「今日、飼い犬を捨てたあなたへ」衝撃的な瞬間を見た愛犬家、手紙を書く
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「育てられなくなった」
「飼い主の言うことをきかないから」
そんな理由で、世界中で数多くの動物が人間に捨てられています。
アメリカ合衆国のノースカロライナ州に住むターニャ・スリットさんも、そういった悲しい現実に心を痛めているひとり。動物愛護団体に所属し、傷ついた動物たちを助ける活動をしています。
ある日、公園で子どもと遊んでいたターニャさん。公園の隅で、子犬を抱えて車から降りてくる女性の姿を見かけました。
公園にいる鳥を指差し「追っかけておいで!」と指示する女性を見て「遊んであげているのかしら?」と微笑ましい気持ちを抱いた次の瞬間…ターニャさんは信じられない光景を目にします。
なんと飼い主は車に駆け込むと、犬を置いて去って行ったのです。
飼い主を追いかけようとする子犬を保護したターニャさんは、言葉にできない怒りと悲しみを抱きました。
その日、帰宅した彼女は自身のFacebookに飼い主への手紙を投稿することにしました。
さっき、この美しい子犬を捨てたあなたへ。
今この子は、安全な場所で保護されています。
私はあの瞬間、自分の子どもたちと公園にいました。そして、あなたがこの子のリードを引っ張って車から降りるのを目撃しました。
あなたは子犬のリードを外すと、「あそこにいる鳥を追いかけておいで」と指差していましたね。
私はその光景を見て「微笑ましいなあ」と思っていました。だって、犬がとても嬉しそうに見えたんだもの。
でも次の瞬間、あなたは急いで車に戻って去って行った!私、ゾッとしたわ!
驚いた子犬はあなたの車を追いかけたけど、他の車にひかれなかったのは幸運だと思う。
その後、私は子どもたちと愛犬を連れながら子犬を保護しました。
アニマルシェルターに連れていって、マイクロチップを読み込んでもらうことにしました。
私はこの子の名前を知らないけれど、とても素敵な名前をつけてあげるつもりです。
保護したから、この子は今夜寒さに震えたり、飢えを感じたりすることはありません。
そして今後、二度とゴミのように捨てられることはないと断言します。
ターニャさんの投稿には、多くの反応が寄せられました。それらは元飼い主への怒りではなく、人間に裏切られた子犬と、つらい瞬間を目撃したターニャさんへの悲しみでした。
子犬はレミーと名付けられ、現在、ターニャさんの家で幸せに暮らしています。ターニャさんの子どもたちや先住犬とは、すぐに仲良くなれたそうです。
「レミーのいない生活は考えられない!」と話すターニャさん。レミーは穏やかで、とても頭の良い犬だと言います。
もしあの瞬間、ターニャさんが保護せず、レミーが車を追いかけて行ったらと思うとゾッとします…。今こうして第二の人生を歩めたのは、ターニャさんの行動あってのことでしょう。
レミーを捨てた飼い主が、今どうしているかはわかりません。願わくば、この手紙が彼女に届いていますように。そして、このようなつらい思いをする動物がいない世界になりますように。