『食べ時』に「勘違いしてた」
公開: 更新:

※写真はイメージ

発熱時の服装、厚着で汗をかく?薄着で放熱する? 医師が教える正解に「初めて知った」発熱時は厚着と薄着、どちらが正解でしょうか。暑さや寒気の段階に応じた正しい服装を、医師監修の健康クイズで分かりやすく解説します。

冬の入浴、浴室の換気扇は回す?止める? 医師の見解に「逆やってた」「知らなかった」冬の入浴中、換気扇は回すべきか、止めるべきか、どちらがよいのでしょうか。ヒートショック予防の観点から正しい使い方を医師監修の健康クイズで解説。安全に入浴するポイントも紹介します。






腸内環境を整えたい時、手軽に取り入れやすい食品といえばヨーグルトです。
毎日の習慣にしている人も多い一方で、 「食前と食後、どちらで食べるのが正解なの?」と迷う声もよく聞かれます。
菌の働きを活かす視点から、ベストなタイミングをクイズで紹介。福岡県宗像市の『林外科・内科クリニック』の理事長、林裕章医師が教えてくれました。
ヨーグルトを食べるベストなタイミングはどっち?
A:食前。
B:食後。
※写真はイメージ
正解は…『B:食後』です。
ヨーグルトに含まれる乳酸菌やビフィズス菌は、腸まで届いてこそ力を発揮します。しかし、その途中で立ちはだかるのが強い酸性の胃酸です。
空腹時は胃酸の酸度が高く、菌にとっては厳しい環境になりがち。一方、食後は食べ物がクッションとなり、胃酸の影響を受けにくくなります。
さらに、胃から腸への移動も緩やかになるため、菌が生きたまま腸に届く可能性が高まるのです。
整腸効果を期待するなら、食後に摂るのが無難な選択といえるでしょう。
身体にいい働きをする菌、いわゆるプロバイオティクスは、生きたまま腸に届いてこそ高い効果を発揮するため、胃酸の影響を受けにくい環境で摂ることがポイントです。
食後は食物が緩衝材となり、菌の生存率が高まるでしょう。ただ、これは一般的な生理学的推測で、製品や個人差があります。大切なのは、無理のない形で継続することです。
ヨーグルトは、食後に取り入れることで菌の働きを活かしやすくなります。果物やきな粉、ハチミツと組み合わせるのもおすすめです。
タイミングにこだわりすぎず、毎日続けることを意識しましょう。
監修・取材協力 林裕章医師
林外科・内科クリニックの理事長。
単に病気やケガの治療をするのではなく、患者さんの立場に立って考え、また最新の知見を常に取り入れるよう、日夜努力をしています。
→クリニックのウェブサイト
[文・構成/grape編集部]