「見てる方が絶景だわ!」歌舞伎の舞台に『ねぶた』で石川五右衛門
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歌舞伎俳優の市川海老蔵さんが、自ら企画・製作を行う自主公演「ABKAI(エビカイ)」の第4回公演で、「石川五右衛門~外伝」を、東京・渋谷のBunkamuraシアターコクーンで上演します。
小林麻央さんの看病を続けながら行う公演は、一体どんな舞台となるのでしょうか。
歴代の大泥棒・石川五右衛門
石川五右衛門は、海老蔵さんがこれまで数多く演じているキャラクターで、2016年のドラマ「石川五右衛門」でも主演を務めたました。
そのドラマで共演した山田純大さん、前野朋哉さんが参加されるほか、五右衛門のライバル・柳生十兵衛役で中山優馬さんも歌舞伎に初挑戦。
彼らを市川右團次さん、中村壱太郎さんら歌舞伎俳優の実力派がガッシリと受け止め、また日本舞踊、津軽三味線、太鼓、アクロバットなど、ほかジャンルのプロフェショナルもその技を競う、盛りだくさんな舞台です。
五右衛門が発する「絶景かな、絶景かな」の名ゼリフは、劇中何度か響き渡りますが、最後はなんと巨大ねぶたに乗っての「絶景かな」となります。
全編を通して劇場が一体となる演出と、その美しさに興奮。出演者総出の、まさにお祭り騒ぎの幕切れまで油断のできない『体感型エンターテインメント』歌舞伎となりそうです。
出演者コメント
市川海老蔵さん
今回はキャストが多彩なので、若い人や歌舞伎を初めて観るお客様が多いんじゃないかと。なのでわかりやすくテンポよく、お祭り感のある内容にしたいと思いました。
歌舞伎以外の俳優さんたちはそれぞれセンスがよく、その一生懸命な姿が、よりよいものを作ろうという活力になっています。
中村壱太郎さん
いつもの歌舞伎とは違うので、僕もお芝居を受けたり、台詞を発することの一つひとつがすごく新鮮です。
「歌舞伎とはこういうものなんだ」と思い込んでいるところが自分の中にあったんですけど、「そうじゃない。伝えるとはこういうことなんだ」というのを改めて感じて、毎日刺激を受けています。
市川右團次さん
我々はどうしても職業化しちゃっている部分がありますが、歌舞伎以外の方々は非常に純粋なものを持っていらっしゃる。
ご一緒すると、何もわからなかったころの純粋無垢な精神に戻してもらえるような感じがあります。
よい化学反応を起こして『ミスマッチのマッチ』みたいな、新しい世界ができるといいですね。
市川海老蔵 第四回自主公演 ABKAI 2017 『石川五右衛門~外伝』
公演日:2017年6月9(金)~ 25日(日)全27回公演
会場:Bunkamuraシアターコクーン
[文・構成/grape編集部]