病室で結婚式を挙げた余命わずかの男性 「イヴォンヌと結婚したい」その36時間後
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アメリカ合衆国テキサス州にある、聖バプテストアンソニー病院。2016年12月9日…この病院で、小さな結婚式が行われました。
式場は病室…。そして、新郎がいる場所は、ベッドの上でした。
余命わずかのがん患者のために…。病室で行われた結婚式
2ヶ月前にこの病院に入院した、33歳のラウル・タイニー・ヒノホサさん。彼は3年もの間、がんと戦ってきました。
そんな彼を献身的に支え、励まし続けてきたのがパートナーのイヴォンヌ・ラマさん。
イヴォンヌさんの3人の連れ子を含む4人の子どもたちと共に、彼らは11年間支え合ってきたのです。
11年という歳月は、決して短いものではありません。タイニーさんはイヴォンヌさんの連れ子たちも実の子のように愛し、ひとつの家族として日々を重ねてきました。その傍らには、いつもがんという病気が影を落としていたのです。
しかし、容態はどんどん悪化…
そんな中、ある日タイニーさんの容態は急激に悪化。肺や腎臓の活動が弱まっているのを見て、「残念だが、彼は余命わずかだろう」と病院は判断します。
入院から2ヶ月、タイニーさんのベッドのそばにはイヴォンヌさんが毎日寄り添い続けていました。病状が進むなかでも、2人の間にある絆は揺らぐことがありませんでした。
病院の牧師がタイニーさんに『最後の願い』を問うと、彼はこう言ったのです。
「彼女と…イヴォンヌと結婚式を挙げたい」
病院は、急きょ彼らの結婚式を開くことに
彼らの長年の願いを叶えるべく、急ぎ準備に取り掛かった病院のスタッフ。牧師は結婚許可書を得るために裁判所へ赴き、看護師たちは装飾の飾りつけなどに励みます。
タイニーさんの衣装は、ちょうど娘の学校行事へ赴いていた看護師がスーツを貸してくれることになりました。
病室という限られた空間の中で、スタッフたちはできる限りの準備を進めました。普段は医療機器が並ぶ部屋が、少しずつ式場の姿へと変わっていったのです。
そして、数時間後…
病院には、彼らの親戚や友人が集まりました。カフェテリアでケーキも焼き、たった数時間で準備は万端です。
スーツを着たタイニーさんの前に現れたのは、スタッフが用意したバージンロードを歩く白いドレスを着たイヴォンヌさん。
たくさんの祝福に包まれ、病室内で結婚式が始まりました。
ベッドの上のタイニーさんは、白いドレス姿のイヴォンヌさんをじっと見つめていたといいます。子どもたちや友人、親戚に囲まれたその場所は、小さくも確かな式場でした。
2人の友人であるドミンゴさんは、結婚式の様子を自身のFacebookに投稿。愛があふれる光景は、世界中の人の心をうちました。
この動画はFacebook上で多くの人に共有され、タイニーさんとイヴォンヌさんの物語は国境を越えて広まりました。
36時間後、彼は旅立っていった
結婚式から36時間後…タイニーさんは帰らぬ人となりました。
タイニーさんが入院してから毎日彼の元で寄り添っていたイヴォンヌさんは、CNNにこう語ります。
彼の死後、タイニーさんの死亡証明書に署名したイヴォンヌさん。そこには、彼の姓になったイヴォンヌさんの名前が初めて綴られていました。
[文/grape編集部]